花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

鳧の子、鳧の親と鳶

2008年05月02日 22時03分07秒 | 
まだ水を張ってない田んぼでケリが子育て中。
一人前に程遠い雛だが、まるはだかの地面で歩き回らせている。
鳥の子は親とほぼ同じくらいに成長するまで巣から出ないものだと思っていたが、例外がいた。そういえば去年見たバンの子もそうだ。だいたい似たような二者か。

親は幾分(10mくらい?)離れた場所で見守りながら、周囲にけたたましく警戒音を発している。
それがなければ子がいることに周囲は気付かないような気がする。
見ていると、親がこちらに向かって飛んできて私の周囲を旋回した。
そんなに警戒するくらいならどこか雛を隠せる場所のあるところに居れば良さそうなものだが、あくまで堂々としたい、田んぼの王の矜持か。

 
そうしているとトンビがヒラヒラとやってきた。
あんなに賑やかに目立てば当然のようで何とも申し訳なく思いつつカメラを向けていると、両親ともに迎撃に立った。
両方飛んでいったら、そこの子をどうするんだと思ったものだが、やがて他所に居たケリも加勢にやってきたので、ほどなく無事に元のポジションへ戻れた。
もっと良い雛の写真をものしたかったが、流石に気がひけたので去った。


鳥という生き物は、一羽で生きる分には余裕過ぎる高いポテンシャルのすべてを子育てに注ぐ派手な生き様が素晴らしい。
虫や草木は一匹で生きるだけでポテンシャルギリギリなので子育てなど出来ない。
現代日本人も一匹で生きるだけでポテンシャルギリギリだ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