もう2年前の番組なのだが。
JSPORTSの番組で、別府史之君の特集をやっていたのを当時録画し、見よう見ようと思いつつつい最近までほったらかしにしていたのを、ついこないだ見た。
そこで驚いたのが、その2年前の番組で、彼がはっきりと「ツール・ド・フランスに出て、ステージ優勝をしたい」と目標として語っていた事だ。
(何か前にも書いた気がするが)彼は高校卒業の後、バックアップはあったものの単身フランスに渡航、もちろん回りに日本人選手など皆無という状況で奮闘。
番組放送当時は、ディスカバリーチャンネルという、あのランス・アームストロングも在籍していたチームで、既にプロの選手として活躍していた。
しかし、まだツールに出場というのは遥か先の夢みたいな話だったはずだ。
それでも、彼はツールで勝ちたいと言った。
「出たい」ではなくね。
一方、つい最近やはりJSPORTSで、別府選手と新城選手のツール参戦の始終を追ったドキュメンタリーが放映されていた。
二人のツールでの活躍は、俺も当ブログ上でハシャいだ経緯もあり、これを読んで下さっている多くの人がご存知だとは思う。ので割愛。
しかし、俺も詳しくは知らなかったのだが、新城選手の方は第5ステージで落車した際に打ったお尻の痛みがその後もずっと尾を引き、心身ともにかなりギリギリの状態で何とか完走したようだった。
もちろん、3週間で7千キロ以上を走るこのレース、完走するだけでも十分過ぎる力の持ち主ということは間違いない。
別府選手が、19ステージで7位入賞し、最終ステージで敢闘賞を取ったというのは、もうそれはある種ぶっ飛んだ領域まで行っちゃったと言う他ない。
番組内で、新城選手が完走直後のインタビューで「月に一歩下りたよう」ということを語っていたが、正にそれは俺も考えていたことであり、これはもう並大抵のことじゃないとかナンとかいう次元さえ超越してるんだと思う。
こないだ、恥ずかしながらある方のブログで、両選手のツール完走に当たり今後の日本ロードレース界の在り方の件で突っかかった(コメントでね)経緯があった。
その人は、この国のロードレースの現状を中の中まで知っている人で、つまり日本のロードレースを取巻く環境の不備、選手達の苦労を肌で感じているはずだ。
だからこそ、彼らへのサポート、俺の解釈ではチームのスポンサー等金銭面の話や取上げるメディア等の充実がもっと必要だということを、その方は説いていた。
でも、最終ステージ。
それが何かの賞争いに関わるわけではない。
正直言って逃げて勝てる可能性も限りなく低い。
それでも、最後の1周まで全力で逃げ続けた別府史之。
彼の姿を見ると、俺はどうしても別のことを考えてしまうんだよなあ。
つまり、ツール・ド・フランスで1勝でも出来るためには、周辺の環境など関係なく、もうありとあらゆる物事を超越する「心」がなければならないと思うのだ。
別にお金が要らない、サポートが要らないと言っているわけではない。
ただ、少なくともそれらが先にあって初めて選手が世界に出て行けるというのでは、俺は順序が違うと思うだけのこと。
尤も、俺が知る限りでは日本のトップクラスの選手のほとんどが、別府選手に通ずるような、例えば世界的なレースで2位とか3位になった時に「悔しい。次は勝ちたい」って普通に言えるような人達が沢山いて、もちろん新城選手もそういう心意気を持つ男だし、そういう意味では俺の心配は全く的外れかも知れない。
それでも、別府君のように、航空学校からいきなり宇宙飛行士になっちゃった位の超越した人間がこれからどれだけ日本に出てくるか。
まあ俺は期待しているけどね。
この先もツール・ド・フランスは続くし(4年後くらいに100回記念だったっけか?)、別府・新城をはじめとした日本人の世界への挑戦はまだまだ続く。
俺もヘッポコながら自転車を愛する人間、とりわけ日本人の一人として、「超越者」達のドラマを熱く見守っていきたいと思っている。
で、俺自身もちっちぇえ枠ながら、自分を超越すべくちょっとした大会にエントリーした訳だが…その辺はブックマーク参照のこと。
