みずけん戦記

せめてもう少しだけ、走らせてくれ。

Tour of Japan東京ステージ観戦記2009

2009-05-31 19:32:12 | 自転車
 えー毎度の事ながらではあるが…遅まきながら。

 先週日曜まで行われていた、第13回ツアー・オブ・ジャパンの最終戦東京ステージを観に行ってきた。

 今回は、最近クロスバイクのタイヤを細いのに変えて絶好調という、自転車好き(つうかよろず車輪のついている乗り物、特にエンジン付のが特に大好きなんだが)の友人を誘ってスタートからゴールまで観戦した。


 今年も去年に引き続き、曇り時々雨のよろしくないお天気であったが、傘をさしている人がいることを差し引いても何となく例年以上に人が多いような気が…
 自転車人気はまだまだ衰えることを知らないってところか。

 スタート前、まずは友人に見せたかったのが待機場所である日比谷公園から選手たちがスタート地点に並ぶため、内幸町交差点の信号をオール赤にして自転車やチームカーを通す光景。やろうと思えばこういうスペシャルなことができるのだ。
 知らずに足止めを食った車はかわいそうだが、これも日本の自転車文化発展のためと思って我慢してくれ(笑)。

 観客が歩道にひしめく中、本当に普通の車道でスタートセレモニーが行われ、恥ずかしながら俺はあまり知らなかったのだが、グレッグ・レモン氏が登場。
 彼はあのツール・ド・フランスで3度の総合優勝を果たしたという伝説の人。最初のパレード走行で先頭で走られたらしい。

 そんなこんなでレースは穏やかにスタートし、俺と友人は電車で品川駅に移動、昼飯を食った後同東口から無料運行のバスで大井埠頭に向かった。


 毎年恒例であるが、この東京ステージは日比谷公園前をスタートし、南下した後大井埠頭エリアに設けられた周回コースを14周する全長112.7kmのステージとなっている。ちなみに112kmははっきり言ってロードレースでは比較的短い方。本当。


 さて、今回自転車ロードレース、本人曰く「エンジンのついていない車両のレース」を見るのは初めてという友人が、目の前を走り抜けていく選手達の姿を見て驚愕。
 まあ俺はある程度見慣れているが、普通自転車は時速50~60kmで走ったりしないからなあ…
 しかも、さっきも書いたがこのステージは比較的距離が短く、しかもまっ平らな地形でストレートが長いとくればもう高速ステージ決定。

 そんな高速ステージであるここでは、大抵の場合ゴール前は集団でのスプリント勝負になってくる。
 今年も、10名強の逃げ集団が暫く先行するも終盤に吸収され、大集団で最終周回を迎える。

 そして、残り一周を切り、今まで以上にスピードを上げた集団の先頭に、同じジャージを身にまとった3、4人の選手達が…
 去年総合優勝を勝ち取った、チームAISというオーストラリアのチームである。

 この時点で集団の先頭に複数のチームメイトが位置するというのは実際かなり有利なことで、集団の速度コントロールがし易いというのもあるが、例えばチーム一のスプリンターが後ろにいるとしたら、前の選手がゴール直前まで風よけとなって引っ張り、体力を温存させたゴール前でスプリンターに道を譲って…という持ってき方ができる。
 ロケットが宇宙に上がるために次々燃料タンクを切り離すというやり方にも例えられるが、やはりロードレースというのは基本チーム戦なのだな。


 うーん、このままAISに持ってかれるか?と思っていたら。

 最後のゴールスプリント、俺らはあまりいい位置にいなかったので(--;瞬間を見ることはできなかったが、実況が伝えた名前は「リー・ハワード」。やはり、チームAISの選手であった。


 この時は知らなかったが、既に堺、美濃というここと類似した高速ステージで勝っていたAISの誇る若きスプリンター、らしい。全7戦のTOJで3勝とは、チームの戦略もドンピシャだったんだろうが、大したもんである。

