綾辻行人の二冊目。
前作の「十角館の殺人」と比べて、こっちの作品がよりクローズド・サークルになっていて緊張感がある。
建築家、中村青司が建てた岡山の山奥にある「水車館」。
そこの主人、藤沼紀一は一年に一度、父親の絵画コレクションを公開するために
関係者を館に招待するのだった・・・
この作品もすんなりと面白くて一気に読んでしまいました・・・
まぁネタばれしませんが、物語のキーポイントはこの館が「中村青司」の建築物であるという事。
もう、これが前提でなければストーリーは進行しないと思う(笑)
でもって大分の寺の息子の島田潔が素晴らしい推理力で事件を解決します。
しかもこの島田潔は単なるミステリーファンであるって立場なので違和感が半端ないんですけど(笑)
一つの疑問は、この題名になっている「水車館」の水車の役割が単なる電源供給や生活水に利用されているだけで
事件とは直接には関係ないことになってます。だったら水車館にする必要は無かったんじゃないの?
(単なる読者の疑問ですので、スルーしてください)
次は「迷路館の殺人」をチャレンジしてみます。
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