現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

松田青子「おにいさんがこわい」英子の森所収

2016-08-29 08:21:00 | 参考文献
 幼児番組の「おにいさん」が、子どもたちやがては大人たちにも嫌われて孤立していく話です。
 この作品もストーリーらしいストーリーはないのですが、しいていえば「裸の王様」のパロディの臭いはします。
 偽善的な「おにいさん」の本質を子どもたちが見抜いていくという比喩が最初は感じられたのですが、だんだん展開がシュールになっていってそ、ういった意味性すら否定しているようです。

英子の森
クリエーター情報なし
河出書房新社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする