「変身」「審判」などで有名な小説家フランツ・カフカの手紙や手記、または走り書きなどの言葉を集めた本書。
その特徴としてはどこまでもどこまでもネガティブな人生論です(笑)
私は十代の頃に一般的な小説よりも世界中の名作などを率先して読んでいたのですが
その中でもカフカの作品は特別な思い入れがあります。
まず、なによりも奇想天外と思われるストーリーの中に、人間存在の不条理に満ちているテーマなど
基本的に寓話性にとんだ話が面白いと感じていました。
(いま、思い返してみると中二病ですね・・・)
そのカフカの人間性が分かる人生論・・・
楽しい事がひとつも無い!!!って徹底してネガティブ思考なので、ある意味凄いです。。。
なんでしょうねぇ~宝くじで5億円当たった次の日に絶望して自殺してしまうみたいな事かな?
それを真剣に考えていたとなればもう天才のなせる考え方だと思う(笑)
「幸福になるための、完璧な方法がひとつだけある。
それは、自己のなかにある確固たるものを信じ、しかもそれを磨くための努力をしないことである。」
一般の自己啓発やポジティブシンキングな指南書があふれている世の中で
こんな本はあまり見たこと無いですねぇ~(笑)
実に面白い本でした。
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