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みずけん戦記

せめてもう少しだけ、走らせてくれ。

【速報】赤城山登ってきた

2012-09-30 22:20:48 | 自転車

 丁度台風が関東に迫ってきてる所だが。

 今日、赤城山ヒルクライム大会に参加してきた。

 結果としてはひとまず完走。タイムも去年よりは大分縮まったのでまずは成功だったかなと。

 心配だった天気も、自分が帰る頃までは晴れ間が見える感じで、多分全てのイベントが終了する位までは雨は降らずにもってくれたんだろうと推測する。

 

 あえて「勝因」という言い方が許されるならば、一度試走をやっといたのがいい結果に繋がったのかなと思う。コース全般のペース配分(つっても試走ではゴール地点まで行けなかったが)を体で理解できるし、何より心拍数150台を2時間以上ぶっ続けでキープするという練習は、そこらを走っていてはなかなかできないので、心臓を慣らすこともできたのが良かったんじゃなかろうかと。

 

 と気をよくした俺は、もしかしたら今年もう一回ヒルクライム大会に参戦するかも知れない。それはエントリーしたら書こうかな?

 本日は眠いのでこの辺で。(;´Д`)


とある水野の赤城登山(ヒルクライマー)リベンジやね。

2012-09-23 23:59:26 | 自転車

 間があいてしまった。

 

 とりあえず、ここでは自転車に関する記事を専門に書いていこうということで。

 来週、まえばし赤城山ヒルクライム大会に参加して来る。

 

 今年2回目を迎えるこの大会、俺は去年に引き続き参加となる。

 去年はヘロヘロになり、2時間半以上をかけて何とか完走したものの、交通規制の時間切れで自走で下りることができなかった。

 自走で下りないというのは、自転車をスタッフに預け、運んでもらい自分はバスで帰るという感じ。

 これだけ聞くと万々歳な印象を受けるだろうが、実のところスタッフ側の自転車の運搬が追いつかず、麓でかなり足止めを食らうことになっていた(駐車場は、会場から歩きではとても行けない距離だったので、自転車が来ないうちはボケっとしてるよりやりようがないという…)

 今年はその辺万全の体制で運搬して頂けるのかは分からんが、とにかくできれば自分で下りたい気持ちは強く、要するに去年より速いタイムで完走したいなあと思っている。

 つっても、ヒルクライム練習の類はこの一年ほとんどやってなくて、先週やっと本番と同じ赤城のコースを試走するも体調不良の上、上で雨が降っててっぺんまでいけず仕舞いという体たらく。

 正直、今年も2時間半を切るのはかなり難しい悪寒で一杯な俺だが、とにかくやるだけやってみようかなと。

 

 あ、ちなみに今年、日産スタジアムのエンデューロの方はこの赤城とバッティングしたので(あっちは29日、赤城は30日だが前日現地に行って手続きをしなければならないのでまず無理…)やむなく不参加ね。

 てな訳でがんがります。


【第六話】とある水野の富士登山(ヒルクライム)【大いなる宿題】

2011-07-24 23:16:49 | 自転車

富士スバルライン。

ここも、3月11日以降に静岡県を襲った震度6の地震により、アスファルトにダメージを負ったとのことで、復旧に時間がかかりヒルクライムの開催自体もギリギリまで危ぶまれていた。

そんなお話もあるこのスバルラインのアスファルトの上、俺は非っ常に苦しい闘いを繰り広げていた。

 

某初音さんの影響もあり?スタート直後からしばらく心拍数は160前後と、自分的にはかなりのオーバーペースになっていたが、途中で気を取り直して150台をキープし、追い抜かれるのは目をつぶり自分のペースを作ることを心がけた。

そして、10分おきに水分補給。その繰り返し。

とにかく最初の1時間は、心拍数150台をキープし10分こいでドリンクを飲み、30分目には背中のゼリー飲料も飲む、という感じで淡々と仕事のように地味ーに走っていた。

 

そんな中、自分が走り始めて数十分程度たった頃、上の方でなにやら花火がドンパチ聞こえてきた。

ま、まさか?

