みずけん戦記

せめてもう少しだけ、走らせてくれ。

ケッチと行く関門海峡一人旅、その五「小倉編」

2011-06-05 22:52:20 | 映画、演劇等々

 六曜館GIGで焼きカレーとJAZZ、ともちろんお酒も頂き、大満足の門司港の夜を過ごした俺。

 次の日、俺は朝ダラダラとホテルの朝食を食べた後、もう一度中央市場を通過して(お店は休みらしくこの朝もシャッター全閉だった)から、素敵な街門司港に別れを告げ、電車に。

 後は、小倉から新幹線に乗って帰るだけではあったが、その前に久しぶりの小倉の街をサイクリングすることにした。

 小倉の街の中を走っているうち、紫川という川のほとりにある大きな建物、リバーウォーク北九州が目に付いた。

 リバーウォークは、むかーし小倉に行った際にチロッと寄ったことがある。比較的昔からある大型ショッピングモールってやつである。

 そこの広場で、この日は大道芸フェスティバルが行われるとのことで、とりあえず俺はケッチをちゃんと駐輪場に入れて見てみることにした。

 

 この日は幾つかのアーティスト(というのかな)が出演したんだが、最初に登場したのはロボットのぞみさん。

 まず、俺は名前で女性かと思ってしまったんだが…男性である。そして男の俺が書くのも何だが結構イケてる方だと思う。

 んなことよりも、内容。

 ロボットのぞみさんは、その名の通りロボットの姿(全身銀色、頭は昔の人が考えたロボットぽい四角い箱状)で、所謂ロボットぽい動きによるパフォーマンスをやっている。

 大道芸と銘打たれたステージの上でパフォーマンスをする訳だから、当然そのロボットの動きは一流で、本当に機械仕掛けのロボットがそこにいるかのような錯覚を受ける。

 

 しかし、

 この人の凄いところは、その一流のパフォーマンスを持ちながら、彼の見せるステージの最大の特色はその「ストーリー」なのである。

 例を一つ挙げると。(ここで演目をあまり詳しく書かない方がいいとは思うが…少しだけ)

 ロボット兵士が、両手に武器を抱え(ている構えをしていて、当然物を持っている訳ではないよ)戦場を突き進んでいる最中、何処から何やら泣き声が聞こえてくることに気がついた。

 兵士はその泣き声の出所である建物を突き止め、その建物の扉を開けると中には一人、置き去りにされた赤ちゃんがおり…

 という具合で、もちろん上記のような話は一切ナレーション・台詞はなく、全て音楽・SEと彼の精密なまでのロボットの動作によって綴られていくんであるが。

 動きがロボットらしくあればあるほど、その世界の中に引き込まれていくという、今までに体験したことのなかったタイプの感動を覚えた。

 

 まあしかし、まさかこんな旅先でこんなパフォーマンスを知ることができるとは思わなかった。小倉はこの後もどとんこつらーめんを売り文句にしている魁龍というラーメン屋で、濃ゆいスープのラーメンをガツガツ食ったりと色々やったのだが、時間も経ったし今回の旅行記はこの辺にしておくことにしよう。

 気がつくと既に6月に入り、今年一発目にしてかなり大物の自転車イベントへの参加を来週に控える身。来週更新できるかどうかは神のみぞ知るってやつかなあ

 

P.S.今回の写真、一応右下にロボットのぞみさんがいるんだけど分かるかなあ…本当はもっとハッキリ写った写真もあるにはあるのだが、お客さんの顔が入りまくりなので流石にうpできないかなと


バニラノエルでミズノコエル

2010-02-21 23:57:26 | 映画、演劇等々
 実はまだ去年のネタを引っ張ったりする。

 ついこないだはバレンタインデーなる日があり、俺様は見事なまでに華麗にスルーした訳だが、一方去年のクリスマスは。

 活弁士・山崎バニラが有楽町の東京国際フォーラム内のイベント「マルシェ・ド・ノエル2009」(ノエルってのはフランス語でいうクリスマス、要は「クリスマスマーケット」って感じらしい)ってのに登場し、活弁をやるという情報を聞きつけ、ノエルっつったらこの俺だろという全く根拠のない理屈で有楽町に出向くことにした。


 もっとも、有楽町に辿りつく前に、ふと立ち寄った御徒町のアートスポーツ本店でランニング用の靴を買い、ふと立ち寄った秋葉原であれやこれや買ったりしたんだが…

 結果、スポーツ用品の袋と祖父地図の袋などを手に持ち、ますますもってノエルどころじゃない状態と化した男がマルシェ・ド・ノエルに辿りついた。


 東京国際フォーラム敷地内の、建物に囲まれた中庭のような広場は既に、華やかなイルミネーションに彩られ、行交う人も老若男女を問わずなんだかその華やかさに浮かれているようであった。
 その中を一人、「えーとりあえず食料と酒はっと…」と堅実な?歩みを進める男が。
 ちなみに、俺はここに来る前ちゃんと近所の万世でパーコーメンとビールをやってきたんだけどね…

 何でも帝国ホテル殿がプロデュースしているというフードコーナーはしかし、行列ができバニラちゃんの出番までにブツを確保できなさそうだったので、そのまま会場に突入。


 今回は親子連れが多数来ており、そんな中バニラちゃんはまず絵本「はらぺこあおむし」を歌って朗読。これは以前NHKのイベントでも見たが、歌うというのが中々楽しいのでノエルのハッピーな雰囲気にマッチしていたかな。

 その後、古い日本アニメ「心の力」の大正琴弾き語り活弁上映に続き、初めて活弁する「月世界旅行」の上映。

 これは、1902年に作られた「世界初のSF映画」で、ぶっちゃけ相当に破天荒なお話だったりする。正直今のギャグ漫画でもここまでぶっ飛んだものは中々できないと思う…
 で、バニラちゃんはこれをキーボードを弾きつつ、クリスマスに因んだ曲を演奏しつつも時にかなりハイテンションで語っておられた。
 学者同士のケンカのシーンがあったりして、「ふざけんなコノヤロー!」みたいな台詞がでると男の子のウケは結構いいんだよね(笑)。

 ちなみに、この作品は今自由に観ることができるそうで、こちらなどでも観られる。でもやはり活弁付の方が面白いとおもうけどね。


 さてそんなこんなでイベントを無事こなした山崎バニラちゃん、去年秋に本を出版した。
 俺は早々に買ってサイン会でサインしてもろうたのだが、一人友人が別に購入しており、当然サインは無かったのだが。

 バニラちゃんがブログで「会場に持ってきてくれればサインします」と書いていたため、友人の分ももらいにいくべと借りて持っていったのだ。

 もちろん、わざわざサインを頂くからにゃあ手ぶらという訳に行くまい。
 ということで、小生バニラちゃんにピッタリのお土産を秋葉原で仕入れるという無茶過ぎるミッションを自分に課したんだが…

 なぜか「あきばおー」で、スペインで100年以上の歴史を持つリップクリームというのが売っていたので、ベタだがバニラの香りつきのを購入。別途巾着袋も10円だかで購入し(あーあばらしちゃった…)持って行った。どんなブツかはバニラちゃんが最近載せて下さったのでリンク先の写真ご参照あれ。
 しかし、秋葉原ってとこは本当に何でも売ってるなあ…

 イベントの後、バニラちゃんにお土産を渡し、本にサインを頂き、友人の名前を書いてもらう目的で、該当する電話帳を見せるために出したケータイをその場に忘れるという失態も演じつつ、ミッション終了。

 その後はもちろん、特製ホットワインに帝国ホテルプロデュースのうまい食べ物をハフハフやりながらロマンティックな!?ノエルのひと時を過ごした…



 というお話でしたとさ。めでたしめでたし。


---完---

活弁ハンター?~有楽町で活弁しましょう~

2009-11-29 23:56:12 | 映画、演劇等々
 11月ももうすぐ終わりだが、当然の如く!?当戦記は11月の話題を引っ張る気マソマソである。
 つっても、11月も忙しかったので書くことがある週、無い週、ここでは書けない週??がある。

 今回は、11月15日。

 こないだも取上げた山崎バニラ様、メインは「活弁士」であり元々は無声映画の活弁をやるのが常なのだが、そこは現代に生きる活弁士、色々な題材で活弁をやるのだ。

 11月14、15日は何と、有楽町のビックカメラで「モンスターハンター3」、つまりゲームとフレッツ光の宣伝を活弁でやってしまおうというイヴェントがあった。

 そこで俺様、いい機会とばかり先日のアースライドに続き、またしてもトーキョーサイクリングに出向くに至った訳よ。


 今回は、前回の反省を踏まえ、バッチリ国道15号線にライドオーンし、横浜、川崎を北上。品川を横切り、新橋でJR線を一旦くぐって東側へ。

 そして、あろうことか俺様パツパツのレーパン+サイクルジャージで銀座をロードで通過した。いやー銀座って普段中々こないけど楽しそうな街だね。今度この格好で高級ブランド店でも物色してみっか?<それは自主規制した方が…

 そうこうしているうちに、あっという間に?有楽町駅に到着。まー流石にこの辺に来ると人間が多い。
 そんな中、駐輪場を探しつつもビックカメラに行くが、どうも周辺に駐輪場らしき場所が見当たらない。

 仕方なく、店員に「この辺で自転車を停める場所はありますかね?」という聞き方(最悪ビックで駐輪場を用意して無くても、周辺の駐輪場があれば紹介して欲しいというニュアンスね)をしたところ、その人は「皆さん別館の方に停めてるようですが…」という返事をした。

 で、ビック別館に行ったんだが、別にそこにも駐輪場がある訳では無く…正直??という状態だった。
 店員は事なかれ主義で、自分のいる本館以外だったら路駐でも何でも好きにしたらエエと思ったんだろうか?停めるところが無いなら無い、分からないなら分からないという返答をして欲しかったんだが…

 と、ここまで書いといてまさか本当に路駐をする訳にもいかず、これは本当に申し訳無かったのだが近くの東京国際フォーラムの駐輪場に停めさせて頂いた。
 まあ、本当は利用者以外停めちゃだめだ…停めちゃだめだ…!という注意書きが(そういうシンジ君風な書き方ではなかったけど)あったが、フォーラム内広場のフリーマーケットを利用(物色したダケ)したので勘弁して下さい


 さて、気持ちを切り替えて(--;メインイヴェントの話。

 ビック本館の南側出入り口の前のスペースで、モンハンとフレッツの宣伝は既に行われており、アンケートに答えて「マンガ肉」形抽選機を転がし、景品をもらいつつバニラちゃんの出番を待つと。
 俺はてっきり店内のどっかで待機していて、店内から出てくるものとばかり思っていたのだが、何故か線路に面した道路の方から颯爽と登場。そして、活弁開始。


 もうここ何年も、家でゲームをやったり携帯ゲーム機の類(携帯電話でなくてね)でゲームをやったりすることが無く、要するにこの「モンハン」も全く縁がない俺。

 それでも、モンハン経験者でもあるバニラちゃんの活弁を聞いて、どんな内容か、どんな楽しさ、どんな夢とロマン!?があるかについて分かりやすく教わることができた。
 まあ、教わったからと言って俺がモンハン3をやるかどうか、というとアレなのが(ドレだよ)誠に申し訳ないんであるが…でも楽しそうなゲームだっちゅうことは分かったし、バニラちゃんの活弁に死角なしって所かな?

 活弁が終わり、バニラちゃんはソソクサとまたさっき来た道の方に行く。
 そっちに一体何があるのか?と思ってちらと見やると、どうもその道にハイヤーを待たせていたようで、彼女はファンの方と挨拶を交わし、そのハイヤーに乗っていった。
 どうやら、バニラちゃん一行はビック店内の待機ではなく、別の場所を待機場所にして時間直前に車で現着、終了したらまた車で移動という活弁アンドアウェイ作戦をやっていたらしい。確かにビックには場所がなさそうだったし、その方が混乱を避けるためにはよかったろうね。

