花の名を問はれていたる紫苑かな
キク科の多年草。
日本、朝鮮半島、中国北東部、モンゴル、シベリアに分布する。
本州の中国地方から九州の山野に自生し、観賞用に栽培もされ
る。
八～十月、茎の上部に多数の頭状花をつける。
花は、花びらのような淡い紫色の舌状花と中心の黄色い筒状花
からなる。
紫苑が満開となっていた。
二人の年配の女性がきて、「何ていう花かしら」と花に向かって言
っていた。
そのあとこちらを見て「知ってる？」という顔をされたので、「シオン
です」と答えた。
束の間の日差しのありし紫苑かな