そんな俺の様子を察したのか、見知らぬおじさんが俺に話しかけてきた。

「あーもうトップの人がゴールしたんですね、あれは」

うっ・・・スタート時間が早かったのも確かだが、まだ人が半分も走らないうちにゴールとは…超人すぐる

こちとらはまだまだ始まったばかりだっつうのに。

 

やがてようやく第一チェックポイント即ち休憩場所に到着。

休憩場所でやることと言えば・・・って訳でここでもトイレで行列

お陰様でここでようやくボディの軽量化の方は打ち止めとなったが、当然時間はロスし、皆様に相当遅れを取りながらも再スタート。

 

もう十二分に追い抜かれまくったこともあり、ここまでマイペースを保っていたこともあってか、ここからはジリジリと他の自転車を追い越しながらも150キープ、10分おきに水分補給を守って走行。

 

段々と、クライマーズハイという具合に辛さがなくなってきて、しけっぽくも涼しい風が感じられるようになってきた。

やはり、風の感触であったり鳥の声であったり、普段感じるものを当たり前に感じられる位落ち着いていないとすぐにへばってしまう。

そのうちるアスリート組の選手達がいい感じのスピードで下ってくるようになり、使える道幅は半分になったが、変わらずマイペースで時折自転車をかわしながらなおも登る。

 

ここで今更の話だが、俺は今回2時間切りを目標に据えていた。

前回3,4年前に上った時に2時間を切れず、今回MCをされてた絹代さん(1時間50分位のタイムだったかな?)に完敗を喫した。ということもありつつ、少なくとも前回よりはいいタイムを出したいなぁ~と漠然とは思ってたワケよ。

しかしあまりにも漠然と思いながら第2休憩所に辿り着き、ボランティア(でいいのかな?)の方にお水をもらってグビッと飲みつつ、心拍計の時間を見るとなーんかもうスタートから1時間50分くらい経ったっぽいんだよね・・・

んーゴールはもう目前かなぁ?なんてのんきに構えるも、どうやらまだこれから軽く7km程度ありそうという…

・・・

全くダメじゃねーか!!!

いやーこうなったらせいぜいマイペースで登るしかないやねーと、ゼリー飲料をジュルっと飲み干し、開き直りつつもチャッチャッと消化試合?をこなすべくまた進みだす。

詳細は記憶に薄いんだが、この頃に丁度よいペースメイカーになる方の後ろにつけさせて頂き、いいペースで登る。

俺のレベルで上り坂だと、人の後ろについていくことに空気抵抗的なメリットは別にないが、前の人が他の自転車をかわすルートを辿るとそのまま自分もかわせるし、前の人にペースを合わせることである程度脳みそを使わなくてよくなる分心理的には楽なんである。

 

やがて、ゴール近くになり、一時急に平坦になるあたりになり、ペースメイカーの方はアッサリ先に行ってしまったが、俺も最後の力を振り絞るべく150台に抑えていた心拍数を解禁、170超で自分なりにスパートをかける。

そしてゴール直前の上り坂でやっぱりへばるという最悪のパターン。

 

結局、俺は2時間を切るどころか前回のタイムも大幅に下回るお時間にて無事完走。

生涯二度目の富士吉田口五合目、しかし俺は感慨に浸るというよりはほうほうの体で、トラック便の防寒着とプロテイン入りのシェイカーを受け取り、同じく入れておいた水で溶いてグビグビと飲み干し、一息ついて富士を見上げた。

 

今年初め、富士山を麓からてっぺんまで登りきったろうという野望を漠然と抱いていたが、とりあえず五合目まではこの日登った。後はこの夏、この先を登ることができれば完全登頂?となるってことにしとくと…

 

ともあれ、要するにこの日の仕事は終わったので、みやげ物屋見物もそこそこにとっとと麓に帰り、最後にやるべきことをやるためにさっきまで必死こいて登った坂をあっちゅう間に下り、会場に戻った俺。

 

会場では、もうとっくに麓に下り、私服に着替えた超人達の表彰式が行われ、俺はそのスリムな超人達を羨望のまなざしで、ソーセージをかぶりつきながら見ていた(←この辺が絶対的な差なんだろうなー)。

表彰式等がつつがなく行われた後、俺は片付け中のステージに行って絹代さんに挨拶してきた。

「今日はどうでしたか?」

「いやー全くダメでした。」

自分なりに男らしく?爽やかーに返事をしたのだが、絹代さんの表情が引きつっていた気がするのは気のせいだろう、多分。

で、ずうずうしくも一緒に写真なぞ撮らせて頂いたりして、ようやくこの日の収穫を得?会場を後にした。

その後はマックに寄ったり道の駅に寄ったりして、車中で大いに間食まつりをやりつつ渋滞に巻き込まれつつ無事帰宅したのであった。

 

…と。

ここまで長々とやってきたが、結局のところ今回の富士ヒルクライムは、2時間切りという俺にとってはとてつもなく大きい宿題を残す結果になってしまった。

そんな中、練習もろくに出来ない状況で今度は群馬の赤城山を自転車で登ろう、なんつうレースに無謀にもエントリーしてしまったりして…こちらはまあ開き直って楽しんで登るしかないかなあと思う。

 

余談。

前回、前々回とネタにさせて頂いた初音ミク(のコスプレ)さん、こないだ某自転車雑誌に載っていたんだが。何でもどこかのママチャリレースのチャンピオンなんだとか?道理で速いハズだわ・・・

で、結果は約1時間22分だって。もうなんか色々ありえねーわ


【第五話】とある水野の富士登山(ヒルクライム)【緑色の閃光】

2011-07-18 23:32:14 | 自転車

6月12日。

朝4時、まだ真っ暗な内に目を覚まし、ウダウダと用意をしていると、この日同じ宿に宿泊していた「選手」達が既に動き始めていた。まあこの日この地域に宿を取ってる人は大抵同じ目的だったろうな…

ともあれ、夜明け頃には俺も準備が出来、薄明るい山中湖畔を出発し一路富士吉田へ。

 

まあとりあえず栄養つけたれ…とすき屋でねぎとろ丼だかをガツガツ食ったあと、近くのコンビニで買い物をするため車を停めると、その駐車場の周りでは何故か多数のローラー台の上でウォームアップをする人たちの姿が。

ふと辺りを見回すと、そこには「ウエストイン富士吉田」というホテルがあった。なるほど、本気のヒルクライマー達はそれこそエントリーできるかどうかも分からんうちからこの「一等地」の予約を取り、万全の体勢で勝負に挑もうって訳だな…

黙々とアップに励む本気クライマー達を尻目に、どう考えても朝イチでローラー台なんぞ回したらそこで試合終了になってしまう男は、とっとと車を昨日のドギーパークまで走らせた。

自分はスタート時間こそ遅かったが、五合目に下り時の防寒着を運んでくれるトラック便の締め切りがあったため、早めに駐車場に入り自転車を下ろし、時間に余裕もあるしゆっくり…と思っていたところ。

 

ま、

まさか・・・

女性には分からない感覚かもしれないが(もし女性読者がいたらだが)、男というやつは悲しいかな、朝急に腸がボディの軽量化を求めてくる時が訪れるというか…つまりトイレに行きたくなったわけだ。

ま、まあ昨日来た時点で仮設トイレは用意されてたから、ササッと用を足して…

 

と思ったら、行列が。

なんてこった…まさかこんな所で足止めを食うことになろうとは。

しかし、メイン会場に行って荷物を預けてから…などという悠長なことを言っている余裕はなさそうだし、メイン会場のトイレはもっと混んでいるだろうと判断し、10分以上待ってトイレに入り、そこから急いでメイン会場に走った。

結局トラック便には何とか間に合い、防寒着を預け、一息つく間もなく一旦車に戻り、レーパンに着替えてゼリー飲料を背中のポケットに仕込み…等々走る準備を済ませ、さあいよいよ出走だ…

と思ったら腸がさらなるボディの軽量化を訴えてきて。

 

一体俺は富士吉田くんだりまで来て何をやってるんだ…と思いつつ、また10分以上並んでトイレを済ませ、ようやっと会場に辿り着くと、そこはもう黒山の人だかり、自転車だかり。

スタート地点後ろの待機場所に着いた頃には、もう最初にスタートするアスリートクラスはスタート地点を後にしていた。

その後、一般選手が申告タイム順に次々と出走し、俺は後ろの方でスタートした。

最初は淡々と移動し、スバルラインに入って程なくして現れる計測開始ラインをまたぐと、そこから勝負が始まる。

 

このスバルライン、先日のヤビツ同様最初のうちは勾配にほぼ直角、真っ直ぐ登っているのだが、それが非常にきつい。

 

そんな中、いつものように?周りの選手達に続々と抜かされるもマイペースを維持しながら走ろうとする俺。

しかし、心拍数は160まで上がり、既にヒイヒイ言わされていたんであるが。

 

スタートして20分位経ってだろうか?