 ともあれ、そんな一部始終を見た後は、山手線圏内に入ると強力に引力が働くため、自然と自転車ごと秋葉原に引き寄せられ、マックフルーリーなんぞ食いながらパッツパツの姿でアキバを闊歩した。
 まあ、どんな格好でも異次元だったらそれでおkというルールが秋葉原には働いているため、全く無問題だったけどね。
ちなみに秋葉原には駅前に駐輪場があったよ。

 本当はそのまま帰る予定だったウイングマン?だったが、この日は夕方にもう一遍バニラちゃんの出番があり、早く帰りたい気持ちもあったが結局また有楽町に舞い戻り見ていくことにした。

 しかし、もう一度フォーラムの駐輪場を借りるのは忍びなかったこと、後にビック近くに駐輪場を見つけたが有料だったことから停めるのはやめ、ビックが見える歩道の端に自転車に乗った状態で待機することにした。

 まあ当たり前だが、バニラちゃんは一人でやってくる訳ではなく、恐らくは事務所関係の方々と一緒にハイヤーでビックに乗り込んでいた。
 そうそう、ちなみにハイヤーの方は常に運転手の方が待機していたから交通ルール的には全く問題なかったことを付け加えておこう。

 この日の記事の写真にあるようなアングルで、夕方の2回目のモンハン活弁を遠目に鑑賞。
 この時、俺はこの写真を撮っているスタッフの女性を目撃したのだが…

 活弁が盛況のうちに終わり、そのスタッフの方々や、ファンの方々に囲まれるバニラちゃんを俺は、道路を挟んだ向こう岸の歩道からというス○ーカーポジションで?(笑)見送ることにした。
 何しろ、やはりこの格好で「やぁーバーニラちゃーん今日も最高だったよー」(キャラ不明)なんて行こうもんなら、場の空気がどうなるか全く想像つかなかったもんで…
 俺としては、ミッションを終えたバニラちゃんが、ハイヤーに乗って有楽町を経つところを見届けられただけで十分だった。<決してス○ーカーとか言うなよ!


 とりあえず、バニラちゃんの活弁を聞けたし、自転車もガッチリ乗れたから今回は満足だったけど、次はもう少し格好を考えた方がよいか?今になってそんなことを言ってる時点で俺バカスか?

活弁士、山崎バニラ

2009-11-14 22:44:55 | 映画、演劇等々
 新宿駅西口に、「東京モード学園」のコクーンタワーっちゅうちょっと変わったデザインのビルヂングがある。

 モード学園は、名古屋にも(当然そこは「名古屋モード学園」となる訳だが)スパイラルタワーという、何つうかこう21世紀な感じの奇抜なデザインのビルも建てていたりと、何か窓掃除大変そうだなあ…と余計な心配をしてしまう今日この頃なんだが。ちなみにスパイラルタワーは昨日も見てきた。

 そんな戯言はさておき、前述のコクーンタワー地下にブックファースト新宿店がある。

 そこで、もうとっくに終わったが10月31日に山崎バニラ大先生のサイン会が開催されるという情報を入手、レミゼの帰りにフラフラのミゼラブル水野?がチョロっと寄って整理券を買って来た。

 で、その大先生のサイン会って一体なんのサイン会?となろうが、実はバニラちゃんはこの度本を出版されたのである。

 その名も「活弁士、山崎バニラ」。アーティストの1stアルバムのタイトルがアーティスト名と同一だったりするのと同じパターンだね(違)。


 俺が初めて山崎バニラという人を知ったのが2005年2月ごろの事(当ブログ調べ)。最初テレビで何かベンベン弾きながら高い声で話す、かいらしい子だなあ~と思っていたのだが、実は世界初の大正琴弾き語り活弁士ということ、要するに大正琴を弾きながら昔で言えば無声映画のナレーション、台詞等々を請け負うという大仕事をやるということ、そういった事を知り興味津々となった。

 活弁士の他にも、ジャイ子を初めとした声優や、ナレーションなど多彩な仕事をこなす彼女が、その生き様?を収め、尚且つ無声映画の活弁付上映を収めた本+DVDを発売するということになったと。


 これだけの有名人になるとは当初思っていなかったが、昔から知ってたバニラちゃんが本を、しかも活弁DVD付で出すとあってはやはり、男として動かない訳にはいかんなぁ~という訳で(この場合の男の定義がよく分からんが)、推参することにしたのである。


