みずけん戦記

せめてもう少しだけ、走らせてくれ。

2010仙台ものがたり第四章「策士逆風に敗れる」

2010-05-30 22:57:11 | 自転車
 えー5月1日。

 この日もお近くの国分通りあたりから、爽やかな朝の日差しと酔っ払いの声が響き、素敵な仙台の朝を迎えることができた。
 (注…二回続けてネタにしちゃったけど、俺の部屋がたまたま通りに一番近かったという事情もあるし、フロントで無料で耳栓も頂けるし、宿泊に関してそれ程問題はないと思います。以上フォロー)

 近所の松屋でしっかり朝飯を頂いた後、世話になったホテル定禅寺の方にフロントでお礼をしつつチェックアウトし、極力軽くした荷物を身につけ仙台を出発。


 行きは自転車をサイクリングヤマト便で送ったが、帰りは全く違う手段、つまり輪行して帰ることにした。
 理由の一つは、ヤマト便は時間がかかり、前日頑張って送ったとしても5月3か4日くらい、つまりその後のゴールデンウィークをシャウラ無しで過ごさなければならなくなる。これはキビチイ。
 もう一つは、やはり折角遠くまで来たのだから、出来るだけ自転車で色々なところを走っておきたいという希望。
 で、実はこれが一番でかいのかも知れないが?極力交通費を安く上げたいという欲が出て、行ける所まで自転車で行こうと思ったのだ。

 具体的に「行ける所」というのが、実は郡山。
 というのも、太っ腹なJR東日本はこの頃、GWの時期にも関わらず新幹線が4割引というグレート過ぎるお得切符を販売していた。
 ただし、4割引が設定されるのは郡山より南。
 ならば、この俺様が郡山まで行ってやるぜッ!ということで、仙台から国道4号をつたって南下し始めたという事情だったのよ。


 しっかーし…

 たかだか1時間程度走っただけでもうヘロヘロ…

 ううっ…ゆんべも調子こいてブゥションでワインを飲んだのが災いしたのか…
 まあ、後で考えたら俺は今年に入ってから大して遠乗りをやっていない身であり、急にやろうとしても無理だったか。

 自転車で一番大切なことは無理しないこと。(多分)という天からの声に素直に従い、途中コンビニでスティックケーキなんつうスイーツかっこわらいを食べ、ゆっくり休憩。
 何とか気力を戻し、再出発したあとは順調に爽やかツーリング…

 となるはずもなく、仙台の南を流れる阿武隈川沿いの道はずーーーーっと向かい風
 景色は萌える草木の緑が美しい、素晴らしい道だったが、ほぼ平坦だったにも関わらずまるでヒルクライムでもやってるかのような抵抗に喘ぎつつ、どうにかこうにか角田(かくだ)という街まで辿りついた。

 そろそろ昼飯を取っておきたい、というかとにかくヘロヘロなので早いとこ休憩したいと思ってトロトロ走っていた俺様の、美味い店アンテナが発動。

 俺は、突如として姿を現したログハウス風の大きな家…?いや、お店の前でペダルを漕ぐ足を止めた。

 店の名は、エヴァンス'89

 シャウラを店の脇に停めさせて頂き、入店すると中は思ったよりも沢山のお客が団欒していた。恐らくは地元の通な方々が会食しに来ていたんだろう。

 そんな団欒に相応しく、パッツパツのサイクルジャージを来て汗ダクの暑苦しい男が乱入…いやジェントルに席につき、おしぼりで顔を拭く等かなり終わった感じでランチを食べることにした。


 ランチメニューのうち、詳しい内容は忘れたが1,780円のセットを注文。ど忘れしてしまったが高級魚のマリネ、牛ほほ肉がふんだんに入ったパスタ等を完食。パスタは思っていたより随分量が多く、料理の味も大変よろしく大満足であった。
 またこういう書き方をしてしまうが、こんなのどかな街でこれだけ雰囲気、味ともによろしい店があるというのはちょっと驚きでさえあった。仙台方面に行く機会があったら是非また行ってみたい。

