現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

イタロ・カルヴィーノ「高速道路の森」マルコヴァルドさんの四季所収

2018-06-27 09:16:02 | 作品論
 冬の寒さに耐えかねたマルコヴァルドさんは、まきになる木を探しに出かけます。
 子どもたちも絵本の影響で、「森」を探しに行って、大量のまきを手に入れます。
 しかし、それは高速道路のそばに立ち並ぶ木製の看板でした。
 子どもたちに教えてもらったマルコヴァルドさんも、「まき」を手に入れに高速道路の看板へ出かけます。
 近眼の警官の勘違いをからめて、ユーモアとペーソスが漂う独特の世界が描かれています。

マルコヴァルドさんの四季 (岩波少年文庫)
クリエーター情報なし
岩波書店
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マージョリー・ワインマン・シャーマット「りょこう」ソフィーとガッシー いつもいっしょに所収

2018-06-27 08:47:41 | 作品論
 ソフィーが遊びに行くと、ガッシーは旅の準備をしています。
 昔の物を見ることができて、新しい物も見ることができて、ドキドキできるところへ行くつもりなのです。
 ソフィーはガッシーの旅の準備を手伝いますが、すったもんだの大騒ぎになってしまいます。
 けっきょく、ガッシーは旅に出るのを取りやめにします。
 なぜなら、準備の途中で、昔の物を見ることができて、新しい物も見ることができて、ドキドキできたからです。
 今回は、初めから筋が見えてしまい、十分に楽しめませんでした。
 もう少し手の内を明かさずに書いた方が良かったでしょう。
 このシリーズの話がパターン化して、作者の中で自己再生産が始まってしまった気がします。
 そのため、初めて読んだ時の新鮮さが薄れてきてしまったのかもしれません。

ソフィーとガッシー
クリエーター情報なし
BL出版
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする