海棠やをんなの声の後ろより
バラ科の落葉低木。
中国原産。
日本に江戸時代に渡来したのは実海棠。
現代では花を楽しむ花海棠をいう。
四月頃、花柄を長く垂らし、淡紅色の五弁花をつける。
一重、または八重の花を俯き加減に開く。
道端に海棠が咲いていたので写真を撮っていると、後ろから女性の声がした。
「きれいですね。何という花ですか」
「海棠です」
「桜じゃないんですね」
「桜じゃありません」
「すごくきれいですね」
海棠を眼福として仰ぎけり