MASTER PIECE

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限りなく透明に近いブルー

2012年10月23日 03時05分43秒 | 書籍



村上龍の長編デビュー作品を初めて読んでみた。

本文152ページの本作品ですが まず感じたのは、【コインロッカー・ベイビーズ】もそうですが
村上龍という作家は 言葉からイメージする小説を書く作家だと思った。

文章で内容を理解すのではなく、言葉が持っている力(言霊)でイメージ、理解する。
ある時は鮮烈に、または暴力的に、時には感傷的に・・・

主人公リュウと恋人リリーと仲間たちの退廃的なライフスタイル、ドラッグとセックスと音楽の日々。

主人公リュウはいったいどうしたいんだろうか?
こんな生活から抜け出したいのか、その場の空気に流されているだけなのか?

なんとも空虚な作品でした、ある意味、青春の一ページを見事に切り取った作品です。

最後に綿矢りさが解説しているんですが
非常に分かりやすいんでビックリです(笑)流石、芥川賞の女流作家ですね。
本文読まなくても、この解説さえ読めば本文読んだ気になってしまう(笑)

次は村上春樹のデビュー作品をアップしようと思います。