ワタナベ酒店

さぬき高松にある地酒地焼酎専門店、渡辺酒店のブログです。
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日本酒オタクの会~初蔵見学!

2010-01-27 12:07:47 | その他

昨年12月、日本酒オタクの会in麻布長江での会話・・・

私「日本酒オタクの会も何回かやってきたんで、今度は蔵見学したくないっすか~!」

皆「いいねぇ~!」

・・・と言うことで!?

先日の日曜日、日本酒オタクの会員(笑)!?みんなで、高知県、有光酒造さんへ蔵見学ツアーに行ってまいりました~!!

 

今回は蔵元さんで試飲をさせていただく為、ワタナベ酒店社長(親父)に無理を言って、帰りの車を運転してもらうことに・・・

・・・何という親不孝もの・・・社長!!感謝していますm(_ _)m

 

それでは社長を含め、Kさん、Mくん、Nくん、私、の5人で行って参りましたので、蔵見学あれこれをレポートさせていただきま~す(^。^)v

まずは、蔵に入るとすぐ、有光社長、奥様、尾木杜氏が出迎えていただきまして、一緒に皆で記念写真! 

 

早速、蔵の中へ案内していただきました。

有光酒造のお酒が出きるまでの造りの工程を順に案内してもらいます。

◎洗米

このドラム洗米機は洗米のみに使用。吸水は限定吸水を行います。 

◎蒸し

 

昔ながらの和釜!!

甑は400Kgお米が入るとのこと。

 

↑は和釜の中。ここに水を張って別に水蒸気を送ってで沸かします。

蒸したお米は、機械で放冷せずに、換気扇をつけた自家製の箱に入れてゆっくりと時間をかけて冷まします。(美味しいおにぎりのつくり方と同じらしいです)

◎麹室

 

↑種麹(黄麹) ガーゼに包んで米に振りかけます。

米のデンプンをブドウ糖に変える。(デンプンは鎖状の分子が木の枝の様に繋がっています。麹菌が造り出す酵素によって、鎖を分解するのですが、最近の研究で、麹の育成状況により分解の仕方が違ってくることが分かったそうです。)

麹米のよしあしによって(デンプンの分解の仕方の違い)酒質が決まる大事な行程です。

具体的には、麹をつくる工程で、「つきハゼ」と「そうハゼ」の大きく分けて2種類あり、「つきハゼ」は麹をお米にあまり付けずにデンプンの鎖を1個づつ順番に丁寧に糖に分解するため、一般的に酸が少なく綺麗な酒になり、「そうハゼ」は麹をお米に多く付けるので、デンプンの鎖を早くばらばらにちぎって分解するため、酸が出て味がでる。とのこと。

尾木杜氏にもお話しをお聞きしましたが、有光酒造では、つきハゼを極める(米粒1個に菌糸1個を目標)ではなくそこそこ振っています・・・とのこと

このバランスが難しいのでしょうが、この工程も、蔵々のお酒の個性を生んでいるんですね!!

 

↑箱麹(約10Kg用)この箱に小分けして入れて、麹を米に食い込ませます。

 

 

◎発酵タンク・・・良い香りがしてました~♪

◎もろみの発酵状況

 

↑安芸虎 純米千本錦の発酵もろみ15日目。・・・だいぶ泡が落ち着いています。

↑600k仕込 酒米は「天高く(富山県産)」・・・7日目  かなり元気よく泡が立ってます!

◎槽搾り

もろみのまま酒袋に詰め、槽の中に積み重ね、4日間かけてゆっくりと搾るそうです。

 

最後に試飲をさせて頂きました!!

左端は、当店PB酒になる、「安芸虎 純米吟醸たれくち生原酒」です。

酒米は土佐錦使用。果実味が強く、少々味わいは硬めですが、旨みはたっぷり出ております!!

そしてもうひとつ!「安芸虎 純米阿波山田錦80%生原酒」

これも少しだけ生原酒で詰めてもらったもので、阿波山田錦の力強い味の出方と80%と思えない、きれいなキレの良さをもっております!!

どちらも、甲乙つけ難い、すばらしい出来です!!

近日中に入荷ですので、お楽しみに~☆

 

ここで、有光社長から・・・

「この近くに、坂本竜馬とゆかりのある、岩崎弥太郎の生家があるので一緒に行きませんか~」

岩崎弥太郎と言えば、NHKの竜馬伝でおなじみの、三菱グループの創始者として知られる明治の経済界の大偉人です。

「行きます~!!」・・・皆で賛成!(社長は幕末好きなので大賛成!!)

車で走ること約15分・・・

田んぼの畦道を車でくぐり抜け・・・

到着!!

「おお~!茅葺屋根だ~!」

ぐるりと見て回り、有光社長にエピソードを伺う・・・

石碑の前で、記念写真!!

 

このあと、お腹ぺこぺこだったので、近くのお土産&郷土料理のお店に入り、ちりめんじゃこかき揚げ丼を頂きました!!

 

近海で取れる、ちりめんじゃこなのでとても新鮮で美味しかったです!

皆様も近くにお寄りの際はぜひ行ってみてくださ~い♪

 

こんな感じで、今回の蔵見学は、観光付で(笑)!?とても有意義な会となりました!

有光社長のお話しによると、何でも、「先代の有光伊太郎さんと岩崎弥太郎さんは幼少時代、寺子屋で一緒に学び、大人になって有光酒造のお酒を飲みながら一緒に語り合った・・・かも!?」・・・とちょっと謙遜しておっしゃっていましたが、いや、確実に一緒に有光酒造の酒を飲んでいることでしょう!!私はそう信じてます!!

なにはともあれ、歴史ロマンを語り合うといいですね~

なんか元気になります(*^^*)b

有光さんみたいな語り手がいるからこそ、歴史は語り継がれるんだなぁと思い、感動しました!!

最後に、有光酒造の有光社長、奥様、尾木杜氏、忙しい中、私たちの為に丁重なおもてなしをして頂き、本当にありがとうございました!

 

 



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