みずけん戦記

せめてもう少しだけ、走らせてくれ。

気がつくともう…

2007-06-30 01:07:14 | 雑記
 ご無沙汰しておる。

 今週はコレと言って特に申し上げることがない、というか水面下では色々購入したりはしたんだがそれは現物が届いた時に改めて…

 そんなことより、今これを書いている現時点で6月30日。気がつくと2007年がもう半分過ぎようとしている!

 何と言うかもう時の経つのが速過ぎるというか笑っちゃうしかないなこれは。本当ついこないだ初日の出をガン見し過ぎて目をやられたと思ったのに(笑)<もうおマヌケ極まりないな…


 さて今日の夜はある人とサシで勝負!?する予定になった。まあ人生について突っ込んだ話をするには経験値の少ない俺ではあるが、色々語り合って来ようかと思う。

休日らしい休日、但しフル回転だけど

2007-06-24 22:12:42 | 雑記
 昨日は朝6時に起き(一応これでも平日より早起きなんである(^^;)、アパートから実家に戻り車を出した。
 というのも、こないだレミゼを観に行った後、Rose&Crownで飲んだ折「近々温泉に行きたい」という要望が出たので行ってみることにしたのである。

 丁度レミゼを観に行った時とちょうど同じ面子で集まり、下道を走って温泉の前にまず昼食を摂った。

 場所は山梨県の道志村にある、そば処 水源の森
 周辺は見事なまでに緑の生い茂った山々、店の下には渓流という絵に描いたような素晴らしい環境の下、俺はイワナそばを平らげた。

 そばを食った後、下の川まで降りて食休み。すると川原の淀みにおたまじゃくしが何匹も泳いでいた。中には小さい水溜りに閉じ込められたやつも。
 そこで、さっきそば屋で「血糖値がたんねー」とばかり?買ったアイスの空き容器を使っておたまじゃくしを救出。物凄くいいことをした気がした(笑)が今日雨だったから助ける必要なかったかもな…


 そんな、子供の心を忘れなさ過ぎの男四人は山中湖、河口湖を抜け精進湖にたどり着く。ここで車を止め、またボケーっと湖を眺めた。
 今住んでいるアパートの周辺はほぼ全く緑が無いので、大自然の中で過ごすのはいい息抜きであった。尤も毎週末帰る実家の周辺もかなり緑の多い場所ではあるが、最近近所の山とかに登ってないな…今後開発が進むことになってるのでこの夏のうちに周りを散策すっかな。


 で散々道草をしつつやっと辿りついたのが、上九の湯ふれあいセンター
 ここは去年まで「上九一色村」だった場所である。上九一色と言えば多分知らない人はいないと思う。昨今の市町村合併の波にのまれ同名の村はなくなったがここ上九の湯はなお健在であった。

 浴場は露天風呂もあり、明るい時間に青空と緑に囲まれて友人達と裸の付き合いってやつをやってきた。

 風呂から上がり、定番のビン牛乳を飲み干して畳の休憩室に寝っころがる。こういう温泉がある地域の人はいいなぁ~と思いつつ、夕飯をこないだ富士ヒルクラの前日行った「あんさんぶる」で食うことを思いついた。


 一旦甲府市外に降り、一宮御坂IC近くのあんさんぶるに到着。だが予約した時間よりちょっと早かったのでここの近所の桔梗屋本社工場に立ち寄った。
 桔梗屋でピンと来る人がどれだけいるかは分からんが、信玄餅を作っているメーカーと言えばなるほど、となるかな?みやげ物屋があったのでお菓子を購入、そしてあんさんぶるで夕食。

 今回は釜揚げ桜海老とネギの和風パスタにしたのだが、その味にびっくり。上に乗った大根おろしに醤油をかけて頂くというスタイルなんだが、味がパスタに全く違和感無く合っているんだよ。正に技あり。山梨に行ったらあんさんぶるは要チェックだ。


 その後は中央道を使いつつ淡々と地元に帰った。今回もまた長くなったが、道志や上九とその周辺はいい土地なんで機会があったら行かれることをお奨めしたい。
 それにしても、いい休日ではあったが相変わらずフル回転であったな…その分今日はダラダラしたけど。