 余談だが、店名の「エヴァンス」の由来は、店の人に聞いた訳ではないが、ジロ・デ・イタリアでも活躍したカデル・エヴァンス…なわきゃ無さそうで、恐らく「ビル・エヴァンス」というアーティストなんだろう。レジ近くのCDラックに沢山その人のアルバムがあったので。ただ同名のアーティストは複数いるようだが…


 すんません力尽きたのでラストは次回に回します。

2010仙台ものがたり第三章「松島やああウミネコや葡萄酒や」

2010-05-23 23:40:28 | 自転車
 さて、仙台のど真ん中、国分通り近くのホテル定禅寺で爽やかな朝を迎えた俺様、まずは近くのカフェで朝食を摂り、続いて部屋から相棒シャウラを出した。
 しかし、このホテルも長いことやってるんだろうが、この廊下を自転車が通るというのは初めてかも知れんなあ…と思いながら、廊下を通り、先にエレベーターでシャウラを下ろした。

 その後フロントで鍵を預け、ヘルメットを被りサングラスをかけ、いよいよ仙台サイクリングへ出発。


 この日(4月30日)は、もう一泊するためとりあえず仙台近郊を巡ってみようということで、言わずと知れた日本三景の一つである松島に行ってみることにした。

 地図等で調べた感じでは、仙台中心部から松島まではおおよそ20kmチョイ。荷物もほとんど宿に置いてあるしまあ楽勝だろっとたかをくくってひた走る。

 仙台という所は地方都市ながら、個人的にはかなり都会だと思う。
 仙台から国道45号を通り、多賀城市、塩釜市と抜けて走ったが、まあそんなに高層ビルの類こそ建っていないものの、切れ目なく市街地が続いていた。
 しかし、流石に塩釜市街地を過ぎるとにわかに緑が多くなり、いよいよ松島が近くなってきたという実感が沸いてくる。

 一旦国道の脇道を逸れ、潮干狩りが出来る浅瀬に面した道で一休み。すると、一人でバイクツーリングに来たらしい若い男がまた休憩を取っていた。
 ちょっと話しかけてみると、その人は東京の方から、自走(バイクの場合はこう言うのか?)でやってきたらしい。後ろに銀色のマット等いかにもな物を積んでいたので、恐らく野宿というかテントかなんかで泊まりながら来たんだろう。俺は自転車でそれをやる脚力も時間も無かったな…しかし俺が言うのもなんだがなかなか好青年な感じの男であった。

 その男と別れ、また道を進むと程なくして周りが賑々しくなってきた。

 松島という場所は、海に面したエリア一体が観光地となっていて(京都の嵐山に近いものがあるかな?)、道を挟んだ海側が観光船の船着場、陸側が商店街となっている。
 自転車を降り、折角来たので、海に浮かぶ島々を見るべえと出航寸前の観光船に飛び乗った。


 観光船は、何十席の前面ガラス窓に囲まれた座席が用意されている他、船の後ろにデッキがあり、潮風を肌で感じたりウミネコに餌をやったりできるようになっている。
 しからば俺も潮風を肌で感じるか…とデッキに出ると、あろうことかデッキの周りは大量のウミネコがニャーニャー鳴きながら飛来。
 要するに、デッキの周りを飛んでいれば餌にありつけるという事実が既に日課となっているんであろう、本当に人間の目の前を堂々と飛んでいてさながら船のオプション状態である。
 無論、餌の某有名えびせんを投げると、空中でキャッチする奴、弧を描いて着水するのを待ち、自らも着水しゲトする奴と各々得意な取り方で器用に食事をしていた。

 俺は、そういう擦れた連中に餌をやる気にはなれなかったので、島を撮りながらひたすら至近距離でウミネコを撮影。
 ところがタダで写真撮影されたのが気に入らなかったのか!?一羽が突然俺に襲い掛かり、右手の小指をつつきやがったぁ…
 その時はたまたま動画で撮影していたのだが、後で再生してみると超ドアップのウミネコの姿、そしてカメラの激しいブレが俺の狼狽ぶりを克明に記録していて笑った

 で肝心の島なのだが、ちっさい島々が点々と在る様は確かに面白かったが、案外写真にすると地味なもんである…
 ただ、人が住んでいてそれなりの大きさである寒風沢島は、周りに民家がなくプライベートビーチっぽい外観の砂浜があったりして、ちょっと行ってみたいなあ…と憧れの目で見たりしていた。