 で、当日。
 何故か、ふと寄ったなるしまフレンドで自転車用グッズを購入し、やたら大きい袋を引っ提げて東京メトロ北参道駅から、現場までフラフラと歩いてやってきた。
 まあ普通、大事なサイン会とかある日にふと自転車のプロショップに寄らねーだろ…というツッコミはあるだろうが、とにかく会場であるコクーンタワー1FのBlue Square Cafeに着き、そこでしばし待機の後サイン会開始と。

 サイン会自体はそれほどの時間ではなく、バニラちゃんが登場し、まずは付録DVDにもある無声映画「三公と蛸」の活弁つき上映。いわばプレミアム上映会ってとこか?
 無声映画なので当然昔の作品なのだが、クオリティは決して低くない。この辺はまあ「活弁士、山崎バニラ」をご購入頂ければ観られるが…ともかく、バニラちゃんは大正琴を弾きつつも途中太鼓を叩いたりするなど(どうやってそんな器用なことができるか、というのは「活(ry)、今まで培ってきたワザを用いての活弁で楽しませて頂いた。
 何より、前からそうだったとは思うが、彼女は女性の声だけでなく、おっちゃんやじいさんの声なども器用にしゃべり分けることができ、この辺の演技力もこの何年かで上がってきてるのかなあと。


 上映会の後、遂にサイン会。
 整理券と引き換えに頂いた本を持ち、順番を待つ。
 やはりバニラちゃん、かわいいし色々なメディアに進出してきているだけあってファンが多く、色々プレゼントを頂いていたようである。

 ところが俺の場合、いかにもプレゼント持って来ました!という雰囲気の大きいポリ袋を引っ提げてはいるのだが、如何せん中身がほっそいサドルとクイックレリーズに引っ掛けるサイクルスタンドであり、こんなもん「プレゼントです」とか渡そうもんなら「それ何て新手のハラスメント?」って厳しくツッコまれそうだったので億尾にも出さず、平々凡々とサインを戴いた。
 サインの方は、普通表紙のすぐ裏にある白いページにドバッと書くのをイメージしていたのだが、バニラちゃんは最終ページにチョコっとかいらしく名前つきで書いて下さった。何かそういう控えめなところが彼女らしくてヨイね。


 で、肝心の本の内容だが、山崎バニラ独自の活弁のやり方の話、彼女が如何に今のスタイルを築いていったかというお話などを、ほぼ全編バニラちゃん自身の執筆により丁寧に、楽しく書いてある。
 従って活弁というものに興味がある人も、テレビで見て山崎バニラが気になった人も、今なら本屋の表にデデンと出ているので(今日職場近くの書店でも表に出てた)手にとって見て、できればそのままレジに行っちゃうと(笑)よかろうと思う。

 こう書くとナンだが、1575円という値段を考えたらDVDだけでも相応の価値はあるしね。

 
 バニラちゃんには、これからも活弁の方をがんがって頂くと共に、また色んなことにチャレンジしていって欲しい。
 俺の方は、最近出演番組等はチェック(録画)しつつも忙しさにかまけてろくすっぽ観てない身だが(もともとあまり「ファン」という立場になることを望んでいた訳ではないしね…どちらかというと同じブログというものを書く「同士」みたいに思っている。一方的だけど(--;)、これからもマイペースで応援しようかなと思う。

俺とミゼラブル

2009-11-08 21:16:11 | 映画、演劇等々
 10月18日(日)はミュージカル「レ・ミゼラブル」の昼の部を観に行った。

 もともとこの日は何ヶ月も前から友人にチケットを取ってもらい、準備万端できた訳だが、その前の週末になって急に、土曜の夜現場に行くことになった。

 結局現場から帰り、事務所でちょっくら作業をやり、家に帰ったのが朝4時ごろ。
 で、9時半には家を出て、あろうことか帝国劇場まで車を運転するというミゼラブルな?感じで鑑賞。


