みずけん戦記

せめてもう少しだけ、走らせてくれ。

マジョリティ・リポート(あるいはスキー戦記2010in菅平高原)

2010-03-28 23:17:56 | その他スポーツ
 俺にしては珍しく最近の話題となる。

 先週の3連休、初日たる土曜の夕方に例の電験講座を予備校で受け、その足で秋葉原に直行。
 …イヤ、今回ばかりはAKBが目的という訳ではなかったのだ。
 去年の暮れに一回行った激安スキーバスツアー、折角の連休ということで思い切って?夜行で行って朝から滑り、夕方に帰るという前回よりちょっと滞在時間の長い、つまり沢山滑れるツアーに参加したのである。
 で要するに、そのツアーの出発点が秋葉原だったという訳。

 東方から来た友人と落ち合い、秋葉原にいつの間にか出来ていたサイゼリヤでパッと夕食を食べ、中央口(最近できたところ)でバスに乗り込み、まずは池袋へ。

 実は秋葉原のほか、色んな所からスキーツアー用のシャトルバスが出ていて、それらは池袋に客を運び、あるいは直接池袋に来た客ともども全員集合し、そこでいよいよ現地行きのバスに乗るという段取りなんである。

 次の日の朝食を買い込み、友人と俺が乗り込んだバスの行き先は、菅平高原


 夜行バスは、最近流行りの東京~大阪間のような3列独立みたいなのではなく、至って普通の観光バスといったつくりの4列シート。トイレもなし。
 なもんで、首や体がイテテになりつつも、バスは無事現地に到着。

 すると、外は天気予報通りの雨…

 まさか、スキーツアー初の滑れずじまいかぁ?と心配してたが、あてがわれたホテルのロビーでおネンネするうちにいつしか雨は上がり、予定通り板、ブーツ、ウェア一式を借りて着替え、外に出た。

 この菅平高原は、それこそ地域全体がスキー場という感じで、一日では滑りきらない程度にゲレンデが散在している。
 そのため、シャトルバスが各スキー場を巡っているという情報だったが、殊の外本数が少ないため、スキー用ブーツでガッシャガッシャと近くのスキー場まで歩いていった。

 最初に行ったところは「パインビーク」というエリア。大松山という山の斜面を広くゲレンデにしてある。
 リフトで上りながらまず、ここは結構年季の入ったスキー場という印象を受けた。
 点在する小屋だったり食堂が古めかしい建物だったりするためであるが、しかしリフトは平成以降整備されたもので、尚且つリフト券が非接触IC方式で、今時の電車の自動改札の如きゲートをピピッと通過できてしまう等、設備は決して悪くない。

 何より、大松山のてっぺんから滑り降りて思ったが、ここは中・上級者向けの急なコースと、緩やかな迂回ルートの両方が必ずといっていいほど用意されており、どんなレベルの人でもゲレンデを目一杯楽しめるというニクイ作りになっている。俺は迂回ルートのお世話になったけどね…

 そして、コース以上に印象に残ったのが、近年には珍しくスキー客の方がスノボよりも圧倒的に多いという点。
 つうか、文字通り老若男女を問わず、オリンピックで見るようなパッツパツのウェアに身を包んだ人の多いこと。
 多分、この地域はかなりスキーがスポーツとして根付いているのだろう。中学生かもしかすると小学生?位の子供がそういうウェアをピチっと着て、ヘルメット(ここではヘルメットを被っている人は決して珍しくはなかった)も被っているのだが、そのヘルメットに平仮名で名前がふってあったりして微笑ましくはあった。
 こないだここでスキー人口の減少を愚痴ったが、こういうスキーが皆のスポーツとして確立されている場所を目の当たりにすると、まだまだ捨てたモンじゃないと思い知らされた。

 一方、帽子に「みずのけん」とは書いてなかったが、午前中で太ももの前がビキビキになった俺は、昼飯を食べた後別のエリアにも行ってみようということでゲレンデを降り、シャトルバスで移動。

 続いて「太郎エリア」で滑ってみたが、ここがまた面白い。
 太郎山というお山の四方八方が全てゲレンデになっており、これまた急なコースと緩やかなコースの両方が張り巡らされている。
 いつしか雪が降り始めたスキー場をしかし、童心に帰りつつ脚の痛みに悶絶しつつ15時過ぎまであっちのコース、そっちのリフトと様々に楽しむことができた。

 スキーを終え、ホテルの風呂にも入り、バスで新宿まで帰ってこれで1万程度(リフト券・レンタル一式含む)。今回も値段以上のツアーだった。
 何より、菅平高原という場所が良かった。今回は一日かけてもエリア全体の半分も滑れなかったという広大なコース、来シーズンも是非ここで滑り倒したいと思ったのである。