 高速ステージの迫力に友人も満足だったようで、小雨が降りしきる中、表彰式もちゃんと見て今年のTOJ終了と。ちなみに今回、表彰式の写真を撮ったのだがカメラ真後ろを陣取っちゃったために添付のようなヘッポコ写真しか撮れんかった…


 ひと段落ついて、マアこのままハイさようならもなんだな、ということで品川駅東口をプラつき、品川グランドコモンズというビル群の一角にある「カフェ・ド・クリエに立寄った。
 クリエは言わば中堅クラスのカフェというイメージだったが、ここのクリエは椅子がやたら豪華で、プライベートではまず行かないルノ○ールを彷彿とさせるようなよい雰囲気であった。

 そんな中、俺は想像の倍の量があったサンドウィッチをガツガツと食らった…ほとんど運動してない所でこんなに食うことになるとは思わなかったが



 ここから先は蛇足である。


 このTOJ東京ステージでは、毎年必ずと言っていいほど自転車雑誌やネットでおなじみの自転車美女の面々とバッタリ出くわしたりするんであるが。
 今年は、小生探りを入れて?いた限りでは知ってる人は皆出払っているようで、事実誰ともお会いすることは無かった(もしかしたら「つるりん」さんを見かけたような気もするんだが…もしスルーしてたら失礼)。

 と思ったら。

 何でもこの日、絹代さんが会場にいらしてたらしい…
 俺は今回おとなしゅうゴール地点付近から動かなかったのだが、一体どこにいらっしゃったのか本当に見当がつかないなあ…まあ向こうから声をかけてもらえることはまず無いだろうから完璧アウトであった

 絹代さんの方は、現地で友人と「オラこったら場所じゃあ迂闊にコーシーも飲めねえだあ」「んだんだ」と(言い方は多少違うが…)引いてた、ニューヨークの薫り漂う?見るからに高級な駅ビル施設アトレ品川でそのコーシーかお茶かを召し上がってたらしい。

 俺もあっちにすれば良かったか?なんてことはともかく、一回ああいういい所でガツガツ食ってみたいもんよ…<やることは同じか…

WIREDというかCHAINEDというか

2009-05-23 23:33:12 | 自転車
 たまたまWIRED VISIONという海外のデザイン系のサイト(の日本語訳版)を見ていたら、自転車の記事があった。

http://wiredvision.jp/news/200905/2009052120.html

 筆者自ら体を張った「投げっぱなしジャックナイフ」も誠にご苦労様ではあるが、個人的には「IF-Mode」という折り畳み自転車に興味を持ったな。

 しかし、変速機の方が良く分からんが(「ギアチェンジは踵で行う」って一体…???)、前後ディスクブレーキというのを考慮しても285k円はちょっと高すぎるかなと…
 その金があったら流石にダホンのスピードプロTTを買うな。今日たまたまワイズで見てきたんだけど。

(追記)
 WIRED VISIONの中で紹介しておきたい記事があったので追加しておく。

http://wiredvision.jp/blog/matsuura/200812/200812191130.html

 スポーツ自転車に限らずよろず自転車に乗る人間は一読の価値あり。

地を翔け、空を奔る-頂点に挑むサムライたち。

2009-05-23 12:42:35 | 音楽
 最近、CX系のスポーツニュース「すぽると!」をちょくちょく観ている。

 最初は(つうか現在もそうでない訳ではないが…)火曜に水野裕子さんが色々なスポーツに挑戦するというコーナーがあり、それ目当てにチェックしていた。
 だが観ているうちに、平井理央さんというCXのアナウンサーの子がフルマラソンを走るという企画を知り、中々かわいい子なのだが本当に42.195km走り切ってしまうというのを観て感心したり、同じく局アナの本田朋子さんも中々いいので(どう中々いいんだ)結論を言うとハマっている状態である。