アフターザ夏至

2007-06-23 23:56:11 | 雑記
 確か毎年夏至の日にキャンドルナイトの記事を書いてきたのだが。

 今年は実は昨日(22日金曜)だったんだが今日の小旅行の関係等でバタバタしててアップできんかった。
 とりあえず、キャンドルナイトというのは家の蛍光灯などを消して、ろうそくの灯りで夜を夜らしく穏やかに過ごそうというイベントのことなのである。まあ今年も俺の部屋はいい感じの惨状ゆえ蝋燭を灯すことは叶わんかったのだが(まあそれ以前に家に蝋燭も火の元もない)。

 で今日(土曜)は久しぶりに自然とたわむる休日というのを過ごしてきたのでその辺はまた明日の夜。

リアル海物語?

2007-06-22 00:01:32 | その他スポーツ
 別にカサゴに触発された訳ではないが…(苦笑)

 申し込んじゃったよ。湘南オープンウォータースイミング。たまたま俺が通っているスポーツジムでパンフレットを見かけてね。

 何でも、オープンウォータースイミング略してOWSってのは来年の北京五輪から正式種目になるらしい。要するに海や川など自然の中で長距離を泳ぐという競技である。

 でリンク先を見た人なら分かるだろうが、俺がエントリーしたのはもちろん、10km…ではなく江ノ島スイムツアーという、楽しく0.8kmを泳いじゃおう!というイベント。


 …いや泳いじゃおう!とかじゃなくて十分無謀な挑戦なのは承知のつもりだが…
0.8kmって800mだもんな。25mプールにしてたったの16往復。って絶対そんなに泳がねえだろと。

 一応理由としては、夏はどうせ自転車は暑いし、最近プールで自分なりに一所懸命泳いでいるというのもあり、ちょっと長距離を自然の中で泳いで己を試してみたいなということがある。
 あとは、これも大それたオハナシなんだが実はいずれトライアスロンというものに手を出してみたいと思っているのである。まあアレは自転車、スイムとあとは普通に走るランというのがあるんだよなあ…俺走るの好きじゃないのでそれが辛いんだが。まあランはいつでも練習できるんで、この夏はいっちょ湘南の海でハジケてきてやろうじゃねえか。くれぐれもドザえもんにはならない程度に…

海物語?

2007-06-19 23:33:33 | 雑記
 つってもパチンコのことではない。
 今年の初めごろTVKでやってた、「海ものがたり」という世界中の魚達の映像ドキュメントをパペットマペットのサイエンスでしょ!?もろとも録画してたのをさっき見た。
 まあ俺はダイビングはやらないんだが、世界各所のダイビングスポットの映像はなかなか癒し効果があるというか?単純に色んな魚の姿を見るのは楽しい。
 
 この回は伊豆半島近海に生息するカサゴという魚の話。カサゴという魚(の全ての種類かどうか分からんが)は魚では珍しく交尾をし、メスがお腹の中で卵が孵化するまで守るという生態なんだそうである。

 んで、カサゴの♂はメスに求愛をするそうなんだが、話によるとオスの求愛は99%断られるんだそうな…

 いやー…

まだまだだな俺は!!

 

OVEにて、自転車について考える、考えさせられる(1/2)

2007-06-18 01:06:02 | 自転車
 何か関東は入梅したという話を聞いたような聞かないような気がするんだが…
 土曜はすっかり晴れ、その前の週すっかり封印していたシャウラを引っ張り出し、日焼け止めを塗りつつ喜び勇んで多摩川を渡った。

 途中、ごく久しぶりに品川のENOTECAというワイン屋に寄り、ビーフシチューランチを頂く。その前にエノテカに来たのは当ブログ開設前なんでもう相当久しぶりである。色々な価格の、お手ごろワインから超ヴィンテージまで幅広く扱っている店で、食事コーナーもジャズがかかっているようなお洒落なスペース。
 まあ俺はそんなお洒落なすぺーすとやらでサイクルジャージ+レーパンの出で立ちでシチューをモリモリ食っていた訳だが…周りの女性客(ほとんど女性だったんだまたこれが)の視線が痛かったぜ

 そして、都内を迷走しつつ南青山のOVEというこれまたおされなカフェに到着。つっても、ここに来た目的は自転車関係のイベントなんで比較的違和感はないぜー


 …あれレーパン姿俺一人?