 まあ俺はもともと、演劇やミュージカルの類を観に行くことはほぼないんであるが(活弁は例外)、友人の都合?によりレミゼは今回3回目であった。

 1987年日本初演、既に2000回以上上演されているというこの作品、しかし今回の帝劇公演のポスターにも「新しい20年への出発」と銘打ってあったりして、何となく細かい演出が変わっているように感じた。


 上で書いた友人の都合っつうのが、要するに彼がファンである坂本真綾さんがエポニーヌという重要な役どころで出演しているのが目当てという訳なのだが、そのエポニーヌが片思いの相手であるマリウスを街で見つけるというシーンがある。

 そこでエポニーヌ、マリウスに自分の存在を気づかせるために、後ろから軽く跳ねつつ体当たりをかますのだ。
 これは俺の記憶だと今までにはない演技だったはずだが、これが俺の萌えツボにいたく入ってなあ(笑)一遍ああいうことを女の子にされてみたいと思ったりした。

 もちろん?レミゼはそんな萌えツボとか言っている場合ではなく、様々な人達のドラマが展開していき、今回も休憩を挟んで3時間強の上映時間はあっという間に過ぎていった。

 毎回書いている気がするが、この作品は本当に人生を変えるというか、とても見ごたえがあり損はしない作品なので、皆さん忙しいとは思うが機会を作って、大切な人(がいれば)と観に行かれることをお勧めしたい。

 俺は軽く体当たりしてくれる女の子がいたら、劇場までお連れするぜ(笑)


 さて、そんな訳で睡眠時間は足りないながらも、一睡もせずレミゼに見入った俺と友人は、そのまま車で新宿に向かった。

 新宿西口にある、ブックファースト新宿店
 そこが次の記事の舞台となる(正確にはお店の上階にあるカフェが舞台だったんだが)のだが、この日はとりあえず整理券を購入してヘロヘロと帰宅したんである。


ポニョ

2008-08-03 15:51:11 | 映画、演劇等々
 「崖の上のポニョ」、鑑賞。

 気に入った。

 しかしソウスケはいい子だ。俺ももう一度だけチャンスがあれば「どんな姿の君でも愛せる」と言いたいのだが…(別にポニョ相手という訳ではないよ(^^;)

 俺のように愛に飢えている人でなくても(笑)観にいって欲しい。走りに飢えている人ならなおさら!?

 えー次回からはいい加減にシマノバイカーズの話を。

攻殻機動隊2.0についてこう書く

2008-07-15 21:27:59 | 映画、演劇等々
(今回きゃなーりズルズルと長くなってるので暇な時にだけ読んでもらえればと思う…)


 先週の土曜日にタイトルの映画を観に行ってきた。

 「攻殻機動隊」ってのは、士郎正宗先生原作のアニメ映画であり、有名な映画「マトリックス」の監督はじめ世界のクリエイターに多大な影響を与えた作品である。詳しい話の内容はまずは省く。


 で今回の「2.0」ってのは続編(新作)ではなく、後にいくつか続編を生んだその一作目、「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」を13年ぶりに(そう、この作品が出たのが'95年なのだ。この作品がいかに進んでいたかという事実を改めて思い知る)リニューアルした「バージョン2.0」というどこぞのケータイ会社的な意味の数字なのである。

 今回攻殻2.0は限られた館での上映ということで、成り行き上新宿は歌舞伎町にある新宿ミラノへあろうことかで行ってきた…正直あそこはあんまり車で行く所じゃねーな。


 前置きからして長くなったが…
 ともかく観た。 


 この作品は、いわゆるSFなのだが、結構難解だという話もあったりして、山崎バニラさんも確か最初よく分からなかったとブログで書いていた(気がする)。
 自分自身もこの作品は、当時フロアで散々踊りまくった挙句朝3時ごろ鑑賞という良すぎる環境もあってか良く覚えてなかったため、21世紀の「2.0」で復習した。

 しかし、改めて観るとこの作品は、「攻殻」という話、或いは世界観そのものが伝えたかったメッセージみたいなものをかなり具体的に伝えているという印象を受けた。

 主人公・草薙素子が籍をおく公安9課(無論警察)には、本人を初めとしてほとんどの人間が「義体」と言って要するに脳の一部以外のほとんどの体を人工物で構成したサイボーグなんである。
 一方、この作品で9課の新米として登場するトグサという男は、脳を直接ネットに接続できるようにした(攻殻の中では「電脳化」といい、100%に近い人間がこれを行っている)以外は全くの生身の人間である。個人的には結構好きなキャラである。