 そして、スキーがこれからもみんなのスポーツであることを願いつつ、マジョリティ・レポート終了っ。

そんなエサに俺様が…

2010-03-24 23:22:17 | 雑記
久々にケータイから投稿。
今日社内の回覧資料で、資格取得のススメ的なものが回ってきた。
表紙をめくってまず出てきたのが、資格取得により「報奨金」が出るという資格のリスト。
その中には例の電験三種もラインナップされており、これがまた結構な金額だったりするのだ。
やらしい話をすると、それでも今俺が受けている講座の受講料の約半額であり、総合収支はプラスではないが、教育訓練給付金と思えば十分ありがたい。
「べっ別に報奨金のために勉強する訳じゃないんだからね!」とツンデレしつつ?今週末も勉学にいそしむことにしよう(☆o☆)
ちなみに、懸賞首リスト?には今後のターゲットに据えている某「甲種」の資格も入っているぜ。こっちの話はいずれ取り上げることにしよう。

電験のお勉強The Final Season 01「アラサー、予備校に帰る」

2010-03-22 20:54:25 | お勉強
 今までの流れとはうって変わって、久~しぶりに「お勉強」カテゴリの続き物を書いてみようと思う。

 というのも小生、現在某予備校に通っているのだよ。

 といっても高校を受験したりする訳ではなく(せめて大学って言えよ)、電気主任技術者試験略して「電験」合格を目指し、講座を受けに予備校くんだりまで行っているのである。


 思えばこの3年ばかり、電験合格を掲げつつ勉強らしき勉強をほぼやらないというフザケ切った態度で過ごしてきた。
 しかし、去年一昨年で全4科目中2科目に合格し(うち一昨年受かった方は今年で科目免除の期限が切れる)、後2科目となった今、ここらで一気にケリをつけねばいたずらに年をとるばかり。

 一方、その「残りの2科目」というのが、相当に電気に関する学問に精通していなければ、いかなる小細工を使っても到底合格不可能であり、つまり今の俺では太刀打ちできない難関なのだ。


 尤も、まがりなりにもサラリーマンとしてそれなりに残業もやってる俺には、休みであっても毎週定刻に講座を受けるというのは中々難しい。
 そこで、予備校の試聴室を使い、講義を収めたDVDを観るという形式の講座を受けることにした。これなら自分の好きな時間に受けることができるからね。

 
 てな訳で、もう相当久しぶりに予備校に通い始めた俺。

 もちろん、俺のような資格試験のための講座を受けに来るような人間は少数派で、周りの壁には何とか大学の文字が躍り、構内にいるのは俺より一回り以上若い学生連中ばかり。

 …いつの間にか年を取っちまったなあ…

 とそらもうプカプカと構内で浮きまくる俺ではあるが、今のところ順調に受講も回を重ね、段々ついて行けなさそうになるという順当過ぎる展開を迎えてはいる。

 しかし、敢えて今年を「Final Season」としたからには、何としても今年合格するつもりなんで、勉強しつつここでも話題として出していこうと思う。

全米が泣いた?ラスト・サイクルスクエア(下)

2010-03-14 23:58:46 | 自転車
1月17日、夕方。

秋葉原を巡った俺は、やはりもう一度北参道に行こうと思った。

この日が最終日だったサイクルスクエア北参道では、夕方に三大自転車雑誌の編集長によるトークショーが開催されるということになっていた。

それ自体も気になっていたし、そのMCが絹代さんだったりということもあったので、日曜の夕方という厳しい時間帯だが行ってみようと思い立ったのだ。

AKBから北参道へは、中央線各停で千駄ヶ谷駅に行き、そこから歩き。
時節柄、早々に暗くなった通りを歩くと、サイクルスクエアの灯りが見えてきた。

店内は既に絹代さんとサイクルスクエアスタッフによる前座と言うべき?トークショーが始まっており、辺りの席という席がほとんど埋まっているばかりか、関係者らしき人達の立ち見客が沢山おり、会場は自転車愛好家たちの熱気に包まれていた。

この場所が、この日で無くなってしまうなどとはにわかには信じられない位。


やがて、日本自転車界の大御所とも呼べるお三方が登場…しかし、実はお一人参加できず急遽リザーバーの方が登場されていた。

ちなみに、三大自転車雑誌というのは、
「サイクルスポーツ」
「バイシクルクラブ」
「ファンライド」
で、それぞれ前世紀、言い換えれば今ほどスポーツ自転車が流行る前からずーっと情報を提供し続けて下さってるパイオニアなんである。

