みずけん戦記

せめてもう少しだけ、走らせてくれ。

ケッチと行く関門海峡一人旅、その一「門司港→滝部編」

2011-05-08 23:35:59 | 自転車
 さーいい加減書かねば…

 もう終わりつつあるゴールデンウィーク、俺はその初っ端4月29日から、新幹線にて九州は福岡県の都市、小倉に行った。

 近年俺が旅をする時は必ずと言っていい位自転車を連れて行くのだが、今回は初めてKHSの折り畳み自転車F-20R、通称ケッチ君を連れて行った。
 つうかまあ、ケッチはこういう輪行の旅用に買った訳であり、まずは行きの新幹線に乗る際にその小ささが役に立った。

 これまでロードバイクを輪行する時は、前後輪を外し、後輪を挟んでいた所に金具をつけ(後ろの変速機保護用にね)、俺の場合は出っ張るペダルも外し、ワサワサと大きな輪行袋に入れ、よっこらせと担いで改札口に臨んだと。
 それがケッチの場合、フレームの真ん中のレバーを開き、自転車を真っ二つに折りたたんだら、クイックリリースレバーを開けてハンドルを取り外し、サドルは外すか下ろすかして、後は輪行袋に入れやがれ~い(例によって若本規夫さんの声で読みやがれ~い)という塩梅。
 まあ言葉では伝わりにくいが、ロードバイクの時と比べて時間は半減したし、重さこそほとんど変わらないものの大きさは半減なので新幹線の最後尾の座席後ろのスペースにスポッと入り、他の客の邪魔にならず安心である。

 という訳で、都合4時間以上を新幹線内で暮らし、やっとこさ小倉に着いた俺は、そのまま在来線にてまず門司港駅に行き、そこで自転車を開放…する前にまず昼飯。
 というのも、門司港駅周辺は結構賑やかな観光地であり、あまりチョロっと自転車を停めておけなさそうだったので…わざわざ袋詰めのケッチを担いでやってきた先は元祖瓦そば たかせというお店。

 ここは、店の名前にもなっている「瓦そば」という珍しいそばが食べられる。
 瓦そばというのは、つまりそばが瓦の上に乗っているのだが、瓦は鉄板のように熱々に焼けており、茶そばの瓦に接している部分は「おこげ」とでも言おうか、焼けてパリパリになるのである。
 そんな茶そばと、牛肉や錦糸玉子などの独特な具を、温かいおつゆで頂くと、これが不思議な美味なのだ。

 久々の妙味を堪能した後、お祭ムードに包まれた門司港レトロにてソソクサとケッチを組立て、いよいよ自転車旅のスタート。

 自転車で本州と九州を行き来するためには、関門トンネルの人道の方を通ることになる。通行料20円。
 大型エレベーターで降り、自転車を転がしてトボトボ歩き、また向こう側のエレベーターで登るとそこはもう本州。
 下関はしかし、今回素通りして北へとケッチを転がした。


 この日の終着点即ち宿は、山口県の北部に位置する滝部という所の旅館だったため、まずはそこを目指して走ったろうということだった訳だが…
 実は遠乗りをするのは結構久しぶりだったため、40kmくらい走っただけでヘロヘロになり、何とか川棚温泉駅まで辿り着いたところでサッサと自転車を降り、再びケッチを畳み袋詰めにして電車にライドオーン。

 意外と?学生さん達で混んでいる車内でウトウトし、結局目的地である滝部駅までそのまま乗り、夕暮れ迫る滝部の町でケッチを再度組立てし、旅館までちょろっと走り到着。


 さて、今回泊まった旅館だが俺は以前仕事でこの地方に来た際泊まったことがあった。その時は一緒に行った方が予約されてたんだけど。
 一休みして風呂を頂き、夕飯は一人だったためか部屋に持ってきてもらうことになり、部屋でフィギュアスケートなんぞ観ながらガツガツ頂いた。
 ここの旅館は、お風呂が温泉だったりする訳でもないし、至って普通の旅館といった風情なのだが、とにかく飯がうまいのよ。
 この夜も、多分地元で取れた魚の刺身や焼き魚が美味で、恐らく大目に入れて頂いたおひつのご飯はキッチリ全部食べてしまった。イヤ本当美味かった…


 この滝部のいい所は、とにかくほぼなんもないというところ。一応歩いて数分のところにコンビニはあるが、ビールも飲んじゃってすっかりいい気分になり、まー別にコンビニに用ないからいっかぁ~ってことで、21時過ぎには就寝
 まさか旅に出てこんな時間にオネンネするたあ思わなかったが…次の日は色々目白押しだったんで丁度良かったかも。という訳で次回に続く。

 ※ちなみに写真は山陰線滝部駅の風景。いい感じの町でしょ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。