 で、身体能力が増強されたサイボーグの集まりになぜトグサのような生身の男がスカウトされたのか?という疑問も無くはないのだが、今作でその理由が述べられていたりするのだ。これが結構深い話なんで俺はちょっと感心したんであるがここでは割愛。


 ところで、初めて攻殻の世界に触れた人が「よく分からん」と思うんじゃないかと予想する要素の一つが、今作の英語タイトルにも入っている「ゴースト」という言葉(の攻殻世界での意味)なんじゃないだろうか。

 これは、一般で言う所の「魂」みたいなもので、例えば前述した草薙素子のように、自分の体のほぼ全部が自らの持って生まれたものでないとしたら、最後の拠り所はその脳のどこか?にあるのかも知れない?魂というか「ゴースト」というものにしかないんじゃないかということである。

 皮肉というか、人間がその肉体のほとんどを失った(その代わりに様々なものを得るかも知れないが)時、改めて自分とは何か、人間が人間であるということの意義というものを欲するようになるのかも知れない。

 そして、今作にとって重要な存在である「人形使い」、ここではネタバレになるのでその正体は明かさないが、その「人形使い」と草薙素子が出会った時、上の段の問いに対する一つの答えとも言えるお話が出てくる。


 つまり、人間というのは、それ単独で存在しているのではなく、自分を取り巻く環境、他者のその人に関する記憶、とりわけ攻殻の世界ではネットというものを通じて初めて自分という存在を認めることができるのだという、そんな話であった。と思う。


 まとめると、この作品は後の作品にあるような「SFアクション」というイメージよりは、SFなのは確かだがかなり哲学的、倫理的なテーマを含んだ考えさせられる作品なのではないかと思う。
 つっても、多少ストーリーの中に政治的な要素も含まれはするけど、基本的には大抵の人は観れば楽しめ、かつ色々考えさせられもするという極めて価値のある作品である。


 …とめったやたらと長い記事になってしまったが、どうしてもこの話は書いておきたいと思ったので。ここまで読まれた方はまことにご苦労様。旧作はレンタルやってると思うので、劇場に行けない人も機会あったら観てね。


山崎バニラの愉快な活弁ワールド鑑賞記

2008-05-27 23:55:23 | 映画、演劇等々
 さて、先の金曜夜に開催された山崎バニラさんの活弁付き無声映画上映会である。


 会場である神奈川県民ホールは、地元ということもありライブ会場としては一番行った回数も多く、山下公園及び海の近くというロケーション、建物前の広場の雰囲気も気に入っており、ここでバニラさんの活弁が観られるというのは格別な思いがあった。

 途中電車が遅れたりしつつも、無事開演前に到着。汗ダクになりながら当日券を買い、比較的前列の席に座りイザ開演。


 ちょっと派手な?オープニング映像と共にバニラさんが登場し、まずは昔の日本のアニメ「心の力」を上映。

 これは以前にも観たことがあったが、当時の文部省製作による「千代紙アニメ」である。残念ながら白黒ではあるが、現在のアニメと異なり千代紙でキャラや風景を作っているため和風で味わいのある作品に仕上がっている。

 一方で、何の脈絡もなく怪物が出現(笑)、そいつを主人公が容赦なくぶった斬るというビバ文部省な展開に、バニラさんがツッコミを入れながらの軽妙な活弁+大正琴で楽しく味付けを施し今回も面白おかしく観る事ができた。


 その後、バニラさんによる近況や今後の予定などのトーク(何でも今度新作映画の活弁をやるんだとか)、質問コーナーを挟んで後半戦。

 チャップリン、キートンと並び称される三大喜劇王の一人であるハロルド・ロイドの長編作品「豪勇ロイド」の上映。

 俺は今回、全く初めてロイド作品を鑑賞したのであったが、やはり他の二人とは違う印象を受けたな。
 豪勇ロイドは、全体的な流れはやはりドタバタ喜劇であり「笑える映画」ではあるのだが、根底にあるものがロイドという男の成長の物語なのかなあと。