JSPORTSの番組で、別府史之君の特集をやっていたのを当時録画し、見よう見ようと思いつつつい最近までほったらかしにしていたのを、ついこないだ見た。
そこで驚いたのが、その2年前の番組で、彼がはっきりと「ツール・ド・フランスに出て、ステージ優勝をしたい」と目標として語っていた事だ。
(何か前にも書いた気がするが)彼は高校卒業の後、バックアップはあったものの単身フランスに渡航、もちろん回りに日本人選手など皆無という状況で奮闘。
番組放送当時は、ディスカバリーチャンネルという、あのランス・アームストロングも在籍していたチームで、既にプロの選手として活躍していた。
しかし、まだツールに出場というのは遥か先の夢みたいな話だったはずだ。
それでも、彼はツールで勝ちたいと言った。
「出たい」ではなくね。
一方、つい最近やはりJSPORTSで、別府選手と新城選手のツール参戦の始終を追ったドキュメンタリーが放映されていた。
二人のツールでの活躍は、俺も当ブログ上でハシャいだ経緯もあり、これを読んで下さっている多くの人がご存知だとは思う。ので割愛。
しかし、俺も詳しくは知らなかったのだが、新城選手の方は第5ステージで落車した際に打ったお尻の痛みがその後もずっと尾を引き、心身ともにかなりギリギリの状態で何とか完走したようだった。
もちろん、3週間で7千キロ以上を走るこのレース、完走するだけでも十分過ぎる力の持ち主ということは間違いない。
別府選手が、19ステージで7位入賞し、最終ステージで敢闘賞を取ったというのは、もうそれはある種ぶっ飛んだ領域まで行っちゃったと言う他ない。
番組内で、新城選手が完走直後のインタビューで「月に一歩下りたよう」ということを語っていたが、正にそれは俺も考えていたことであり、これはもう並大抵のことじゃないとかナンとかいう次元さえ超越してるんだと思う。
こないだ、恥ずかしながらある方のブログで、両選手のツール完走に当たり今後の日本ロードレース界の在り方の件で突っかかった(コメントでね)経緯があった。
その人は、この国のロードレースの現状を中の中まで知っている人で、つまり日本のロードレースを取巻く環境の不備、選手達の苦労を肌で感じているはずだ。
だからこそ、彼らへのサポート、俺の解釈ではチームのスポンサー等金銭面の話や取上げるメディア等の充実がもっと必要だということを、その方は説いていた。
でも、最終ステージ。
それが何かの賞争いに関わるわけではない。
正直言って逃げて勝てる可能性も限りなく低い。
それでも、最後の1周まで全力で逃げ続けた別府史之。
彼の姿を見ると、俺はどうしても別のことを考えてしまうんだよなあ。
つまり、ツール・ド・フランスで1勝でも出来るためには、周辺の環境など関係なく、もうありとあらゆる物事を超越する「心」がなければならないと思うのだ。
別にお金が要らない、サポートが要らないと言っているわけではない。
ただ、少なくともそれらが先にあって初めて選手が世界に出て行けるというのでは、俺は順序が違うと思うだけのこと。
尤も、俺が知る限りでは日本のトップクラスの選手のほとんどが、別府選手に通ずるような、例えば世界的なレースで2位とか3位になった時に「悔しい。次は勝ちたい」って普通に言えるような人達が沢山いて、もちろん新城選手もそういう心意気を持つ男だし、そういう意味では俺の心配は全く的外れかも知れない。
それでも、別府君のように、航空学校からいきなり宇宙飛行士になっちゃった位の超越した人間がこれからどれだけ日本に出てくるか。
まあ俺は期待しているけどね。
この先もツール・ド・フランスは続くし(4年後くらいに100回記念だったっけか?)、別府・新城をはじめとした日本人の世界への挑戦はまだまだ続く。
俺もヘッポコながら自転車を愛する人間、とりわけ日本人の一人として、「超越者」達のドラマを熱く見守っていきたいと思っている。
で、俺自身もちっちぇえ枠ながら、自分を超越すべくちょっとした大会にエントリーした訳だが…その辺はブックマーク参照のこと。