皆がほとんど無言で走り、荒い息づかいだけが聴こえる中、後ろの方から何やら音楽が聞こえてくる。

なんかこう…アニソン系というか…どこかで聴いた事のある声というか…

ん?このボイスはもしかして合成…?

その答えは次の瞬間に現れた。

 

初音ミク(のコスプレイヤー)が、ママチャリで俺の右横をあっという間に通り過ぎて行った。

そらもう、彼女?彼?がかけている、初音ミクが歌ってる曲もドップラー効果が発動するくらいのとんでもないスピードで。

 

まさかの異世界体験にしばし呆然としてしまったが、レースは始まったばかり。ここから苦難の道のりはまだまだ続くのである…

 


【速報】とある水野の赤城登山(ヒルクライマー)【続編決定!?】

2011-07-16 01:51:24 | 自転車

えー話の途中ですが。

 

今夜飲んだくれて家に帰ってきたら、こんなメールがきてたのよ。

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※このアドレスは送信専用です。ご返信いただいても回答はできかねます。
 お問い合わせの際は末尾に記載のまえばし赤城山ヒルクライム大会実行委員
 会事務局までご連絡をお願いいたします。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃■ 第1回まえばし赤城山ヒルクライム大会申込み抽選結果のお知らせ
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

水野 劍 様 (注:当然原文は本名が入ってたんだけどね)

■抽選結果:当選

この度は、"こころひとつ。響け!日本"第1回まえばし赤城山ヒルクライム大会
にお申し込みいただき誠に有難うございました。
定員を大幅に超えたことから厳正なる抽選を行った結果、当選されましたこと
をお知らせいたします。
つきましては下記URLよりRUNNETにログインいただき、お手続きくださいます
ようよろしくお願いします。
※入金期限を7月20日(水)とさせていただきます。ご入金手続きはお早めにい
 ただけますようお願いいたします。

まえばし赤城山ヒルクライム大会実行委員会事務局

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いやー当選しちゃったよ!標高差1,313mを上るヒルクライムレース。
何がすごいって、この開催日は後に記事にする予定のとある資格試験の次の週だったりするんだよね…
いずれにせよ、わざわざ応募までしてケツ割る訳にはいかないので、この大会の元ネタなぞ読んで(読む暇ないか)、ツール・ド・フランスを観てイメージトレーニングしとくかな!

 


【第四話】とある水野の富士登山(ヒルクライム)【富士への挑戦前夜】

2011-07-10 21:48:15 | 自転車

 六月十一日、朝。

 富士ヒルクライムの前日、しかしこの大会は毎年必ず前日に現地の受付でゼッケン、計時用のチップを受け取る手続きをしなければならず、よって俺はこの日山中湖に宿を取り、つまり前日から現地入りすることにした。

 という訳で、この日は富士北麓公園に受付終了の夜8時までに行けば良く、余裕ぶっこきながら用意をしていた。

 もっとも、受付時間は夜までやっているが俺は当日昼間に行われるプレイベントにも立ち会うべく、15時ごろ現着を目標として午前の内に家を出た。

 途中、南町田のグランベリーモールで昼飯を食べ、ダラダラ東名に乗り、ダラダラ渋滞に巻き込まれつつ御殿場まで行き、そこから北上しアッサリと山中湖畔まで到着。

 ただ、この日の宿の場所がかなり分かりづらかった(ナビウォークにも出てこない)のでそこで時間食っちゃったけど。

 

 まるで田舎のおばあちゃん家のような(俺のおばあちゃんは同じ屋根の下に住んでたけど…)良く言えばアットホームな感じの宿で先にチェックインを済ませ、車で今度は富士北麓公園に行くも、公園の周辺は渋滞しているため、公園からちょっと下った所にある富士スバルランド ドギーパークという施設の駐車場(ここは毎年ヒルクラのために場所を提供して下さっている)に車を停めた。

 そこで何故か警備員のおばちゃん(声がド○え○んぽかったというのはここだけの話…)と話しながらシャウラを下ろし、明日に向けての足慣らしを兼ねて公園まで軽く走った。

 

 足慣らしのはずが既にかなりヘロヘロになりつつ公園に着くと、会場は既にマッタリとお祭ムードに?包まれていた。

 ステージでトークショーやライブなどが行われているのを尻目に、俺は場内の出店を巡り、靴下からキャップまで色々なモノを「あらやだコレ安いわー」とオバハン感覚で買い漁ったりしていた。

 

 とあるブースにて。

 そこでも俺は安いウェアなどを物色し、つらつらケースを眺めていたのだが、ふとサイドから尋常ならざるオーラを感じ、そっちを見てみると。

 

 はっ!

 初音…ミク…なのか?

 それは俺が、カッチカチの自転車用シューズを履いた初音ミク(のコスプレした人)と初めて遭遇した瞬間であった。

 つうか顔がお面なんだけど…何とも視界が悪そうだなぁ~と思いつつ、おもむろに俺はミク様に場を譲りつつその場を後にしたのであったが…このかなり脚を鍛えてそうな初音ミクとは、次回思わぬ形で再会することになるのであった。

 

 そうこうしているうちに時間が過ぎ、明日もバタバタしそうだし今日こそは前回挨拶し損ねた絹代さんに挨拶しとこうかな…と思うも、彼女はステージ脇のテントにてせわしなくしていたため、またも遠くから会釈っつうかもはやアイコンタクトしかできなかった。やっぱり会場MCともなると中々暇はないもんなあ…

 

 ともあれ、次の日の勝負に備え、俺は明るいうちに宿に帰り、風呂を頂いた後に車で近所のほうとうのお店小作にて夕食を。

 丁度ラストオーダー直前に滑り込み、ちゃんこほうとうというのを注文。

 「すみませーん大盛りってありますか?」(基本的な質問事項ですね)

 「いいえ、うちのほうとうは元々量が多いですから…」

 ほほう…では見せてもらおうか、小作のちゃんこほうとうの性能とやらを…

 

 …鍋でかっ!具の種類も量も多いっ!!

 という具合で、カボチャをはじめ、野菜にきのこ類や魚介類などが沢山詰め込まれたほうとうを、ノンアルコールビール片手にガツガツと頂き、大変よろしい試合前日のエネルギー補給をさせて頂いたんであるのよ。

 

 この夜は結局その後サッサと寝て、次の日朝4時起きし満を持してイザ出陣となったんであるが…次回いよいよ本番、ヒルクライム開幕!


【第三話】とある水野の富士登山(ヒルクライム)【自転車娘の激励】

2011-07-03 23:28:05 | 自転車

 今年6月4日のこと。

 富士ヒルクライムを次週に控え、しかしここでジタバタ坂上りをやっても疲労が溜まるだけだろう(俺レベルの場合特に…)と判断、それでも最低限自転車には乗っておくべく、小径車のケッチ君に乗って比較的平坦な国道の道を北上、東京に向かった。

 

 折りしもこの日は、その小径車に特化したイベント「MINILOVE」が国立競技場の一角で行われるってことで、尚且つその情報の出所が絹代さんであり、彼女がMCをされるって事で久しぶりにお会いしに行こうかなっつう目的もあった訳である。

 

 で、実は結構久しぶりだった東京への遠乗り。

 それももしかするとケッチでは初だったような気もしたが、とりあえず行きはマイペースで特にへばることもなく都内に突入し、現地近くに到着。

 周辺道路はしかし、それ程小径車が沢山走っているという風でもなく(まあ逆に言うとマニアックな小径車でない限り、ロードバイクとかは都心ではそれ程珍しくは無くなってるということ)、若干拍子抜けしつつ近所の有名なラーメン屋、ホープ軒にてとんこつ系のラーメンを食べた。

 やはり自転車乗り系の客がほぼ見受けられない店内で、背油がバッチリ入りつつもコッテリしすぎないという、不思議な感じのラーメンをズルズルと食らい、満足した俺はいよいよ会場へ。

 

 すると、会場の中は下界と全く違う、というかいつもの、自転車大集合な雰囲気が。

 違うのは、そこにある自転車が全て小径車だということ。

 何でもカスタマイズコンテストなんつうものが開催されていて、様々な方向性を見せつつチューンナップされた小径車達がズラッと展示される中を抜け、細長い会場の奥に入っていった。

 このMINILOVEでは、俺が乗っているケッチ君の生みの親であるKHS社殿も大々的にブースを出したり、お偉いさんがイベントにも参加していたりと活躍していた。俺も、ブースで色々自分の自転車のことについて改めて聞いたりしていた。

 もちろん試乗会もやっており、俺が試乗した中で一番印象に残ったのは、リーズナブルかつマトモな自転車を作られてるprogressive社のCX-206-16Rという、ドロップハンドルの小径車(但し折り畳みはできない)。

