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流星ワゴン

2012年08月14日 23時43分30秒 | 書籍



重松清の小説ではこれで2冊目です。

5年前に交通事故死した父子のワゴンに導かれて人生の帰路に立ち返る主人公の男・・・

こう書くとホラーみたいだが(笑)この親子(亡霊)が優し過ぎて泣けます・・・
重松清の文章や表現は悲しい現実の中にも、親子の絆や愛情を描いている。

まぁ~ファンタジーの部類なんでしょうね・・・

この作品の特徴としては主人公が過去に戻っても、どうすることも出来ずに後悔する現実を見せられること。
主人公の感情とたら、残酷極まりない・・・
しかし主人公の後悔とはもう既に過ぎ去ってしまった事実
「あの時に気がついていたら・・・」という再認識。

これって認識から始まる魂の再生物語なんですね。

たしかに過去は変えられない、変えられるとしたらこれからの未来しかない・・・
人生の帰路って気がつかない内にどれだけ過ぎていったかと考えると
どれだけ後悔せずに生きていくか?の問題になる。

うーん、この作品も奥が深くて重松清らしい小説でした(まだ2冊目なのに?)

たしかに人気がある作品には違いないと思った。

次は何を読もうかな・・・