 そんなどこへ行っても浮きまくりの俺様だったが、とりあえず何食わぬ顔でイベントに参加。
 今回のイベントというのが、絹代さんという自転車関連イベント等様々な場所で活躍する美女と、俺も一度行ったことのある大阪の自転車博物館事務局長である中村博司さんという野獣?いやいや紳士なお方の「ココロとカラダに効く自転車」というテーマのトークショーだったのだ。

 今や世界に冠たる自転車パーツメーカー・シマノの黎明期の頃、単身ヨーロッパでツール・ド・フランス等のロードレースにメカニックとして参加、今のシマノの礎を築いた中村さん。だが本人いたって気さくで、含蓄がありつつも堅苦しくない楽しいお話を聞かせて頂いた。
 そして、絹代さんによるコレステロールからセルライトまで、人の代謝のメカニズムの話、体脂肪の消費に最も効果的な自転車の乗り方(最適な脈拍数等の話)など、そちら方面で英国の大学院の学位まで取ってるオーソリティならではの素晴らしく詳しく、ためになりまくる話を沢山聞けたのは収穫だった。

 休憩を挟み、中村さんが普段乗られている愛車をローラー台に乗せ、実際に漕ぎながらペダリングの話などより実践的なトークを展開。
 先ほどまでのカジュアルかつ紳士な出で立ちから打って変わり、シマノのジャージ+レーパンに身を包んだ中村さんを見て、それまでひとりレーパンの俺はまず一安心(笑)。
 しかし安心してる場合ではなかった。中村さんはぼちぼち還暦を迎えるという方なのだが、鍛え抜かれた脚は俺なんぞとは比較にならないくらい研ぎ澄まされ、50代どころか20代にも引けをとらないくらいの見事なものであった。むしろ大ピンチじゃん俺

OVEにて、自転車について考える、考えさせられる(2/2)

2007-06-18 01:00:50 | 自転車
 さて、(1/2)でも少し書いたが自転車で効率よく体脂肪を使うには、大まかに言うと130~140台程度の脈拍数で運動するのがよろしいんだそうである。もちろん年齢差、個人差はあるけど。
 まあ脈拍数を気にするには脈拍計が必要ではあるが、その位の「頑張り過ぎない、楽な状態」で2、3時間漕ぎつづけるというんが、精神的にもいいらしいよ(130台でも十分頑張りすぎだって?まあそう言われればそうかも知れんが…)。

 で自分に立ち戻って考えてみると、自分はここんとこもうずっと心拍数160以上キープでガンガン突っ走っている(まあ大したスピードは出てないけど)。何と言うか、昔はそうでもなかったのかも知れないが、今の自分にとって自転車は「楽しむための道具、やせるための手段」というレベルではなく、自分の壁を越えるためにどこまでいけるか、常に勝負している相手という感じだろうか。
 もちろん、それは俺が望んでいる、そうしたいと心から欲している結果であるのだが、何か当初からのもう一つの目的である「周りのみんなに自転車の楽しさを伝える」ということからは遠ざかっているのかも知れない…

 それでも、今の俺にはやはり体脂肪消費とか、ストレス解消とかそういう打算抜きに、まだ見ぬ己の限界の先を求めて走り続けることしかできないのかも知れない。俺が想いを寄せる人が見ている遥か遠くの世界にたどり着くために、想いが叶わぬと知りながらその人の視界に入るために遠い夢を追い続けている。そんなところなんだろうか。



 トークショー終了後、某ブログでコメントをよく書いてらっしゃる「Harry」さん、「Okimoto」さんとお会いできたので色々話をした。特にOkimotoさんは俺よりずっと年上だが先日の富士ヒルクライムに片道100kmを自走し、1時間半を切るという驚異的なタイムで五合目まで登られたすんばらしい人。しかし会ってみるととてもおだやかないい人であった。Harryさんとも色々話が弾み、次の再会が待ち遠しいといった感じである。