 というとてつもなく軟派な話題から入りつつ。

 こないだその「すぽると!」を観てみたら、F1モナコGPの映像が。

 F1、俺は今までそれ程頑張って観たことはなかったのであるが。
 俺の目に飛び込んできた、モナコ市街地のハイビジョン映像が美しく、その中を超スピードで駆け抜けるマスィーン達の姿に、心を奪われた。

 現在、F1はホンダ系のチームがいないため、日本のメーカーでは唯一トヨタが参戦、そしてチーム「ウィリアムズ・TOYOTA」には、あの中嶋悟さんの息子である中嶋一貴氏がドライバーとして参戦。

 去年のモナコでも好成績を収めたらしいし、ここはハイビジョンでモナコの美すぃ映像と共に久しぶりにF1を観てみるかな、と思っている。


 さて、F1といえば×地上催促○地上最速の誉れ高いカーレースであるが、一方。

 「空のF1」と言われ、最高時速370kmを誇る、規格外と言いたいレースがある。


 その名も、「レッドブル・エアレース」


 多分ほとんどの人が知らないと思うので少し説明すると、これはエアロバティック(空中でクルクル回転したりする小型機)で、水面にそびえ立つパイロン(中身は空気なので当たってもクラッシュはしない)を高速でくぐり抜け、そのタイムを競うというもの。
 日本では現在Jsportsでやってる程度だが、去年チラっとCXでもやってたようだし、後述の事情から今年も何回か放送するかも知れない。多分深夜だろうが。


 飛行機による競技の頂点と言うべきこのレースに、実は今年から日本人パイロットが参戦している。

 室屋義秀さんがその人で、エアロバティックに憧れて飛行機に乗り、昨年厳しい選考を見事パスしてもうエアレースを飛んでいる(俺はまだ映像観てないけど…)。

 個人的には、エアレース自体ももっと日本に知られていい競技だと思うし、室屋さんにもこれからガンガン飛んでいって欲しい。
 そしていつか生で観に行きたいなあ…でも余程の革命がない限り日本ではやらんだろうしなあ…オーストラリアでも行ってくっか!?


 さて。

 忘れちゃいけないのが自転車、ロードレース。

 これを書いている今も行われているのが、日本最大級にして国際ロードレースである、「ツアー・オブ・ジャパン」略してTOJ

 ここ何年か、開催国でありながら苦戦を強いられている日本であり、今年も目に見える結果が中々出ないのが辛いが、もちろん皆全力で戦っている訳だし応援したい所である。

 という訳で、明日の最終戦、東京ラウンドには某友人と現地に赴くつもりだ。今年も去年に続き天気があまりよくないらしいので、自走はしないかもしれんが…


 いずれ劣らぬ日本のサムライ達。イチローさん風に言うと何も持ってない俺ではあるが、これからも世界を舞台に走る人達を応援していくぜ!!

片付け(ほぼ)完了、そして新たなる野望

2009-05-17 21:20:47 | 雑記
 ゴールデンウィークの終盤が雨続きだったこともあり、自転車で遠出してサクッとダイエットしてやんよ!?という計画(こんなに計画的でない計画も他にないもんだが…)は結局大した結果を出せなかったが、一方で1月にアパートを引き払って以来ずーっと荷物に囲まれていた部屋の片付けの方は進んだ。

 そして、先週の土曜に大体ケリをつけることができた。

 土曜の時点で、×貞一○定位置(つうか貞一って誰だ…誤変換にも程があるぞ)についていない、つまり床に放置されているのは、主に自転車関係の雑誌が入っているダンボール二つ、雑多な物が入っているダンボール一つとケーブル類位になった。

 さて、これからが本当の始まりだ…というか、これでかねてから考えていた、そして最近思いついた部屋の快適化計画を進めるつもりだ。


 まず、本棚を購入し、自転車雑誌類を整理して突っ込み、いかにも自転車好きですよと言わんばかりの雰囲気を作ると…
 これでいつ女の子が家に来ても大丈夫?と踏んでいるのだが、現在では部屋に入る女性と言えばベランダに洗濯物を干すため通過するお袋位のもんなんであるな…

