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ジョゼと虎と魚たち(文庫)

2011年06月03日 23時48分38秒 | 書籍


思い切って小説も読んだ。
時間にして30分程度の短い小説。

最近、映画を観て小説を読むパターンが多い気がする。
本屋にも文庫の棚には【映像化コーナー】なる専用の棚があって
映画=書籍はマーケットの一体化していますね・・・
出版が角川文庫なので
こうゆう商売は積極的なのかも知れないです。
【読んでからみるか?みてから読むか?】
このキャッチコピーは今の若い人は知らないのでしょうね・・・(古い)

さてこの田辺聖子の小説ですが
文学作品は映像作品とは本来別物ですが、世界観が共通しているので違和感が少ない。
映画では恒夫の感情が中心なのに対し
小説はジョゼの感情が中心に感じました。
ゆうなればそれくらいなものです。

30ページ足らずの中にも十分な表現力があり世界観があります。
本を読むことが好きな人は文体の表現力と世界観に
カタルシスを感じるのでしょうね、まぁ私もそうです。

映画のほうも、よくこの世界観を表現しているなぁと思いました。
でも小説はまったく違った余韻を感じる、それだけでも読む価値があります。