明記されていませんが、東日本大震災が起こってから五年後に、一度は避難した自宅に戻って酪農を再開しようとする一家を描いています。
他の短編では背景として出たり出てこなかったりした震災を、真っ向から取り上げた点には敬意を表します。
ただし、看護師の娘や親を助けるために農業高校に通うようになった息子を含めて、登場人物の葛藤が全く描かれていないので、一家が妙に向日的で鼻白んでしまいました。
他の短編は雑誌に発表されていますが、この作品だけは書き下ろしなので、悪く言えばとってつけた様な印象を受けました。
他の短編では背景として出たり出てこなかったりした震災を、真っ向から取り上げた点には敬意を表します。
ただし、看護師の娘や親を助けるために農業高校に通うようになった息子を含めて、登場人物の葛藤が全く描かれていないので、一家が妙に向日的で鼻白んでしまいました。
他の短編は雑誌に発表されていますが、この作品だけは書き下ろしなので、悪く言えばとってつけた様な印象を受けました。
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新潮社 |