 好みは分かれるだろうが、アルミフレームがガッチリとしており、しっかり硬い感触の走りはちょっといい値段のロードバイクのようで俺としては好印象だった。

 正直これだけちゃんとした作りの自転車が8万を切る値段というのは個人的にはかなりビックリの安値なんだけど…自転車の値段8万を安いと思うかどうかはこれまた人によって分かれるのか…

 

 と一通り運動もしたところで!?いよいよ絹代さんに挨拶を、と思ったがイベント内で行われていた小径車レースの実況等で忙しいようだったので、俺は別のブースに立寄った。

 そこはオレンヂジュースという名の栃木の自転車ショップのブースだったのだが、なんとここで漫画家である宮尾岳先生のサイン会が開催されているとのこと。

 先生は、自転車好きで漫画好きなら知っている人も多いと思うが、「アオバ自転車店」というかなりコアな(でも絵柄は親しみやすいよ)自転車漫画を描かれている方。

 ここだけの話、実は俺はそれ程先生の作品を拝見している訳ではなかったが、袖すり合うも何とやら的な名目の元にサイン待ちの行列に加わらせて頂いた。

 

 しかし、何を書いてもらおうかな…

 行列に並びながら、ウダウダと考えていたのだが、次週の富士ヒルクライムに向けての応援メッセージでももらおうかな?と我田引水なテーマを思いついたので、自分の番が来たところで先生にお願いしてみた。

 すると、先生はコピックの筆タイプのを持ち、サラサラっと線を描き始めた。初めは分からなかったが、それはやがて指あきのグローブをつけた(この辺芸が細かい)手であることが分かってきた。

 そして、それまで白紙であった色紙にあっと言う間に絵が出来上がっていく。漫画家さんにサインを頂くというのは確か初めてだったので、その魔法のような出来事にただ感嘆した俺。

 で、完成。

 内容は、前述の漫画「アオバ自転車店」の主人公、峠アオバちゃんが右手で富士山のてっぺんを指差し、写真の力強いお言葉を…

 

 

 おおおおおお

 何と言う有難い…しかも山は色を変えて二色で描いてくださるという豪華な作品に仕上がった。

 こ、これはしかし、ここまでアオバちゃんに激励をもらったからには、本当にIEKI吐くまで必死で登らんと申し訳が立たんなあ…

 と、あまつさえプレッシャーさえ受けてしまうような嬉しいサインを頂き、いよいよ富士ヒルクライムに向けての準備は心身ともに十分になった気がした俺ではあった。

 とは言え、この日の帰りはあっさり途中で輪行するなどかなりヘボヘボではあったが・・・

 

 そうそう、絹代さんの方なんだが、この日は結局挨拶する隙がないくらい彼女が忙しく、遠くから会釈するのみにとどまってしまった。まあ、絹代さんは富士でもMCされるし…とたかをくくっていた俺ではあったが、ともかく運命の日は刻一刻と近づいていた。


【第二話】とある水野の富士登山(ヒルクライム)【ヤビツ峠の洗礼】

2011-06-26 23:48:47 | 自転車

 神奈川県は秦野市に、そのヤビツ峠はある。

 昔、ハタチそこそこの頃になんちゃってMTBかなんかで行ってボロボロになった(その頃はほぼ全く自転車の鍛錬はやってなかったので…つくづく若いうちは何でも出来るもんだなと思う)思い出がある他、車でも何回か行ったこともあり、個人的には多少馴染みのある峠である。

 

 そこが、今、ヒルクライム練習の場所としてサイクリスト達が集まっているという話があるようで(上のgoogle画像検索の結果も自転車がチラホラするしね…)、事実秦野市側から峠のてっぺんへの道はひたすら上りっぱなし、富士ヒルクライムを想定しての練習には丁度よさそう。

 ということで、先月の22日に俺はロードバイクを車に積んで、東名道を一路秦野へと向かった。

 

 ヤビツ峠の麓、当然ヒルクライムに来た人用の駐車場なんてのはあるハズもないため、俺はとある秦野の大型スーパーに車を停めさせて頂き、そこでソソクサとロードを組立て、「マ後で栄養補給のために何か買うからいいよね…」と駐車場を後にし、ヤビツ峠の南側の玄関口、国道246号線の名古木交差点に。

 交差点を横断すると、すぐに上りが始まる。そのままセコセコと上っていくと、左手にコンビニがあり・・・おっ!

