初花の数ふるほどを愛でにけり
春になって初めて咲いた桜のことをいう。
「初花」ともいい、その年初めて目に触れた桜の花を指す
ただし、咲き始めの早い彼岸桜など特定な桜の品種を指すものではない。
散策路に初花を見つけた。
だが、花の数はまだ数えるほどしかなかったが、愛おしく思った。
ベンチには翁媼や初桜
初花の数ふるほどを愛でにけり
春になって初めて咲いた桜のことをいう。
「初花」ともいい、その年初めて目に触れた桜の花を指す
ただし、咲き始めの早い彼岸桜など特定な桜の品種を指すものではない。
散策路に初花を見つけた。
だが、花の数はまだ数えるほどしかなかったが、愛おしく思った。
ベンチには翁媼や初桜
白椿両手に杖の媼きて
ツバキ科の常緑高木。
白花をつける椿をいう。
野生の藪椿の白花品をさす場合が多いが、栽培品種のうち花が白花のものの総称名として用いられることもある。
白椿の花言葉は「完全なる美しさ」「申し分ない魅力」「至上の愛らしさ」。
公園に白椿が咲いていた。
そこへ両手に一本ずつ杖をついた媼がゆっくりとやってきた。
安寧の日々に感謝や白椿
歩くことまだ続けたし柳の芽
柳はヤナギ科の低木または高木の総称。
普通、枝垂柳をさす。
早春、まず柳に新しい枝が伸び始め、ついでその枝に萌黄色の新芽を吹く。
芽の出る前に黄緑色の花をつけるが、ほとんど人目につかない。
枝垂れた柳の枝に細々と芽が吹き、池畔や河畔の風に揺れているさまはいかにも春らしい。
コロナ禍を期により一層散歩にいそしんできたが、コロナが下火になっても散歩は健康増進によく、精神的にも開放されるので、まだこれからも続けていきたい。
美しい柳の芽を見て、そう思った。
芽柳や棒切れを子が川に投げ
そよ風に震へてゐたり幣辛夷
モクレン科の落葉高木。
山林に自生し、庭木として植栽もされる。
春、葉に先立って芳香のある白い六弁花をつける。
辛夷の名の由来は、蕾が赤子の拳の形に似ているという説と、赤いでこぼこした実が握った子の手に見えたという説がある。
公園に幣(しで)辛夷が咲いていた。
幣のような細い花びらがそよ風でも震えていた。
寄りてみむ日差し遍き花辛夷
川沿ひの風心地よし黄水仙
ヒガンバナ科の多年草。
南ヨーロッパ原産。
日本には幕末頃渡来。
観賞用に栽培され、切り花として用いられる。
三月頃、葉の間から花茎を伸ばし、その頂に香りの高い濃黄色の六弁花を数個つける。
花の中央に盃形の副花冠をもつ。
川沿いを歩いていると春の風が心地よかった。
道の脇に咲いている黄水仙が風に揺れていた。
夕暮に農夫まだをり黄水仙