で、今回はその三誌のうちからバイクラとファンライドの編集長、そしてサイスポの姉妹誌というか「増刊」である「チクリッシモ」の編集長(確か元サイスポ編集長だったかと)のお三方が登場し、絹代さんの進行にてトークショーは進められた。


やはり、それぞれロードバイクがかなーりマイナーなスポーツっつうか趣味だった時代から知っている方々らしく、今のロードバイクのブーム(あえてここでは「スポーツ自転車ブーム」と書かずにこう書こう)を相当客観的、クールに見ているようであった。

中でも、チクリッシモ編集長の宮内さんは「もうこれ以上自転車ユーザーをやっきになって増やす必要はないんじゃないかと思う」というようなことをおっしゃってたくらいだ。

宮内さんのお話では、昔ロードバイクがマイナー趣味だった頃は、今まで乗ったことの無い人がポッとそういう自転車を買って乗り出すというパターンは無くて、師弟制ではないがロードバイクを乗りこなしている人に話を聞いて、色々教えてもらい、一緒にツーリングなり何なりして熟練を積みつつ走る…という感じであったと。

裏を返せば、今は結構簡単にロードがそれこそ下手したらネットでポチっと手に入って、簡単に乗り始めるというパターンが多くなっている、そういう状況を宮内さんはある意味危ういと思っておられるのかも知れない(この辺は俺の解釈ね)。


俺としては、宮内さんの意見にまるごと賛成ではないが、やはり冷静に考えると師匠はともかく、ちゃんとしたショップすら知らずに本格スポーツ自転車に乗れてしまうってのは、それ自体リスクをはらんでいるものなのかもしれない。

こないだも、朝自転車用ヘルメットを被り、ロードに乗って爽やかに車道を逆走している人を見かけ、ああいうのが今後出てくると「自転車=危険」というようなイメージが先行しかねないなあ…という思いはある。
 もちろん自転車が安全な乗り物だなどと言うつもりはないけど、他者に危険を及ぼすことだけは第一に避けなければならないと思っているのよ。

 この話が長くなるとそういうことだけ話題になったと思われかねないが、実際はそれだけではない。
 例えば、三誌はそれぞれ一般参加型の自転車レースを多数プロデュース若しくは支援してきたという実績があったり、一方特に近年、本格的に自転車を始めたい女性向けの企画を沢山やってきたり(元々自転車雑誌界も男社会だったようだが、最近読んでると女性の編集者の方々が多数いらっしゃるようで)と、「日本の自転車界のため、自転車雑誌としてできる事をやる」という使命をまっとうすべく日夜考えてらっしゃる。
 そういう姿勢が熱意あるトークから読み取れ、読み手としては頼もしい限りだと感じた。

 後は、三者(三誌)それぞれ自転車に対する向き合い方は当然違うが、「敵」若しくは「ライバル」というよりは、むしろ「同志」という間柄という印象を受けたかな。
 皆さんまだまだ雑誌でやりたいことが沢山あるって事で、これからも日本のスポーツ自転車の発展のためにいいモノを出していっていただきたいなーというのが俺としてのまとめ。


 などとグダグダと書いてきたが、実は小生トークショーの途中で抜け出し帰ってしまったのだ・・・イヤ次の日から仕事だったし、「龍馬伝」観たかったしで<なんちゅう理由じゃい…
 結果絹代さんには挨拶できんかったが、またの機会とさせて頂いた。

 そして、サイクルスクエア。
 最終日というある意味おいすぃとこ取りさせて頂いた訳だが、ああいったリアルで自転車にまつわる様々な思惑、情報、或いは誘惑!?(ついうっかりデローザで家に帰っちゃったいとか(笑))が交雑できる空間ってのは、自転車ショップでも近いものはあるんだが、やはり表向き「カフェ」というニュートラルな場所が一番いいのかも知れないと思った。

 またどっかで同じような場所ができるといいんじゃねえかと思うよ本当。


 しかし、これだけ自転車雑誌の方々が一所懸命にやってらっしゃる一方、俺の方は今年に入ってからどーも走行距離が伸びないんだよなあ…春には何とか遠乗りをしたいんだが。


P.S.そういや前回書き忘れてたが、昼間サイクルスクエアの外にあのKUWAHARAの「ガープ」のフルカスタマイズされたモデルが置いてあった。
人のだったので写真は撮らなかったがあれは本当にカッチョエエマシンだ。いつか欲しいもんよ。