 そのコンビニ、どうやらヤビツ攻めをするサイクリストたちの集合地点になってるようで、いかにもな格好のロードレーサー達が沢山駐車場にたむろしていた。

 …ははっ…俺のようなド素人はちょっと肩身が狭いかなぁ~などと早くも軽く引きつつ、その人達は一人づつ順に出発するようだったので、気にせず先に行くことにした。

 このヤビツ峠(南コース)、最初しばらくは左右に民家が建っている中を抜ける、ド真っ直ぐの上り坂なんだがこれがキツイ。この日はそれ程暑くはなかったが、それでもバスロータリーを越えたあたりで心拍数は既に170オーバー、体全体がカイロにでもなったようにカーッと暑くなってきて、已む無く一旦休止…

 ゼーゼーいいつつ脇道で休んでいる間も、下からは続々と本気ロードレーサー達がグングンと坂を上っていく。

 俺はもうこの時既にグビグビとビールを飲みたい気分になってはいたが、折角高速代まで払って来た以上てっぺん行かない訳にはいかん(またお金が原動力か…)という思いだけで、再びヤビツへの坂道に身を投じた。

 

 やがて道は山の中に入り、民家の代わりにそびえ立つ木々と、クネクネ曲がった九十九折の坂が始まり、俺は何台もの車、バイク、もちろん自転車に抜かれながらもマイペースマイペェーースで上り続けた。

 上っていくうちに、映画のタイトルじゃないがクライマーズハイというのか?段々苦しさがなくなり、それなりに楽しく上れるようにはなってきた。

 途中、展望台など何箇所かで休憩を挟みつつ、その間も老若男女を問わず様々なサイクリストに置いてきぼりを食らうも名古木から大体1時間20分かそこいらで、何年かぶりのヤビツ峠(最高地点)に到着。

 

 すると、ここも多数のサイクリスト達が結構平気そうな顔で談笑していた…俺にとっては相当頑張ってようやっと上れた峠も、彼らにとってはあくまでいつもの練習場所なんだろうね。

 俺は、もうとっくにお腹一杯だったため、峠の先の湧き水でプロテインを作ってグビグビやり、峠にはあまり店等もないため(売店はあるが本当にちょっとしたものしか売ってない)チャッチャッと来た坂を下り、麓へ…

 

 戻る途中に蕎麦屋の案内看板を見つけたのでチョロっと寄り道し、その石庄庵(いししょうあん)という蕎麦屋でチュルッと蕎麦を食ってきた。

 値段は決して安くはないが、値段相応の味といった所で、久しぶりに蕎麦の味のする蕎麦を食ったという印象かな。ただ自転車乗る格好の人間は意外にも?俺一人で、テラス席に座りつつもかなり浮いてたりはしたが…

 

 蕎麦食って一息ついて、今度こそ某スーパーの駐車場に戻り、自転車を車に収納した後は、もちろんスーパーで買い物。…クーリッシュ一個だけだったけど

 で、もう十二分にスーパーを利用した俺は、駐車場を出て近所の鶴巻温泉にある弘法の里湯にて癒しの入浴ターイムを過ごし、途中雨に降られつつ渋滞に巻き込まれつつ帰宅したのであった。

 

 …しかし、これまでほとんどマトモに練習していない状態で、ヤビツ一本上ったところでどれだけ体力向上したんだろうか…そんな一抹(量的には大匙どころかお玉に山盛りぐらいの一抹だが)の不安を抱えつつも、次の週はあえて坂練習は控え、ロングライドの練習と称して都心に向かったのであるが…


【新シリーズ予告】とある水野の富士登山(ヒルクライム)【今日はこの辺でご勘弁】

2011-06-12 22:10:48 | 自転車

 昨日今日と俺は、Mt.富士ヒルクライムという、自転車で坂を上るレースに出場してきた。

 この富士ヒルクライムについては、以前一度出場した大会であり、今年出場を思い立ったいきさつであったりとかまあ諸々あるのだが、マジで本日疲れておりその辺を最初っから書くのは来週から改めてと行きたいところかなと…

 その代わりといっては何だが、今朝撮ってきた早朝の山中湖の写真なんぞageておくので、こちらを眺めつつこれから始まるお話をイメージしてもらえると…ほぼ間違いなく肩透かしを食らうかなと。

 ちなみに、今回の記事の元ネタって俺も実は読んだり観たりしたことはないんだけど…今度小説読んでみようかな。いずれにせよこの元ネタ達とは全然違う展開であることは間違いないな。


