生々しい・・・まさに身近な生活の中にある情景である。
身近というのは言葉(方言)で山口県の下関が舞台なのですが、方言が福岡県の方言にそっくり・・・
もしくは、福岡と広島の中間の言葉が山口なのか? うん、まさにそんな感じ・・・
17歳の少年が主人公で、複雑な家庭環境からくる苛立ちとか怒り、また解決できない血筋の問題。
観ていて気分が落ち込むほどの惨めな青春です。。。。
なんだろう。テーマが血縁とか蛙の子は蛙とか、父親の姿を反面教師として成長できない子の悩み。
そして自分も嫌っていた父親のようになるっていう恐怖感や強迫観念・・・
もう一度いいます、酷い青春だ・・・
映画「パッチギ」もそんな民族問題、血筋の悩みがテーマで、それを乗り越えた感動があったが。
この作品にはそれが無い・・・感動っていうよりもラストの彼女といる場面で少し、「ホッとした」感覚。
最後は希望のある終わり方なので救われた感じです。
しかし光石研の演技は生々しい・・・方言がよく理解できるので、すごく怖い人物像が印象的でした。