 そんでもって、近い内に女の子が来る予定はないが、本棚の方は本日購入即お持ち帰り即組立て完了。とりあえず諸々入れておいた。


 次に、デザインは悪く無いが如何せん使い勝手の悪い机をリサイクルショップに引き取ってもらい、ターンテーブルやコンポなどの勉強道具??を置けるデスクを買おうと。
 こちらの方は、今日も後述する野望のためにサイクリングした帰り、家具屋を物色して調べてきた所。

 部屋の雰囲気に大きく関わるだろうし、そうそう買い直しの効くようなもんでもないので(何より面倒だ)、これはもう少々時間をかけてじっくり決めようと考えている。


 で、最後の野望の方なのだが、これが野望の割に最近思いついたことで…


 世に自転車用のローラー台というものがある。

 要するに、室内で自転車を漕ぐためのアイテム。
 まあスポーツジムにエアロバイクっちゅうもんがあったりもするが、ああいうのと違い普段と同じフォームで漕げるというメリットがある。つうか敢えてエアロバイクを家に入れようとは思わないが…

 俺としては、後輪を負荷のかかるローラーと固定して漕ぐタイプ、タイヤドライブ式のを購入しようと思っている。

 しかし、このタイプの場合タイヤでローラーを回す関係上、どうしてもタイヤが磨耗してしまうらしい。

 昨日久々に行ったワイズロード環八R1号店で店員に聞いたところ、そういう話を聞き、ついてはローラー台に乗る時用にリム(と店員は言ってた、まあホイールというか車輪だな)を用意し、それにローラー台専用タイヤを着けてやるのがベストだということだった。

 む…確かに元々減りやすい後輪、みすみす部屋で減らすのはエコじゃない(特に俺のおサイフにとって)気がするが、そうすっと後輪だけでもYes we canもといchangeせにゃならんということか…

 現在、myシャウラには買った当初の可も無く不可も無いホイールがついている。
 これを機により軽量なホイールにYes w(中略)changeするのは良いが、しかしホイールも何かもうピンキリ過ぎて、この日ワイズで見かけたのは最低ラインで前後輪セットで3,4万円台という…
 もう何年もサイクルモードとかで見てるから、2本で十数万という値札を見てもあまり驚かなくはなったが、しかし驚かないだけで7万円で買ったシャウラに着けようという気は中々起こらん。
 まあ俺もカーボンとかそういう高級なものは望んでないので、せいぜいリーズナボーなやつを所望。

 ちなみに、上で十数万とか書いた車輪なんだが、自転車の車輪というのはリム、つまり「輪っか」の部分が単体で売られているのが基本であり、骨組みであるスポークは別途自分で組むかお店で組んでもらうかして初めて車輪たりうる。

 俺はもちろん下記というか「完組」、つまり既にスポークが組んであるホイールにするけどね。

 正直結構おきゃねがかかりそうではあるが、これも梅雨時の走り込み不足解消のためだ。梅雨前に何とかしたる

鶴見川の、そして自分のルーツを辿るサイクリング(後編)

2009-05-10 23:33:02 | 自転車
 鶴見川はその名のとおり横浜市の鶴見を通っているんであるが、その上流は東京都町田市にある。

 川の途中からではあるが、ひたすら上流に向かって自転車を漕ぎ続け、川は次第に細く、清くなっていった。

 と、突然、鋼板塀が立ちはだかる。

 どうも、一部川の整備工事をやってるらしく、川沿いを走れるのは今はここまでのようだ。

 今までズッと川沿いを走っていたのだが、源流にたどり着くためには多少普通の道を通らなければならない。

 ということで、俺は一旦川を離れ、普通の道を走り、止まってはケータイで川の位置を確かめた。

 しかし、もうこの辺は極端に川が細くなっている上に川自体も多少分岐しているらしく、どこが鶴見川なのか良く分からん…
 なもんで、ナビウォークで例の泉の位置のアタリをつけ、直接現地に行くことにした。

