俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

秋の暮

2022-11-05 | 俳句・秋・時候

日比谷公園

 

 

宝塚宙組を観て秋の暮

 

 

 

日比谷見附跡(江戸城外郭城門の一つ)

 

 

 

秋の一日の夕暮れをいう。

 

 

 

 

 

 

清少納言の『枕草子』には「秋は夕ぐれ」とある。

秋のしみじみとした情緒は、夕暮れにこそあるという。

 

 

 

 

 

 

『新古今集』には有名な「三夕」の歌がある。

〈さびしさはその色としもなかりけり真木立つ山の秋の夕暮 寂蓮〉

〈心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮 西行〉

〈見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮 藤原定家〉

いずれも寂しい夕暮れの風景を詠んでおり、ここから「もののあわれ」の極みという「秋の暮」の本意が定まった。

 

 

 

 

 

 

東京宝塚劇場で昼の部の宙組の公演を観てきた。

公演後、日比谷公園と皇居のお濠端を歩くと、東京の秋の夕暮となっていた。

 

 

 

 

 

濠の面に映るビルの灯秋の暮

 

 

 


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