みずけん戦記

せめてもう少しだけ、走らせてくれ。

年の瀬スキーまつり

2010-02-28 23:11:59 | その他スポーツ
 もいっかいだけ去年の話題を。

 もうそろそろ大団円を迎えようとしているバンクーバーオリンピック。
 冬季オリンピックといえば、やはり競技が多いのがスキーである。

 しかし、最近はスノーボードに押され、というかスノボを含めてもスキー人口ってのは相当少なくなってるようだ。


 この辺の話ってのは、個人的にはつい自転車と重ね合わせてしまうんだよね。
 というのも、かつて80年代から90年代にかけ、スキーってのは下手すっと国民的ウィンタースポーツなんじゃないかと思う位ブームだった。(ちなみに俺はこの頃は子供だったこともあるがほとんど滑ったことはなかった)

 しかし、これは俺の勝手な推測(一部ネットで見た意見の受け売り含む)だが、
1)道具、ウェアが必要である。

2)スキー場に行く手間がかかる。特に都心からだとスキーができるような場所ってのは1時間や2時間じゃ行けないからね。

3)かつてスキー・スノーボードに興じた世代が家庭・子供が出来、子育てに手間がかかるようになりスキー場への足が遠のいた。

4)そもそもあまりスポーツを趣味とすることが少なくなった。


 とか色々事情があり、結果論でいくとスキー「ブームの終焉」ということでかたをつけられそうなんだが…

 察しのよい人なら気づいたかも知れないが、つまり俺はこの辺の事情というのは昨今の自転車「ブーム」と言われるものの行く末を占う上で、非常に重要なんじゃないかと思っているのだ。

 一応、クロスバイク・ロードバイクあたりだと2番の心配はほぼ無くなるし、ウェアもそんなに厳格じゃないしで1番も多少軽減されるが、それでも閾値の大小の差だけである時フト、人が自転車に乗らなくなる時期ってのは、スキー同様何年か後にはやってくる計算になる。

 このまま何もしなければね。


 前置きが長くなったが、要するにスノボの陰でスキーがマイノリティになりつつある今こそ老体に鞭打って!?チャレンジすることが、自転車について考えるのにも一役買う…
 というかただ単に運動したいだけであんまり実際は深い考えはないけどね。


 しかも、昔にも書いたが、今バスで行くスキーツアーってのが滅法安いのよ。

 池袋発の、福島県は白河にあるグランディ羽鳥湖というスキー場に行く往復バス+一日リフト券+レンタルスキーまでついたツアーが4千円弱(ウェアレンタルは別途3千円近くかかるが)という凄まじい安さだったので、折角時間がある年の瀬だしということで12月30日に行ってきた。


 これだけ激安なんだが、スキー場はゲレンデ、リフト、レンタル用品とどれをとっても決して悪くない。
 ただ俺は見事なまでにド素人なんで初級コースをトロトロ滑っていたがね…


 しかし、自転車は俺にとってなくてはならないもんだしこの上なく楽しいが、スキーというのもやってみるとなかなかどうして楽すぃもんである。
 雪山ってシチュエーションも開放感があって楽しいしね。そうそう、スキーブームの時よく言われてた、スキー場だと女の子が約3倍(当社比)かわいく見えるというホワイトマジーックも体験してきたでよあれは本当に不思議だな…


 で、休憩しに麓のレストハウスに行ってみると、一日リフト券が4千幾らとか書いてあったりすんのよ。どう考えても計算が合わないバスツアー…


 とりあえずの結論としては、やはり体を動かすということは種類を問わず楽しいし、ちょっと日常と違った環境に身を置くというのもいい経験になるね。今回もバッチリこけて雪の洗礼を受けた俺が言うんだから間違いない…


 今年も、3月の3連休に一遍バスツアーをやろうと思っている。何とか今シーズンもう一回行って、脱ボーゲンへの足がかりとしたいところだな

バニラノエルでミズノコエル

2010-02-21 23:57:26 | 映画、演劇等々
 実はまだ去年のネタを引っ張ったりする。

 ついこないだはバレンタインデーなる日があり、俺様は見事なまでに華麗にスルーした訳だが、一方去年のクリスマスは。

 活弁士・山崎バニラが有楽町の東京国際フォーラム内のイベント「マルシェ・ド・ノエル2009」(ノエルってのはフランス語でいうクリスマス、要は「クリスマスマーケット」って感じらしい)ってのに登場し、活弁をやるという情報を聞きつけ、ノエルっつったらこの俺だろという全く根拠のない理屈で有楽町に出向くことにした。