 普通の道と言っても、もうこの辺に来ると辺りは緑が豊富で、ウチの近所のよう…イヤイヤ田舎のような景色の中を走る。

 細道が入り組んでいるため、ちょっと迷いながらも何とか、現地にたどり着いた。

 そこは、辺り一面田んぼや畑に囲まれ、「東京都」というイメージとはかけ離れたほのぼのとする風景が広がっていた。
 そして、ちっちゃな池があり、その前に一本の丸太が立てられていた。


 その丸太には、「鶴見川源流 泉のひろば」とある。


 ここが、自分ががきんちょの頃から見ていた鶴見川の元なんだなあ…と感慨に耽りつつ、とりあえず疲れたので泉の前に腰を下ろして休憩。
 すると、泉の上をすいすいと渡るアメンボを発見。昔は家の周りでもアメンボがいたなあ…などと思いつつ、ホノボノ休憩し、さあ昼飯だ!!


 泉のさらに先の道を一山超えると、もう多摩ニュータウンエリアに入る。

 周りに空地なども散見できる、いかにもニュータウンな土地にある天然温泉いこいの湯に立ち寄り、しかし着替えはなかったので飯だけ食った。
 GW中というのもあってか、浴衣姿でくつろぐ人達が多数いる中、俺はレーパン姿でくつろいだ後にまた出発。

 一旦源泉に戻りつつ、ちょっと違うルートを走ってみるべえと脇道にそれたら、何かやたら狭い道が延々と続き、何かうちの裏にあった道みたいだ…と思いつつ、急に乗用車が幅一杯でやってきてギリギリで避けたりしつつ上りきった。

 すると、その道はどうやら多摩ニュータウンの唐木田という所に抜ける道らしく、後で地図で調べてみたらアレでも都道(155号線)だったという…道理で幅員3m無い位の超地元道路の割に乗用車が走ってた訳だ…


 まあ、そんな発見もありつつ、多摩ニュータウンの自転車が走りやすそうな広い道を通ったりし、鶴見川に戻った後はマックでサンデーを食ったり、荏田という所のちょっと気になってた「ル・ブレ」カフェに寄ってパンを食ったりと、自転車で消費したカロリーをその場で倍返しをやりつつ、約70kmを走ったのであった。


 しかし、GW中にはこの他、荒川にも行ってみようと思っていたのだが、4日にアキバで飲み、5,6はバッチリ雨が降りやがった関係で結局行けなかった。

 そして、その結果7日に会社に行ってみたら、アレっ?何かGW前より作業着のベルトがきつくなってるような気が…


 そんな痛すぎるゴールデンウィークを過ごした俺ではあったが、しかし長年見てきた鶴見川の源を拝むことができたのは、文字通り「原点」に戻ることができた気がして、これからまた気持ちを新たに自転車に乗れそうな気がしてきた。
 これからはちょっと右側の川にも…じゃなくて、色々面白そうな所に積極的に自転車で行ってみることにしよう。

 少なくとも、梅雨に入るまではガンガン漕いで減らせる時に体重を減らしていかんと…つうかこの時期に右肩上がりは非常にヤバイ希ガスるよなあぁあ…

鶴見川の、そして自分のルーツを辿るサイクリング(前編)

