蒲の穂を渡る風あり曇り空
蒲はガマ科の大型多年草。
淡水の湿地に群生する。
六〜七月頃、高さ二mの花茎を直立し、上部に蝋燭形の花穂をつける。
上部には黄色の雄花、その下に接して緑褐色の雌花がびっしりと並ぶ。
雌花の部分はフランクフルト大に育ち赤褐色に変わる。
花粉は蒲黄(ほおう)といい、利尿、止血の漢方薬に利用される。
川原に蒲の穂が見られ、風に揺れていた。
空はかき曇っていた。
蒲の穂を見やるのみにて掴み得ず