ケッチと行く関門海峡一人旅、その二「角島編」

2011-05-15 23:09:05 | 自転車
 4月30日、山口県は滝部の旅館で、連休中もお仕事の職人さん達と一緒に朝飯を頂き(何しろこの旅館は現場系の方々が良く泊まられるので…)、俺は軒下に置かせてもらっていたケッチにまたがり、北に向かって走り始めた。

 この日の、というかわざわざ山口県の北の方で宿を取った目的は、同県の北の果てにある、角島に行くことであった。


 俺は、去年秋口にたまたまこの辺りに仕事に行ったことがあり、たまたまその直前にこの島にかかる橋、角島大橋の画像をネットで見ていたく感動し、是非行ってみたいと同行した人に無理を言い(本当は角島には用はなかったのだが…たまたま時間が余ったので)現地に行ったらもっと感動し、今度は自転車で行きてーなと思っていたのである。

 そして、山を抜け、「特牛」(←読めるかな?)という町の港を抜け、最後に坂を一つ登り切り、下った先。


 見えた!


 えーネットで調べたところによると、離島にかけられた通行料金無料の橋としては、沖縄の古宇利大橋に次ぐ国内二位の長さであると。

 しかし。

 ここで感じるのはそんな一位とか二位とかいう記録ではない。

 日本海を豪快にブチ抜くこの角島大橋の前に立つと、この国にこんな異世界があったのかという感動に襲われる。

 とりあえず、橋の横にある広場から何枚か写真を撮って、イザ念願の角島大橋、ケッチで渡ってみた。


 ここは不思議なところで、去年行った時もそうだったのだが、滝部あたりが曇り空で、雨が降るんじゃないかと懸念して角島大橋にくると、ここだけはまるで別の気候であるかのように妙に天気が良かったりするのだ。

 日差しが照りつけ、強い海風が欄干の間を抜けて楽器のように音を鳴らす中、俺とケッチはこの大橋を走りぬけた。
 生きること、自転車に乗るということがこんなに刺激的だと感じたのはどれくらい久しぶりのことだろうか。


 感動ひとしおの中、去年は行かなかった角島の端っこの方まで行って見る事にし、橋から続く一本道をそのままずーっと走り抜けた。思ったよりも長い。

 角島をひたすら西に走りぬけた先に、白い灯台があった。

 自転車を停め、200円だかを払って灯台に登ってみた。
 どうも昔作られたときの構造がそのままのようで、狭い螺旋階段を登りきると、日本海が広がる景色が広がる展望スペースに出られた。
 意外と観光客が多数いる中、柵はもちろんあるが狭い(幅1mくらい?人がやっとすれ違える程度)スペースに海からの強い風が吹き付ける中、おっかなびっくり写真を撮りつつ景色を眺めた。

 灯台の足元に灯台の資料館があったので寄ってみたんだが、どうやらこの灯台、明治初期に御影石で作られたものがほぼそのまま残っているらしい。


 ここ角島は、地図で見て頂ければ分かると思うが、海洋交通的には何と言うか「曲がり角」的な場所、資料館では確かここが針路変更点だったっけかな?と要するに重要な地点であり、そのため古くからナビゲーションのための灯台が欠かせなかったと。

 そんな歴史のある灯台があると初めて知り、角島って実は日本における重要な島なんだなあとこの地に対する思いを新たにした次第。

 その他、資料館には港や海上で不審な船や人を見かけたら118番ということも書かれていて、まああまり詳しくは書かないが場所柄結構危険な匂いのする海って気はするので、なるほどなーと思ったりもしたな。ちなみに118番はマイナーだけどレッキとした緊急通報番号なので間違えないようにしよう。


 そんなこんなで、角島を満喫したあと、当然角島大橋を渡って本土に戻ったのだが、帰りは行きよりさらに風が強く、欄干が低いので飛ばされて海におっこっちゃわないかとビビリながら走ったというのが実情…


 帰り際、名残を惜しみながら、本土側の大橋を上から見渡せる場所に上り、今回添付した写真を撮影。

 この場所から大橋を見ると、この世のものとは思えない景色が俺の脚を止めてしまう。


 この時俺は、いつの日かここに住みてーなと思った。

 しかし、今はまだ、行かねばならないところがある。


 名残を惜しみつつも角島大橋を後にし、ケッチで今度は関門海峡に戻るべく、海沿いの道を一路南へと走り出した。