 50分程度の、(ウミネコのクチバシを)文字通り肌で感じるクルージングが終わり、俺は周りをぶらつき、爽やか観光地プライスの昼飯を食べ、シーズン終了ギリギリだった牡蠣も無事に食べ、仙台に帰ることとした。


 しかし・・・
 帰り道、せいぜい40km程度しか走っていないというのになんかやたらと疲れた…ヘロヘロになりながら、ご飯一杯分のキャロリーを摂れるというゼリー飲料をチュパチュパやりながら、やっとの思いで宿に帰還。

 外に駐輪場の類がないため、再び部屋に自転車を入れ、一息つく間もなく外出。
 明日のツーリングのため、不要な荷物は全て送ろうと、またダイソーに行ってチャック付のバッグを買い、汚れ物から靴に至るまで(行きは普通の靴を履いて、自転車用の靴は手で持ってきてた。当然送るのは普通の靴)手当たり次第にブチ込み、フロントにて宅配便の発送手続きを済ませた。

 不要な荷物は全て送った結果、当然?普通のTシャツなどはなくなり、上はサイクルジャージ、下は長裾のレーパンにハーフパンツという、どこからどう見ても自転車乗りの格好となった俺様、しかし一向に気兼ねすることなく、クリート付の靴をカチャカチャ言わせながら再びブゥションに行った

 イヤ前日ワインとパンが美味かったのがどうしても忘れられず…一遍ちゃんとしたコースを食ってみたいと思い、開店直後のブゥションに平然と入りコースを頂いたのさ。

 一応、店員には「ホラサッカーの有名チームのユニフォームのレプリカを着たりするじゃないですか、あれと同じノリですよ」と説明したので、パッツパツのケース・デパーニュのサイクルジャージ姿は当然アリという判定が下されたハズだが?


 そんな訳で、またしてもちゃんとワインを2杯飲むという自転車をナメ切った?俺は、次の日また遠乗りをやる訳なんだが…次回でちゃんと〆られるかどうかは未知数である。

2010仙台ものがたり第二章「ワインにつられて仙台ぶらり」

2010-05-16 23:09:53 | 雑記
 杜の都仙台。

 その仙台で、まず行くところといえばダイソーですよねー、というナメきった態度でアーケード街をトボトボ歩いてダイソーに行き、六角レンチを購入。

 その道すがら、俺は初めて見た気がするのだがダルマ薬局(←PCだといきなり曲が鳴るので注意してね)というローカルながらチェーン店の薬局で、何とウィダーinゼリーが98円という超特価のため2個購入。「イヤーこんなに安いんだったらわざわざ家から持ってこなくて良かったなあ」と、早くも仙台ならではの思い出を順調に積み重ねて宿に帰還。

 ホテル定禅寺は、結構料金が安い割に細かなサービスがじゅうじゅちゅしており、例えばフロントの目の前のロビーでは無料でドリップコーヒーやお茶が頂ける。
 無料LOVEの俺様は当然コーヒーを頂き、部屋に戻りとりあえず自転車をいじり、サイクリングヤマト便での発送時にばらしていたペダルと後ろの変速機を取り付け、ようやっとひと段落。

 …する間もなく、シャワーを浴びたら早速夕食を食いに外に出かけた。

 まずは、やはり仙台と言えば牛たんだろっという訳で、宿の近くにある元祖 味太助に入り、ビールと牛タン定食という至福の組合せを堪能した。
 仙台の牛たんは以前、仕事で行った時にも食べたことがあったが、仙台はちょっと厚切りながら柔らかく焼き上げており、付け合せの野菜やテールスープもおいしく、ついご飯をお代わり(有料だけど)しつつ、ビールもプハッとやりつつ完食。

 そして、実はこの後、仙台に泊りがけでいったら絶対行こうと思っていたあるお店に行ってきた。
 それは、仙台駅東口にあるbouchon(ブゥション)というワインと料理の店。