全米が泣いた?ラスト・サイクルスクエア(上)

2010-03-07 22:48:02 | 自転車
 もう今年もあっちゅう間に2ヶ月が過ぎた訳だが、当ブログはようやっと「初日」が出るところ。

 まずは、正月が過ぎた1月17日(奇しくも阪神・淡路大震災の日であるが)、俺様は意気揚々と自転車で1時間ほど走り、武蔵小杉という駅に自転車を停め、そこからは電車で東京さ行って来た。

 まずは昼の腹ごしらえとして、渋谷で豚骨ラーメンでも食ってくか…と思ってブラついていたら、気がついたらCrystal Bee Houseというランチにサイドメニュー食べ放題の店でガッツリ昼飯を食べていた俺。

 自転車で消費したカロリーを倍返しという通常営業をこなしつつ(泣)、再び電車で今度は北参道という所に移動。
 
 そこでは、去年の7月から正にこの日まで限定で、サイクルスクエア北参道という、自転車を世に広めるための実験的施設が営業されていたのである。


 ここの話はそれこそオープン当初より絹代さんのブログで読んで知っていたのだが、「まー東京に行く機会は幾らでもあっからそのうち行くベエ」なんて思っていたら、東京(≒秋葉原)には行くものの北参道へのあと一歩がなかなか出ず、気がつけば最終日。

 ここは流石に行っとくだろっと一念発起し、ましてこの日は色々イベントがあり行く価値は十分にありそうだったため、やっとこさサイクルスクエアにたどり着くことが出来た。


 現地は、想像していた程人通りが多い地域ではなく、その分普段ありえないような密度で置かれた6ケタ円は当たり前のスーパーバイセコー達が放つオーラが遠目でも分かった。

 まして、この日はこないだのサイクルモードでも話題にした、「DE ROSA」の特別試乗会が開催されており、イッターリアの家内制手工業の結晶達が鎮座ましましておった。

 試乗会に申し込むべく施設に入ると、そこは一見普通のこじゃれたカフェ。
 しかし、よく見るとハンガーがドロップハンドルだったり、壁にロードバイクが掛けてあったりとやはり自転車がテーマの施設って感じではある。

 折角カフェもあるのでと、カプチーノを注文しつつ試乗の受付を済ますと、なんか思ったよりすぐ乗れそうなので、カプチーノをガブ飲みしてから(--;イザ試乗。

 外では既に試乗者が何人かスタンバイしており、俺もその中の一人として自転車を決めることに。
 デ・ローザの自転車は正直あまり詳しく無いので、適当に手元にあったのに乗ろうと思ったが、スタッフの方が「IDOL」ってのを薦めて下さったのでそれに乗ることにした。

 試乗コースは、実は北参道から自転車では近い神宮外苑
 ここは、道路が絵画館を囲むようにオーバル(楕円)、つまりグルリと回れるようになっている。
 しかも、毎週日曜日はサイクリングコースとして自動車が規制されており、自転車で走るにはもってこいのコースとなってるちゅう訳。

 その中を、割と「サイクリング楽しんでます」って感じの普段着に近い服装で、しかし一台ン十万デ・ローザを転がす集団が走る様は、もし試乗会を知らない自転車好きが見たらどう思ったろうね

 で、今回借りたこのIDOLであるが、名前に反してとてもクールな造りであった。
 基本モノクロームの色合いのフレームに、スラッと伸びたフロントフォーク。
 そして、持った瞬間「うっ…」と唸ってしまうくらいの驚きの軽さ。

 後ろの変速機は、「ATHENA」というグレードで、何と11段変速である。
 しかも、ギアを落とす(軽い側に変える)のはもとより、普通の変速機では一回一回レバーを動かさなければならない、ギアを上げる(重くする)行為も手元のボタンで3段くらいは一気に上げられるという至れり尽くせり。

 こりゃ俺には使いこなせない鴨…と思いつつもカチャカチャ爽やかに変速も楽しみつつ、もちろん軽くてサクサクいける走りも楽しみつつ試乗終了。最後に写真を撮らせてもらってさよならデローザと相成ったのである。


 乗った後、カタログを見て知ったのだが、このIDOLは名前に反して?きゃなーり上級なモデルらしく、お値段をみてまた「うっ…」と唸らされた。
 やっぱり高級な自転車ってのは一味もふた味も違うなあ…と感心しつつ、一旦サイクルスクエアを離れ、やっぱり秋葉原の引力に引き込まれて行った自転車野郎。

 しかし、夕方再びサイクルスクエアに顔を出すこととなるんであるが、話が長くなったので次に回すとしよう。