MASTER PIECE

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ヒミズ

2012年08月12日 00時15分00秒 | 映画



休日にDVD観ました、これで3本目です・・・

いやぁ~園子温監督にしては正統派な作品でした。

15歳の中学生、住田が主人公のこの作品。
絶望と迷いと閉塞感と、どうしようもない気持ちが最初から最後までずっーと映し出されて
主人公が笑ったのはたった2回しか無かった・・・

その笑顔も半分ストーカー的ゴーイング・マイウェイな女子の茶沢さんとの絡みのシーン。
茶沢さんの家庭事情も複雑怪奇な設定で、この子も現状から抜け出したいとの気持ちが良く分かる。

うん、とっても分かりやすいです・・・

後半二人だけのシーンはなんともロマンチックでした。
ローソクで飾り付ける茶沢が「いいでしょ?」って言うセリフはグッときました(笑)
この時に初めて二人の関係が女子リードとなりました・・・(彼女のセンスや存在を素直に受け入れた瞬間だと思った)

ラストは原作と違うけど、希望が持てるように変えたのは映画的な大人の事情?
絶望で終わらせるのではなくてこっちのほうが断然いいですね。

素直に良い作品を観れました。


狼たちの午後

2012年08月11日 03時33分38秒 | 映画



ストックホルム症候群を分かりやすく描いた作品。

私はこの作品が好きすぎて、多分10回以上は観ています(笑)

なんと言ってもパチーノの存在感がこの作品の総てです・・・(私的には)
演技といいユーモアといい、全てにおいてカッコイイです・・・

小学生の時にこの作品(パチーノ)を観て役者を目指しました。
そして現在はアングラ劇団の役者で食っています・・・(嘘です)

アメリカンニューシネマの後期作品として、ラストは現実的な落とし方ですが
それが印象深くて忘れられない作品です。

あぁ~、やっぱりニューシネマ系統の映画が私は好みなんですねぇ~・・・


冷たい熱帯魚

2012年08月11日 02時50分10秒 | 映画



久々に手持ちのDVDで映画鑑賞しました。

うーん、園子温・・・・まったく意味が分からず・・・ある意味、期待どおりの展開。

自信家の殺人鬼と気弱な主人公が後半突然逆になる意図が不明でした・・・
(誰か説明出来る人はお願いします・・・)
以前みた韓国映画の【失踪】もこのパターンですが、まだ【失踪】の方が理解できる。

エロいのとグロいのが入り交じって物語自体には主張も崇高なテーマも無いが
単なるエンターティメントですから・・・楽しんで観てくださいっていう監督の意図だったら
間違いなくB級作品として非常に楽しめます。
だから気楽にダラダラと観るのが正解だと思う(笑)

【愛のむきだし】よりもこっちの方が感情をむきだしている作品でした。