MASTER PIECE

映画 音楽 書籍 etc

ヒミズ

2012年08月12日 00時15分00秒 | 映画



休日にDVD観ました、これで3本目です・・・

いやぁ~園子温監督にしては正統派な作品でした。

15歳の中学生、住田が主人公のこの作品。
絶望と迷いと閉塞感と、どうしようもない気持ちが最初から最後までずっーと映し出されて
主人公が笑ったのはたった2回しか無かった・・・

その笑顔も半分ストーカー的ゴーイング・マイウェイな女子の茶沢さんとの絡みのシーン。
茶沢さんの家庭事情も複雑怪奇な設定で、この子も現状から抜け出したいとの気持ちが良く分かる。

うん、とっても分かりやすいです・・・

後半二人だけのシーンはなんともロマンチックでした。
ローソクで飾り付ける茶沢が「いいでしょ?」って言うセリフはグッときました(笑)
この時に初めて二人の関係が女子リードとなりました・・・(彼女のセンスや存在を素直に受け入れた瞬間だと思った)

ラストは原作と違うけど、希望が持てるように変えたのは映画的な大人の事情?
絶望で終わらせるのではなくてこっちのほうが断然いいですね。

素直に良い作品を観れました。