 後は、絹代さん関係で名前は聞いたことのあった山崎美緒さんという女性とも挨拶した。この方は何と単身自転車でアフリカを縦断というとんでもない偉業をやった方で、何となくごついイメージを勝手に抱いていたのだが(超失礼)、実際はむしろかわいらしい位の人であった。現在もアフリカ関連を初め色々精力的に活動されているようである。


 そんな感じで、色々出会いがあり驚きがあったのだが到底この場では書きつくせないのでこの辺にしておく(当初一本の記事にする予定だったが長くなりすぎたので2等分した)。
 帰りは、こないだの記事にもしたなるしまフレンドに寄り(何しろOVEからは自転車ならものの数分の距離だからね)、が特に買うものはなかったので(笑)小腹がすいたのでスニッ…ではなくパワーバーを購入。コンビニで買った牛乳を飲みつつ、東京のお洒落な街角で一人黙々と栄養補助食品にかじりつく俺であった…もう昔のインドア派には戻れないのか…

鳴嶋友達

2007-06-16 00:29:54 | 雑記
 またBSの話題で恐縮だが、「銀輪の風」というよろず自転車番組を今夜も観た。

 今夜のメインは、当戦記でもちょくちょく名前を出させてもらってるなるしまフレンドの創業者にして現会長、鳴嶋英雄さん。
 この方、御年七十一歳にして俺なんぞよりよっぽどサイクルジャージの似合う素晴らしい体型の持ち主。そして脚はもう…とても71歳には見えない。

 彼は若い頃、写真の現像の仕事をしながら自転車レースでバリバリ走っていたとの事で、なるしまフレンドの店員のほとんどがレーサーとして結構いい成績を残してたりするのはそんな創業者のソウルが伝染しているからなのか?店員は結構忙しそうだが大したもんである。

 さて、番組中会長自らも参加し、なるしまのチームで一泊二日の自転車旅行なんつうのが紹介されていたのだが。
 まず出発点が朝6時の高尾山口。東京都だね。

 そしてテロップで出た目的地が松本市美ヶ原温泉ってちょっと待てとディスプレイに思わずツッコミを入れてしまった。
 普通に山梨県を通過するっておかしいだろうと…もちろんその日のうちに松本市に行く訳で、全走行距離210kmをななじゅういっさいの鳴嶋会長が冗談抜きで快調に走るのだ。イヤ凄いなんてもんじゃねえよ…

 しかし、思うに鳴嶋さんの人生は本当に自転車に捧げているなあと知り、改めてなるしまフレンドが気に入った。という訳で明日某カフェの後で寄っていこうかなと思う。自転車でね。

ブートせよ

2007-06-13 23:52:28 | その他スポーツ
 久しぶりにmixiをチェックしたら、某友人がアノ「ビリーズブートキャンプ」を始めたらしい。
 始めたらしいのだがアレがやはり相当きついらしい…一日目をやっていきなり筋肉ビキビキとのこと。それは7日間ぶっ通しでやれば効果が出るというか壊れかねない気が…

 一方。

 今年2月位からずっと、おしなべて仕事が忙しい状態が続いていたのだがここ最近ようやっと一息つけるようになった。

 なもんで、会費がお布施同様になっていたスポーツジムにまたぼちぼち通うようにしている(といっても週イチだけど)。先週インストラクターに教わった腹筋運動を昨日ちょっとやって、今日微妙に腹筋が辛い状態で(笑)仕事が早く終わったのでまたジムに行ってきた。
 イヤこないだインストラクターが「腹筋は毎日やっても大丈夫ですよ」なんていうから、またやっちゃったんだがかなり効いている(悪い意味で)…そしてプールで泳いでヘロヘロになると。

 とりあえず、腹筋はちょっとずつでもやってブートキャンプなしでどこまでいけるかチャレンジするつもり。そろそろ梅雨らしいので室内運動をやらんとね。

レ・ミゼラブルという「僥倖」

2007-06-10 22:38:09 | 映画、演劇等々
 突然だが話は3月末ごろにさかのぼる。

 レ・ミゼラブルというミュージカル、去年も行ったのだが今年も観に行こうという話がさらにその以前から友人達との間で盛り上がっていた。
 だが、多くの人々が知っているであろうこのミュージカル、他のそれら同様そうそう簡単にチケットが手に入るものではない。
 なもんで色んな手を尽くし、先行予約でA席を2枚を取ったのに続き、CNプレイガイドという所で本発売日直前に抽選予約をやっているというのでわざわざ会員登録し、そしてうまいことS席2枚をゲット。

 もっともそれだけでは「僥倖」という程ではない。それは届いたチケットを確認したときに分かった。
 席の列はA列。これ即ちミュージカルの時の最前列なんである。
 流石にこれを見た時は末高トムよろしくおったまげた。まあそのせいで?多少席の割り振りのすったもんだも発生したがとりあえず前半後半で入れ替わるという作戦を決行。


 そして昨日、帝国劇場にてレ・ミゼラブルを鑑賞した。

 ストーリー自体は一度観ているので大体把握していたのだが、そのせいもあってかとにかくあっという間の3時間であった。改めてこのミュージカルがいかに凝縮されたものなのかを知ることができたな。
 俺としては、前半部でジャン・バルジャンが自らの罪を悔い改めながらも、どこかに影として付きまとうその昔の罪と闘い続ける様が印象深い。そしてある意味、その罪が具現化された存在というのがバルジャンの生涯の宿敵・ジャベールなんであるが、今回のジャベール役は鹿賀丈史さんが努めていた。彼は実はこのミュージカル開始当初のキャストで、今年レミゼ20周年ということで特別出演だったのだが、彼のジャベールがまたかっこよかった。今後彼のジャベールが観られる機会があるかどうかは分からないのでそういう意味でも幸いであった。

 今回、前述の座席交換作戦により俺は後半をA列即ち最前列で観たのだが、これはとてつもなく稀有な体験だったのは言うまでもない。演者一人一人の細かい表情はオペラグラスなどなくてもつぶさに見てとれ(何しろ再接近時で数メートル程度だったので)、また舞台下・オケピのオーケストラの演奏もすぐそこだったので大迫力である。

 別所哲也演じるジャン・バルジャンはジャベール共々そのたたずまい自体(姿勢、表情等)威厳に満ちつつも人間の苦悩を見事に表現していたし、菊地美香演じるバルジャンの娘コゼットは清楚かつ可憐、その恋の相手・マリウス役の藤岡正樹も若さに満ち、恋と使命感の狭間で悩む青年を演じており、こりゃ女性はほっとかないよなぁ~と指をくわえてみてた(?)。

 去年に引き続き、レミゼを観るきっかけでもある坂本真綾は叶わぬ恋に焦がれるもう一人のヒロイン・エポニーヌ役で登場。というか少なくとも俺はレミゼで「ヒロイン」といえばエポニーヌなんだろうと思っていて、往時の本田美奈子さんが演じたこともあるくらい最も演技力、歌唱力が要求される役の一つなんである。それを彼女は見事に演じ切り、俺はファンでは無いが坂本エポニーヌには訳も無く心惹かれてしまう。それだけ素晴らしい声なんだよ。しかも今回間近で観られたし。何か物凄く色白で綺麗な人。

 他にもレミゼというドラマを彩るキャストは数あれど、今回最後に取り上げたいのはある意味本作品の最重要人物!?テナルディエ夫妻だ。
 ほとんどのキャストがひたすらシリアスなのを尻目に、彼らは舞台である19世紀のパリを道化の如く、強かに生き延びる。彼らの登場シーンは何かもう面白くってしょうがなくてね。
 ただ、テナルディエ達も究極的にはバルジャン達同様、自らの強い信念に基づいて生きるという意味で、とても重要なキャラクターなんだと今回気づかされた。結局ストーリーの最後まで苦悩し続ける民衆達、そして実は、現代においてなお様々な苦悩を抱えて生き続ける我々にとっても、彼らの前向きな生き方は一つの救いなのかも知れない。まあ俺はなぐさめ上手ではありたいけど(笑)


 ちょっと今回は本作品を観てない人にはなんのこっちゃな話だったかも知れない。ただ、やはりレ・ミゼラブルは多少の苦労はあるが観る価値は十二分にあるし、是非一度観に行って頂きたいというのが俺の正直な気持ちだ。

 そして、この素晴らしいミュージカルと出会うきっかけを作ってくれた坂本真綾さんと、友人しうまい君、ワイエヌ君に感謝の意を込めて。