 このお店は、3,4年前に仙台に出張に行った折、偶然見つけ二度ほど行ったことがある。

 駅に近い場所でありながら、未だ道路整備中のため土が見える空地が広がるその奥に、オレンジ色の優しい光を放つそのお店はポツンと在った。
 空地の向こうでせわしなく車が行き来する街をよそに、ブゥションはほっとする上質なワインと料理を、軟らかく流れるジャズと共に提供していた。
 
 そんな記憶を辿って歩くと、やはりブゥションはそこにあった。多少地形は変わっている気がしたが、周りが空地なのは昔と同じである。

 俺が着いた時は既にラストオーダーの時を過ぎていたらしく(祝日は20時LOらしい)、ダメかと思ったが店の計らいでワインも食事も頂けることとなった。


 正直、俺はワインの種類や味など(赤白ロゼはともかく)分からない身なので、適当に選んで白、赤と頂いたがやはりこの日もおいしかった。
 以前食べてうまかった自家製ピクルスは無かったようなので、オリーブをかじりつつ、パンを食いつつ(この時僅か数十分前の牛たん定食のことは既に記憶にない?)、俺が座ったカウンターの中で片付け等をされてた女性の店員色々話をして過ごした。

 この時俺は、アットホームな雰囲気の店内に相応しくない?パッツパツのサイクルジャージを着ていたこともあり、素直にK県から自転車を送り、明日明後日と自転車に乗るという話をしてみたのだが、やはり珍しそうに聞いていたな。
 まあ、普通に輪行等で仙台に来て自転車に乗ったり、まして自転車に乗る割に前日普通に酒をかっくらってる人間もそういないだろうからね…

 素晴らしいひと時を過ごし、店を後にした俺は素直に宿に戻って寝た。


 しかし、余談なのだが、俺が泊まったホテル定禅寺の脇に国分町通りという道があり、これがまあ結構な歓楽街だった。
 夜中というか明け方前の4時ごろに目を覚ますと、裏手の通りがまだなにやら騒がしく、ついで朝6時半くらいに起床した時でもなお酔っ払いがなにやらわめいていたという徹底した「眠らない街」だったようである。そう、俺はあくまでもオブザーバーであり国分町通りのお世話にはなってない(はず)のでその辺お見知りおきを…

2010仙台ものがたり第一章「石橋を見てトンカチを買いに行く…感じ」

2010-05-09 22:46:46 | 自転車
 さて、のっけからヘロヘロの状態で荷物をまとめ、朝発の仙台行きキラキラ号に乗り込んだドロドロの?男。

 当然のことながら、バスの中では15時過ぎの到着時までひたすらおネンネしまくった。
 一方、夜勤明けで時間もあまりなく、というか食欲も無かったのでろくすっぽ食わず乗ってしまった俺は、途中高速のサービスエリアで2回休憩があった時にはガッツリと食料を補給。1回目が焼きおにぎりで2回目がリンゴの煮たやつと桃のクリーム入りパンだったかな?

 ちなみに、今回キラキラ号は初めて利用したんだが、4列シートながら席の前のスペースが広く、フットレストもあり存外快適ではあった。しかも値段は4列ならではの安さであり、また他の場所行きの便でも利用したいと思った。
 東北道の渋滞を見越し、常磐道に迂回した女性ドライバーの判断も的確で、結局予定到着時刻から2~30分程度の遅れで仙台に到着した。御の字というやつである。

 そして、到着後はさらにマックで、こないだビッグ・アメリカシリーズを4種全制覇したボーナスでゲットしたクーポン券が発動。
 クォーターパウンダーセットをサクッと完食し、もうこの上なくダイエットに効きそうな仙台ツアーは幕を開けたのである。

 仙台駅から北東に歩き、途中まだ桜の残る公園を通ったりして、地下鉄勾当台公園駅の近くにあるホテル定禅寺(じょうぜんじ)という宿にチェックイン。

 先日、このホテル宛にサイクリングヤマト便にて自転車を送っており、その旨は先に電話で承知してもらっていたので、フロントで早速そのことを話した。

 すると、何と部屋に運んでおいて下さったとのお返事が…普通のロードバイクなんで重さもさることながら大きさも結構なものであり、大変であったろうと思うが、流石にフロントでは邪魔だと判断したのであろう。いずれにせよ有難いことであった。


 記名等手続きを済ませ、鍵を預かり部屋に入ると、奥のほうに青い輪行袋がデデンと…シャウラ君仙台の章である。

 部屋の中に自転車を入れるというのは、昔ハワイで160kmを走った時以来だったが、ハワイと比べるとチト狭いシングルルームの中、部屋の家具類を傷めないよう慎重に組立て。

 とここで一つ気づいた。
 今回、ヤマト便で自転車を運ぶにあたり、自転車本体および輪行袋のダメージを軽減するためにリアディレーラー(後ろの変速機)とペダルを外していたのだが、それを再びつけるための六角レンチがない。

 あっれー今朝家を出るときどこにも無かったから、シャウラのサドルバッグにでも入れたんかと思ったんだが…とすっとぼけてばかりもいられない。

 という訳で、仙台に着いて俺が最初にとった行動は、六角レンチを買いに行くという素晴らしく計画的な旅の始まりではあった。

2010仙台ものがたり序章「人事尽くして天命でやられる」

2010-05-04 00:52:14 | 雑記
 ふと、仙台に行こうと思った。

 俺は毎年ゴールデンウィークは車(高速道路)、電車、飛行機等の交通機関が混むこともあり、本格的に乗り始める前から自転車で遠出するようにしている。

 基本的に交通機関をほとんど使わないため、大抵南関東あたりが行き先になるんだが、今年は思い切って遠出してみようと思ったのだ。

 仙台は、3,4年前にちょくちょく仕事で行っていたが、ココ最近はとんと縁が無く、ましてプライベートで行ったことは無かった土地。
 そんな仙台に行くにあたり、やはり考えたのが自転車を連れて行きたいということ、そしてそれ以上に極力安く上げたいという貧乏人ならではの(笑)発想であった。


 で、上記の発想からまず導き出されたのが、高速バスを利用するプラン。
 しかし、高速バスは安さの面では申し分無いが、一つ大きな問題がある。

 横浜、若しくは東京(新宿)を出て仙台に至る高速バスは何社も運行している。というよりこの路線は結構メジャーなようで、大阪など西方面、盛岡など北方面などくまなくカバーするような大手の高速バス会社では大抵この路線は運行しているのである。

 が。

 その悉くが、ホームページの注意書きで自転車は袋詰めにしようが、折り畳みだろうが全て積載不可となっている…

 要するに、バス下のトランクのキャパにも限界があるため、自転車アリにした場合にもし客全員が自転車を持ってたら運び切れなくはなるだろうし(一応可能性はゼロではないでしょ?)、まあバス会社としては折り畳み自転車ってのがドレくらいの大きさなのかは良く分からんけどとりあえず全部NGとしとこうという、悪く言うと事なかれ主義的な姿勢なんであろう。


 とグズグズと書いたが、要するにバスで自転車を運ぶのは諦めることにした。
 しかし、高速バスの安さは捨てがたいものがある。

 そこで、JCAこと日本サイクリング協会の会員限定のサービスであるサイクリングヤマト便を使ってみようと思い立ったのである。
 サイクリングヤマト便では、ダンボールでなく輪行袋に入れた状態で発送出来(ようするにダンボール箱を用意する必要がない)、料金も比較的リーズナブルで便利である。ちなみに今回の運賃は2100円くらいだったかな?

 そうして、行きはホテルに自転車を送りつつ昼便の高速バス、帰りは輪行して新幹線という変則旅程を、約1ヶ月前に全て予約完了。

 いやー今回は珍しく準備万端だなーと思いつつ、出発日を間近に控えたある日。

 会社の業務でなんと、出発の前日に夜勤が入るというトンでもない事態に…

 しかし、折角予約した高速バス、キャンセルする(=キャンセル料を払う)訳にはイカンという貧乏人の意地が炸裂し、出発日前日である4月28日は昼夜通し勤務で朝4時帰宅し7時に出発という爽やかな旅の始まりではあった。


 そんな順風満帆過ぎる(=通常営業)の今回の旅、次回からは俺様がどれだけメタボ解消のために頑張ったかが見所?であり、皆様気長にうpを待ってくだされ。