2009-05-06 23:36:55 | 自転車
 まず、本編に入る前に。

 先日忌野清志郎さんが亡くなった。

 恥ずかしながら彼の楽曲をそれ程聴いた訳ではないが、一度だけ生で観た時の「君が代」(もちろんロックアレンジ)は一生忘れないだろうな。

 また、忌野さんは後年自転車名人というか自転車好きとして知られ、50代にしてサラッと日本を縦断してしまうパワー、そしてサイクルジャージ姿のかっちょよさに、憧れた。

 同じ自転車を愛するものとして一度は一緒に走らせて頂きたいと思ってはいたんだが…これからは忌野さんの想いを胸に、走って行くことにしよう。



 さて、彼の命日となった日の翌日、5月3日。

 忌野さんの意思を継ぐにしてもあまりにヘッポコな小生、折角の連休なので鍛錬も兼ねて前から一度行ってみたかった所に行くことにした。


 東京から川崎、そして横浜を流れる川、鶴見川

 むかーし昔、俺が初めて自転車ツーリングと言える長距離を走ったのが、この川沿いのサイクリングコースだった。

 その辺の話は、いずれ別の機会に詳しく書こうと思うが、ともかくそんな自分の自転車生活のルーツとも言える鶴見川サイクリングコース。
 しかし、河口方面はともかく、今に至るまでその源流には行ったことがなかった。

 最近ネットで検索したところ、何でも鶴見川の源流の泉というものがある、という情報を入手。
 試しにグーグルアースっちゅうやつで検索したところ、何とこの泉の脇の道路がストリートビューで見られるという事実が発覚…

 うーむぎじゅちゅの進歩ってのはすげーな…よーしこれで行った気分になって、今回の記事これにて終了。



 …などと書くとどんだけ厳しいツッコミが飛んでくるか分からんので、シャウラにまたがりイザ出発。


 シャウラにて鶴見川に訪れた俺を最初に待っていたのは、鴨池人道橋(写真)に掛かる無数のチビ鯉のぼり。

 どうも、近隣の子供たちが思い思いの鯉の絵を書いているようで、様々な個性の鯉のぼり達は元気に風になびいていた。


 俺が始めて鶴見川を走った時はこういうイベントは無かったし、そもそもこの橋ももっと小さい橋だったか。
 鯉のぼりを横目に橋を歩いて渡り(歩行者多いのでね)、川の左岸側のサイクリングコースを上流に向かって走り出した。

 ガキの頃は、どこまで行ったんだっけか。東名高速の向こう側位は行ったろうか。
 今回は、何も考えなくていい。

 とことん上流、鶴見川と呼ばれる川の果てまで。


 国道246号線、東名高速をくぐり、更に上流に。
 やがて、横浜市から川崎市に入る。
 ここから先は確か未体験ゾーンとなる。

 ふと、川が二つに分岐していた。

 どっちかが鶴見川でどっちかが違う川なんだろう…が地図を持っていないのでどっちがどっちか良く分からん。

 考えないのはいいが、気がついたら違う川ってのもマヌケだしなあ…
 そうしてケータイの小さい画面で調べていると、川の分岐の根っこの所に座っていた女性に声をかけられた。

 どうやら、その人もサイクリング中らしい。
 地図を見させて頂き、自分の進むべき川が上流に向かって左側だということが判明。

 彼女は、これから右の川を上っていくとの事で、別れを告げて俺は再び鶴見川沿いを走った。

 そんな必要以上に考えない俺だったが、一方で肉体疲労時の栄養補給についてはちゃーんと考えていて、途中バッチリ和菓子屋で柏餅など買いつつ走ってた…


 川崎から、さらに東京都は町田市に入り、またもや鯉のぼりに遭遇。

 詳細な場所は失念したが、GWに合わせて地域の祭りを川沿いの空地でやっているらしく、俺は川に向かってなだらかな斜面になっている原っぱに腰を下ろし、川を眺めながら柏餅を食った。


 気がつくと、鶴見川は川岸をコンクリで囲われてはいるものの、いつも見る下流のそれと違い緑も多く水も多少澄んでいるように見受けられたな。

 鶴見川にこんな顔があったとはなあ…ガキの頃にここまで行ってみれば面白かったのにと思いつつ、アラサー土俵際のガキである俺はしばしサラサラと流れる川の流れを見つめていた。