 もっとも、有楽町に辿りつく前に、ふと立ち寄った御徒町のアートスポーツ本店でランニング用の靴を買い、ふと立ち寄った秋葉原であれやこれや買ったりしたんだが…

 結果、スポーツ用品の袋と祖父地図の袋などを手に持ち、ますますもってノエルどころじゃない状態と化した男がマルシェ・ド・ノエルに辿りついた。


 東京国際フォーラム敷地内の、建物に囲まれた中庭のような広場は既に、華やかなイルミネーションに彩られ、行交う人も老若男女を問わずなんだかその華やかさに浮かれているようであった。
 その中を一人、「えーとりあえず食料と酒はっと…」と堅実な?歩みを進める男が。
 ちなみに、俺はここに来る前ちゃんと近所の万世でパーコーメンとビールをやってきたんだけどね…

 何でも帝国ホテル殿がプロデュースしているというフードコーナーはしかし、行列ができバニラちゃんの出番までにブツを確保できなさそうだったので、そのまま会場に突入。


 今回は親子連れが多数来ており、そんな中バニラちゃんはまず絵本「はらぺこあおむし」を歌って朗読。これは以前NHKのイベントでも見たが、歌うというのが中々楽しいのでノエルのハッピーな雰囲気にマッチしていたかな。

 その後、古い日本アニメ「心の力」の大正琴弾き語り活弁上映に続き、初めて活弁する「月世界旅行」の上映。

 これは、1902年に作られた「世界初のSF映画」で、ぶっちゃけ相当に破天荒なお話だったりする。正直今のギャグ漫画でもここまでぶっ飛んだものは中々できないと思う…
 で、バニラちゃんはこれをキーボードを弾きつつ、クリスマスに因んだ曲を演奏しつつも時にかなりハイテンションで語っておられた。
 学者同士のケンカのシーンがあったりして、「ふざけんなコノヤロー!」みたいな台詞がでると男の子のウケは結構いいんだよね(笑)。

 ちなみに、この作品は今自由に観ることができるそうで、こちらなどでも観られる。でもやはり活弁付の方が面白いとおもうけどね。


 さてそんなこんなでイベントを無事こなした山崎バニラちゃん、去年秋に本を出版した。
 俺は早々に買ってサイン会でサインしてもろうたのだが、一人友人が別に購入しており、当然サインは無かったのだが。

 バニラちゃんがブログで「会場に持ってきてくれればサインします」と書いていたため、友人の分ももらいにいくべと借りて持っていったのだ。

 もちろん、わざわざサインを頂くからにゃあ手ぶらという訳に行くまい。
 ということで、小生バニラちゃんにピッタリのお土産を秋葉原で仕入れるという無茶過ぎるミッションを自分に課したんだが…

 なぜか「あきばおー」で、スペインで100年以上の歴史を持つリップクリームというのが売っていたので、ベタだがバニラの香りつきのを購入。別途巾着袋も10円だかで購入し(あーあばらしちゃった…)持って行った。どんなブツかはバニラちゃんが最近載せて下さったのでリンク先の写真ご参照あれ。
 しかし、秋葉原ってとこは本当に何でも売ってるなあ…

 イベントの後、バニラちゃんにお土産を渡し、本にサインを頂き、友人の名前を書いてもらう目的で、該当する電話帳を見せるために出したケータイをその場に忘れるという失態も演じつつ、ミッション終了。

 その後はもちろん、特製ホットワインに帝国ホテルプロデュースのうまい食べ物をハフハフやりながらロマンティックな!?ノエルのひと時を過ごした…



 というお話でしたとさ。めでたしめでたし。


---完---

みずけん式サイクルモード宣言!?vol.9「アンカーモード再び、そしてエンディング」

2010-02-14 23:21:05 | 自転車
 2009年12月のサイクルモードのお話、いい加減ケリをつけよう。

 終了時間近く、俺の足はあのブリジストン・アンカーブースに向かっていた。

 もう試乗もステージも終わり、そろそろ片付けモードに入ろうとしていたアンカーブースの一角で、俺は朝生つぐみさんを見つけた。


 つぐみさんとはおととし、彼女がMCを務めるツールド千葉の会場で挨拶して以来だったので、折角の機会なのでお話させて頂こうと思ったので。


 挨拶を交わし、会期中ずっとステージという最前線でサイクルモードを見てきたつぐみさんとは、それだけにまとめに相応しいお話を色々させて頂いた。


 まず、サイクルモードは今回超をつけたい位大盛況だったのだが、その年齢分布というと実は俺より年上、まあ40代、50代といった人達が大多数を占めていた。
 それは、もう行きのシャトルバスを待つ人達が、見た感じ俺より上の方ばっかだった(たまに20代位の連中や子供連れもいたけど)
 つぐみさんもそう感じたそうで、彼女は「オジサン」だけでなく「オバサン」も多い印象を受けたと言っていたな。

