俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

2008-10-26 | 俳句・秋・植物


柿照るや古寺の礎石を近くして

柿はカキノキ科の落葉高木で、KAKIとして海外でも通用する日本の代表的な果物。武蔵国分寺の礎石を訪れたあと帰りがけに柿の木畑の前を通った。すでに果実は色づいていて、葉はほとんど落ちていた。日当たりがよいので、青空に柿が映えていた。

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青空の広ごりて柿灯りけり


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飯桐(いいぎり)の実

2008-10-25 | 俳句・秋・植物


飯桐の実や予報とは裏腹に

イイギリ科の落葉高木。暖地の山林中に生える。雌雄異株。晩秋に実が赤く熟す。多くは庭木とし、材は器具に利用される。天気予報では昼ごろから晴れてくるはずだったが、雲が覆って一向に晴れてこない。青空をバックに飯桐の実が見られたら、赤い実はもっと美しく見えただろうと思った。

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飯桐の実の下通る親子かな


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稲雀(いなすずめ)

2008-10-24 | 俳句・秋・動物


大挙して止まれば静か稲雀

熟した稲に群れをなしてやってくる雀。何かの音に驚くと一斉に飛び立ち、空を旋回してまた別の稲の中へと降りて行く。当然、掛稲にも群れをなしてやってくる。横になって上手に止まっているのには驚いた。稲を啄んでいるのか、藁にただ止まっているだけなのかはよくわからないが、鳴きもせずに静かだった。

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共にゐること大切に稲雀


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2008-10-23 | 俳句・秋・植物


庭隅に橘生つてゐたりけり

ミカン科の常緑小高木で日本原産の柑橘類。≪橘の蔭ふむ路の八衢(やちまた)にものをぞ念ふ妹に逢はずて≫(万葉集巻2の125)と万葉集にも詠われた。果実は晩秋に黄熟するが、果肉は酸味が強く食用にならない。寺の万葉植物園の片隅に橘が生っていた。ひと一人がやっと通れる狭い通路をやってきた若い女性が、橘を見つけて「あら」と言った。「ええ、橘が生っていますよ」と思わず言ってしまった。

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橘やここは武蔵の国分寺


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山茱萸(さんしゅゆ)の実

2008-10-22 | 俳句・秋・植物


山茱萸の実やそこここに鳥の声

ミズキ科の落葉小高木。春に黄色い花が咲き、秋に楕円形の小さな赤い実が生る。そのため、「秋珊瑚」「やまぐみ」などともいう。実は強壮、強精などの薬用にもされる。山茱萸の実が真っ赤に生っていた。実を食べにきたわけではないだろうが、あちこちで鳴いている鳥の声が聞えた。

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迷ひきし野の山茱萸の実なりけり


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コメント (2)
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