俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

卯月曇

2022-05-26 | 俳句・夏・天文




自転車来卯月曇の農道を




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陰暦四月、卯の花の咲く頃の曇り空をいう。







降るでもなく晴れるでもない曇り空である。







晴れれば気持ちのよい初夏の候であるが、一度天気が

くずれると回復が遅い。







あたかも梅雨の走りを思わせる。







生憎の卯月曇であった。

農道を散策していると、向こうから自転車がやってきて

すれ違った。






犬連るる漢に卯月曇かな




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若楓

2022-05-25 | 俳句・夏・植物




若楓慈眼堂まで上りきて




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カエデ科の落葉高木。







若葉の楓の略。







緑をとおす明るい光によって上品な美しさがある。







今日、埼玉県川越市の喜多院(川越大師)を訪れた。







天海僧正の木造が安置されている慈眼堂へ階段を

上って行った。

すると、その前に日に照らされた美しい若楓があった。






午後の日を集めてゐたり若楓




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柿の花

2022-05-24 | 俳句・夏・植物




細き路地入れば屋敷や柿の花




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カキノキ科の落葉高木。







五月頃、葉腋に黄緑色の合弁花をつける。







雌雄同株。







花が壺状をしているので「柿の薹」とも呼ばれる。







道路から細い路地に入った。

そこには大きな屋敷があり、若葉にまぎれて柿の花が

咲いていた。






隠棲も楽しからずや柿の花




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紫蘭

2022-05-23 | 俳句・夏・植物




散策の度に屈みて紫蘭かな




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ラン科の多年草。







日本原産。







関東以西の山野に自生するが、庭園に栽培もされる。







五~六月頃、葉茎を直立させ、赤紫の花を五、六個

つける。







散策をしていると紫蘭が咲いているのをよく見かける。

その度に屈んでよく見たり、写真を撮ったりした。






乳母車止まつてゐたる紫蘭かな




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忍冬(すいかずら)の花

2022-05-22 | 俳句・夏・植物




すひかづら森の道には入らずして




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スイカズラ科の半常緑蔓性本木。







山野に自生し、庭のフェンスなどに絡ませたりもする。







初夏、葉腋に甘い香りのする白い花を二個ずつつける。

花はのちの黄色になる。







葉、茎、蕾は解毒、利尿作用があり、薬用とする。

「金銀花」「忍冬(にんどう)」ともいう。







森の縁の木に忍冬が垂れて咲いていた。

今回は森の道には入らずに通り過ぎた。






忍冬や用水沿ひを歩かむと




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