 要するに俺が思っているのは、昨今自転車流行りということになっているが、ここには意外と若い連中がいなかったりするんだよね。
 別に40代だろうが70代だろうが、自転車ってのは世代を超えて楽しめるもんなので皆様大歓迎である。
 だが、もうちょっと下の世代からこういうのは盛り上がっていかないと、語弊があるかも知れないが後が続かないと思うんだよ。
 そのためには、前回のプログレッシヴみたいに比較的低価格でも、機能十分かつ個性もあるという魅力ある自転車を作っていってもらうってのも大事かもね。


 あとつぐみさんが言ってたのが、いわゆるマニアの人が少なくなったという話(だったと思う。2ヶ月経ってるのでちょっとうろ覚えだが…)。
 この辺の話は最近もあるトークショーで話題になっていたのだが、昔はある程度自転車、とりわけロードバイクなんつうものは自転車に通じてる人でないと知りもしないし当然乗らないというものだった。
 それが、ここ何年かのムーブメントで「新しい時代が来つつある」(←つぐみさん談)、つまりここいらが日本における自転車の行く末にとっての分岐点であるんだろうなあと、そういうような話をして別れたのであった。


 最後の最後は、丁度会場出口近くだったこともあり、チャリジェンヌブースに運良くいらっしゃった絹代さんにも挨拶を交わした。
 「試乗の方どうでした?」
 「いやーもうバッチリコケちゃいまして
 と、昔のマラソン選手ばりの挨拶に絹代さんも返答に困っていたようだったが、ともあれ最早有名人となった彼女に挨拶できてよかった。

 お一人、イイミワさんにだけは挨拶はおろかお目にかかることもほとんどできなかったが、彼女の方はステージ出づっぱりだったので致し方ない。まあまた自転車イベントで会えることを楽しみにすっかな。


 といったところで、サイクルモードのお話終了なんであるが、正直そのサイクルモード後今現在に至るまでそれなりにエピソードは沢山あったりする。
 その辺をどこまで書いていけるかは不明だが、改めて今年もよろしくお願いします。

みずけん式サイクルモード宣言!?vol.8「もろもろモード」

2010-02-07 22:53:00 | 自転車
 終わり間近に、思い出したところのメーカーの話を書いておこう。

 一つはPROGRESSIVE

 このメーカーはここ何年かのサイクルモードで気になっている所で、リーズナブルかつ多彩な自転車を提供しているのが特色と言える。

 以前から落ち着いた感じの街乗り自転車、つまりクロスバイクを出していたが、今年はメタリックブラウンという落ち着きつつかっちょええ色合いのクロスバイクを出していた。
 こういうのは中々ありそうでないんだよなあ。

 今年は例年以上にロードバイク(5~9万という低価格帯、誰が何と言おうと)を出していたほか、カバンつきのツーリング用自転車、はたまたリカンベントというタイプの自転車も出していて、手広くやっているようだった。
 ただ、このメーカーは大阪の方の会社らしく、関東では中々売っているところがないのが残念ではある。


 次はKUWAHARA
 KUWAHARAなんてメーカーは聞いたことない、という御仁もいるかも知れんが、その実ここの自転車は恐らく大多数の人間が見ているはずなんである。


 というのも。

 何と実はこのメーカー、あの映画E.T.で主人公達が自転車で空を飛ぶ名シーン、あの自転車を提供していたのだ。

 元々KUWAHARAはBMXを作っていて、古くからアメリカにも自転車を提供していたそうだが、正に日本の誇る自転車メーカーと言っても過言ではないのだよ。

 で、ここのブースで一番俺の目を引いたのは、写真のGAAPというコレ。
 まず見た目がカッコエエ。
 これがどうも試乗できるってんで目の色変えて乗ってみたが、さすがのKUWAHARAスキトキメキトキスって感じで(←結構世代の分かりそうなネタだが…)フラツキが無いとかいう次元ではなく、サスの効き具合もよろしく並のMTB以上に楽しめる乗り心地でよろしかった。

 最近某所でバリバリにカスタマイズされたコレを見かけたのだが、その時の話はまあいずれできるかどうか分からんな。


 最後はDE ROSA
 去年は試乗できたが、今回は午前に行かなかったため既に試乗は絶望的だったので見るだけだった。

 ここの面白いところは、昔歴史の勉強だかで習った家内製手工業ってな感じで、ご家族総出で一つ一つのフレームやら何やらを手作りでやっておられる。

 今回、ブース内でその様子をひたすら放映していて、溶接やペイント工程、はたまた強度検査としてフレームに機械で繰り返し衝撃を与えるシーン等を男100%な入場者達が見ていた(笑)。何だかんだ言ってやはりああいうのは男は好きなんだよね…でも自転車自体はオサレさんなので女性にも人気だよ。


 そんなこんなで、色々自転車を見て乗って、リアルに走る滑る見事に転ぶというある意味超人的な?活躍をやっているうちに閉店のお時間近くになってきた。

 諸事情により早めに帰った友人と別れ、俺は単独でチョロっとあるところに寄った。その話をもって、次回よーーやっと最終回だ。