 -前編了-

ゴールデンウィークに捧ぐ(血漿を)

2009-05-03 20:07:20 | 雑記
 比較的気軽にできるボランティア。

 献血はそう言えるんではないだろうか。

 だが小生その気軽なボランティアとやらが随分ご無沙汰であった。実に3年8ヶ月ぶりである。


 今年のGWは、泊りがけで出かけるのは止め、ただ普段の休日ではなかなかやらない、できない事をやろうという方針でいる。

 で、個人的に連休の初日であったメーデーに、比較的最近出来たらしい横浜駅東口 クロスポート献血ルームに物見遊山がてら!?献血しに行ってきた。


 そこはビルの7Fにあり、1Fは普通のオフィスビルっぽいのでちょっと分かりづらい印象は受けたが、いざエレベーターを降りると確かに献血ルームはアッタ。

 しかし、入り口は、例えば最近の医院がそうであるように、明るい雰囲気で初めての人でもそれほど気後れすることなく入れるようになっている。

 もちろんこの俺様が気後れなどするハズもなく。

 「すいません、結構久しぶりの献血で、しかも昔の献血手帳をサイフごと失くして、最近戻ってきたけどほぼ土に還りかけてたので還してあげました。つきましては再発行お願いします。」
 と…もう少し気後れしやがれとツッコミ頂きそうな感じで、でも受付の男性は快く履歴を調べてカードを再発行して下さった。


 献血には、大きく分けて全血献血と成分献血の2種類ある。

 全血はまあ大抵の方が想像するだろう、200mlないし400mlをそのまま取り出すやり方。
 成分献血というのは、詳しくは赤十字の記事あたりを参考にして頂きたいが…
 血液は良く知られる赤血球、白血球の他に、黄色く成分の大半を占める血漿、出血を止める役割のある血小板などが混ざり合ってできている。
 そのうち成分献血では、血漿だけ、または血小板だけを比較的多めに取り出し、他の成分は体に返すというやり方で、大量に必要とされるそれらを効率的に献血したろうというもの。

 個人的には、全血より時間はかかるものの、体の負担が比較的少ない成分献血をお勧めしたい。


 時間がかかるとは言え、最近の献血ルームはベッド毎に液晶テレビが備え付けてあったりするのでそう退屈はしないと思う。

 で、話を戻し。

 問診、血液検査を経た後、ドリンクを頂きつつベッドに横たわる。
 ちゃんと消毒をした後普通のお注射よりは太目の針を刺し、献血開始。

 今回の場合はそこから終わりまで正味45分位で、その間俺は液晶テレビで普段まず見ることの無い平日AMのテレビをつらつら眺め、まあそれ程退屈もせずに過ごすことができた。

 やがて、俺の右の機械にぶら下がった透明な袋に黄色い液体、血漿が満タンに入り、終了となった。


 よっしゃあそれでは献血後のコーヒーを頂くか…などと余裕こいて歩き出したんだが、アレ?

 うっ…何となく意識が薄いというかフラッとするなあ

 カード受け取りの際「大丈夫ですか?」と聞かれたので素直に「フラフラします」と答えたらベッドで休憩を余儀なくされた。

 こういう事態は、むかーし若かりし頃に400ml全血をやった時に一度なったことがあるが、まさか成分でなるとは思わなんだ。

 しかし、ベッドで暫く休憩の間、必要ある人にしか配られないソイジョイがもらえるなど、手厚く気を遣って頂いたのには恐縮した


 回復後、「ではお気をつけてお帰り下さい」という感じで、再発行してもらった献血カードと記念品としてお米を頂き、俺は秋葉原に帰っていったとさ…イヤ明日も行くんだけど先にハードディスクを買いたかったんでね…


 最後になるが、今回俺の場合は久しぶりということで緊張していたというのもあったんだろうが、成分献血は本来それ程体には負担がかからない(ハズ)ので時間と心意気のある方は一遍行ってみては如何かと。