裏千家のヴィジュアル茶道誌『なごみ』で2005年から、建築の企画・プロデュースを手掛けている稲葉なおと氏による、ホテルについてのエッセイの連載が始まった。ホテル探訪を続けている氏が出合った、各地のホテルの粋な意匠、心のこもったサービスなどがテーマである。
記念すべき第一回目は、スイスの【ホテル・テルメ】について書かれていた。装飾的なものを排したミニマルな部屋にはTVが無く、代わりにコンポとCDが4枚置かれていたという。
フリッツ・ハウザー『Steinschlag』
ディノ・サルーシ『Cite de la Musique』
ディミトリー・ショスタコーヴィチ『弦楽四重奏 第14番、15番』
マイルス・デイヴィス『Kind of Blue』
プログレのドラマー、ハウザーの正確無比なリズムはスパ棟で泳いだ後に、バンドネオン奏者のサルーシは食後部屋でワインを飲みながら、ショスタコーヴィチはベッドに潜り込んでから、また『Kind of Blue』は、一夜明けてシャワーを浴びた後バルコニーで聴いたとのこと。ホテル側の用意したしつらえを、氏は存分に満喫したようである。
『なごみ』4月号の同エッセイの奥付には、“【Web版 まだ見ぬホテルへ】では、世界の200軒以上のホテルを写真と音楽で紹介”と書かれてあったので、どんな音楽が付されているのかとワクワクしながらサイトを訪れた。
2、3のホテルのページを覗いてみた。Real Playerには写真がスライドショーで現れては消え、説明の文章がゆっくりとスクロールで映し出される。音楽はニューエイジ系のインストでどれも同じ人物によるオリジナルであった。巷に出回っているCDを選んで紹介しているのかと思っていたので、肩透かしを喰らってしまった。
確かに、稲葉氏は建築についてはプロでも音楽に精通しているわけではないのだろう。しかし欲を言えば、前回のエントリーで触れた【ELLE DECO ONLINE】のように、CDショップ・バイヤーとのコラボレーションのような形でホテルの紹介が実現すれば、もっと奥深いサイトになっていたに違いない。
記念すべき第一回目は、スイスの【ホテル・テルメ】について書かれていた。装飾的なものを排したミニマルな部屋にはTVが無く、代わりにコンポとCDが4枚置かれていたという。
フリッツ・ハウザー『Steinschlag』
ディノ・サルーシ『Cite de la Musique』
ディミトリー・ショスタコーヴィチ『弦楽四重奏 第14番、15番』
マイルス・デイヴィス『Kind of Blue』
プログレのドラマー、ハウザーの正確無比なリズムはスパ棟で泳いだ後に、バンドネオン奏者のサルーシは食後部屋でワインを飲みながら、ショスタコーヴィチはベッドに潜り込んでから、また『Kind of Blue』は、一夜明けてシャワーを浴びた後バルコニーで聴いたとのこと。ホテル側の用意したしつらえを、氏は存分に満喫したようである。
『なごみ』4月号の同エッセイの奥付には、“【Web版 まだ見ぬホテルへ】では、世界の200軒以上のホテルを写真と音楽で紹介”と書かれてあったので、どんな音楽が付されているのかとワクワクしながらサイトを訪れた。
2、3のホテルのページを覗いてみた。Real Playerには写真がスライドショーで現れては消え、説明の文章がゆっくりとスクロールで映し出される。音楽はニューエイジ系のインストでどれも同じ人物によるオリジナルであった。巷に出回っているCDを選んで紹介しているのかと思っていたので、肩透かしを喰らってしまった。
確かに、稲葉氏は建築についてはプロでも音楽に精通しているわけではないのだろう。しかし欲を言えば、前回のエントリーで触れた【ELLE DECO ONLINE】のように、CDショップ・バイヤーとのコラボレーションのような形でホテルの紹介が実現すれば、もっと奥深いサイトになっていたに違いない。
とどさんの評価にざぶとん一枚。(笑)
僕だったら、まず音楽の種類、曲、アーチスト
いろいろ変化を持たせると思います。
だってそれが楽しみであり主張だから。
でもTVがなくてCD4枚置いてあるホテル。
これもかなり押し付け系ですね。
さりげなく置いてあると渋いのに。(笑)
ホテルのロビーとかでいい感じの音楽は
けっこう経験があるけど。
部屋の中はないですね。
まあそれだけ個性的なのもありなんでしょうね。
ご賛同いただけて嬉しいです。
個性的な趣向のサイトだけに、ホント惜しいんですよね。今からでも、サイト再構\築されないかなぁ(笑)。
今、文庫版の『まだ見ぬホテルへ』を読んでますが、凄く面白いです。文章もとても上手いし…。
楽しみながら専門的な知識を活かした文章を書いている稲葉さんのような人って、私からすると羨望の的です。