 ネタばらしではあるのだが、お話は子供の頃からうだつの上がらない男ロイドが、おばあちゃんから「ズーニーの像」だかいう非常にぁゃιぃお守りをもらい、それをきっかけに変わっていく…というもの。

 で、例えばチャップリンなんかだとむしろテーマが社会風刺とか世の中へのメッセージといった方向になり、ヒロインとの恋愛もむしろ喜劇の一部といった印象を受けることさえあるのだが。

 ロイドの場合はヒロインへの想い、またロイドに献身し、彼の将来を案ずるおばあちゃん(ちなみにこのおばあちゃん結構いいキャラしてます)に報いようという思いが実を結ぶという、言ってしまえば「愛の物語」的なテーマが根底にあるのかなと思ったのだ。これはかなり思い込みなんかも知れんが…


 一方でバニラさんのキーボード弾き語り活弁も冴え渡り、オリジナルソングも歌えば自分自身が映画の「小道具」になってしまうという(ここでは詳しく書かないが一本取られたと思ったね)離れ業も出しつつ作品に見事な味付けをやってのけた。


 そして、公演終了後は恒例のバニラさんのお見送り。無事鑑賞できた記念に挨拶し、ガッチリ?握手を交わして終了となった。


 気を良くした俺は、帰りがけに関内の駅近くにある「La Verde」に寄り、小粋なイッターリアのビアと料理に舌鼓を打った。
 店の印象としては内装もいい感じだし、料理も美味しかったのだがやはりガッツリ食うにはお金がかかるかなと…所詮貧乏育ちらしい感想ではあるな(笑)。予定は全く無いがデート向きの店として記憶に留めておくとしよう。


 そんな上出来なフライデーナイトを過ごした二日後は、東京で自転車レースを観戦したのだがその話は週末になるかな…何しろ明日昼夜通し勤務なもんで

山崎バニラへの道!?(横浜公演鑑賞記プロローグ)

2008-05-26 21:43:54 | 映画、演劇等々
 結論から書くと先の金曜夜、山崎バニラさんの活弁付無声映画鑑賞会に行ってきた。
 なんだがまずはその鑑賞会に行くまで色々あったので書いておこうと思う。


 まず公演が金曜の夜、それも19時開演であったと。


 場所は神奈川県民ホール、まあ最近はみなとみらい線というのができたお陰で便は良くなったが(以前は関内駅というところから結構歩いた…)、それでも平日夜19時という時間では、業務上絶対に行けるという確信は持てなかったし、友人に声をかけることもしなかった。

 それでも、今週に入って何となく、週末位はまあ何とか抜けられるかなという感触はつかめていたのだが。
 木曜の午後に営業部の人から電話が入り、今自分が携わっている工事の根幹に関わる話が飛び込んできて、ついては早速金曜の午後にでも打合せに行きましょうと。

 …まあ、流れとしては打合せ→直帰というパターンには乗せられるので、決して悪い展開ではないが、開始時間及び打合せが長引くと行くに行けない(少なくとも開演には間に合わない?)状況になりかねないし…

 ともかく、課長に打合せ後直帰しまっせという事は伝えつつ、金曜当日。


 朝イチに営業部の人から電話があり、打合せは延期になったとさ。



 こないだバニラさんにお会いした時も、「いけるかどうかはギリギリまで分からない」とお話したのだが、正にその通りの展開であるなあ…とつくづく思ったさ。


 で結果としては、定時である17時に「じゃ帰りますんで…」とか言ってソソクサと退社。
 正直この時間、明るい内に会社を出るなぞ何ヶ月ぶりかと思ってしまったが、これも活弁のためよ。

 結局珍しくスーツで出勤したのは無駄になったが(普段は作業着で通勤…)、一旦アパートに戻り、ちょっと見栄を張って主にプライベートで使うピンスト(ちょっと派手目)のスーツに着替え、汗ダラダラさせつつダッシュで電車に乗り込んだのであった。


 と長い前置きを置きつつ次回いよいよ公演内容について書こうかな。