みずけん戦記

せめてもう少しだけ、走らせてくれ。

活弁士、山崎バニラ

2009-11-14 22:44:55 | 映画、演劇等々
 新宿駅西口に、「東京モード学園」のコクーンタワーっちゅうちょっと変わったデザインのビルヂングがある。

 モード学園は、名古屋にも(当然そこは「名古屋モード学園」となる訳だが)スパイラルタワーという、何つうかこう21世紀な感じの奇抜なデザインのビルも建てていたりと、何か窓掃除大変そうだなあ…と余計な心配をしてしまう今日この頃なんだが。ちなみにスパイラルタワーは昨日も見てきた。

 そんな戯言はさておき、前述のコクーンタワー地下にブックファースト新宿店がある。

 そこで、もうとっくに終わったが10月31日に山崎バニラ大先生のサイン会が開催されるという情報を入手、レミゼの帰りにフラフラのミゼラブル水野?がチョロっと寄って整理券を買って来た。

 で、その大先生のサイン会って一体なんのサイン会?となろうが、実はバニラちゃんはこの度本を出版されたのである。

 その名も「活弁士、山崎バニラ」。アーティストの1stアルバムのタイトルがアーティスト名と同一だったりするのと同じパターンだね(違)。


 俺が初めて山崎バニラという人を知ったのが2005年2月ごろの事(当ブログ調べ)。最初テレビで何かベンベン弾きながら高い声で話す、かいらしい子だなあ~と思っていたのだが、実は世界初の大正琴弾き語り活弁士ということ、要するに大正琴を弾きながら昔で言えば無声映画のナレーション、台詞等々を請け負うという大仕事をやるということ、そういった事を知り興味津々となった。

 活弁士の他にも、ジャイ子を初めとした声優や、ナレーションなど多彩な仕事をこなす彼女が、その生き様?を収め、尚且つ無声映画の活弁付上映を収めた本+DVDを発売するということになったと。


 これだけの有名人になるとは当初思っていなかったが、昔から知ってたバニラちゃんが本を、しかも活弁DVD付で出すとあってはやはり、男として動かない訳にはいかんなぁ~という訳で(この場合の男の定義がよく分からんが)、推参することにしたのである。


 で、当日。
 何故か、ふと寄ったなるしまフレンドで自転車用グッズを購入し、やたら大きい袋を引っ提げて東京メトロ北参道駅から、現場までフラフラと歩いてやってきた。
 まあ普通、大事なサイン会とかある日にふと自転車のプロショップに寄らねーだろ…というツッコミはあるだろうが、とにかく会場であるコクーンタワー1FのBlue Square Cafeに着き、そこでしばし待機の後サイン会開始と。

 サイン会自体はそれほどの時間ではなく、バニラちゃんが登場し、まずは付録DVDにもある無声映画「三公と蛸」の活弁つき上映。いわばプレミアム上映会ってとこか?
 無声映画なので当然昔の作品なのだが、クオリティは決して低くない。この辺はまあ「活弁士、山崎バニラ」をご購入頂ければ観られるが…ともかく、バニラちゃんは大正琴を弾きつつも途中太鼓を叩いたりするなど(どうやってそんな器用なことができるか、というのは「活(ry)、今まで培ってきたワザを用いての活弁で楽しませて頂いた。
 何より、前からそうだったとは思うが、彼女は女性の声だけでなく、おっちゃんやじいさんの声なども器用にしゃべり分けることができ、この辺の演技力もこの何年かで上がってきてるのかなあと。


 上映会の後、遂にサイン会。
 整理券と引き換えに頂いた本を持ち、順番を待つ。
 やはりバニラちゃん、かわいいし色々なメディアに進出してきているだけあってファンが多く、色々プレゼントを頂いていたようである。

 ところが俺の場合、いかにもプレゼント持って来ました!という雰囲気の大きいポリ袋を引っ提げてはいるのだが、如何せん中身がほっそいサドルとクイックレリーズに引っ掛けるサイクルスタンドであり、こんなもん「プレゼントです」とか渡そうもんなら「それ何て新手のハラスメント?」って厳しくツッコまれそうだったので億尾にも出さず、平々凡々とサインを戴いた。
 サインの方は、普通表紙のすぐ裏にある白いページにドバッと書くのをイメージしていたのだが、バニラちゃんは最終ページにチョコっとかいらしく名前つきで書いて下さった。何かそういう控えめなところが彼女らしくてヨイね。


 で、肝心の本の内容だが、山崎バニラ独自の活弁のやり方の話、彼女が如何に今のスタイルを築いていったかというお話などを、ほぼ全編バニラちゃん自身の執筆により丁寧に、楽しく書いてある。
 従って活弁というものに興味がある人も、テレビで見て山崎バニラが気になった人も、今なら本屋の表にデデンと出ているので(今日職場近くの書店でも表に出てた)手にとって見て、できればそのままレジに行っちゃうと(笑)よかろうと思う。

 こう書くとナンだが、1575円という値段を考えたらDVDだけでも相応の価値はあるしね。

 
 バニラちゃんには、これからも活弁の方をがんがって頂くと共に、また色んなことにチャレンジしていって欲しい。
 俺の方は、最近出演番組等はチェック(録画)しつつも忙しさにかまけてろくすっぽ観てない身だが(もともとあまり「ファン」という立場になることを望んでいた訳ではないしね…どちらかというと同じブログというものを書く「同士」みたいに思っている。一方的だけど(--;)、これからもマイペースで応援しようかなと思う。

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