一日働いてこられた。感謝。午前の作業中は、ミステリー好きのメンバーに松本清張の特徴を訊いた。重いんだそうだ。その質問をした理由を尋ねられたので、教会員に松本清張が凄く好きな方(以前所属していた短歌結社の元先輩)がいること、以前作業所にいた◯◯君(『カインの祈り』のⅤ部「独我論」の中の「きみ」)に、「クリスチャンなら『砂の器』を読まなければならない(そうじゃなきゃ話が始まらない)」と断言されてタジタジになったことを伝えた。「私はミステリーを読む感受性が皆無なんで読むつもりは無いけどね。時間も限られてるし、ただでさえ読書が遅いんだから、お薦めされたからって何でもかんでも読んでるわけにはいかないよ?サッと読める本ならまだしも」と付け足した。
午後は、黙々と一人で作業。顧客先に物品を受け取りに行って、戻ってきた職員さんが私の隣で作業し始めた。しばらくして私は「昔……会社勤めをしてた頃は、人から何でどんどん際限なく仕事を頼まれるのか分からなかったんですけど、人に仕事を頼まれると自分のことを(自分の仕事も自分の暮らしも)後回しにして、頼まれごとをこなしてたから余裕ありそうに(もっと頼めそうに)見えちゃったのかなぁ?って、ほんと最近気づきました。私も説明するのが下手で『今これしてます』とか『次にはこれが控えてます』とか、くどくない程度に伝えることができなかったんですよね」と話せた。雑談はそんなにした日ではなかったが、充実した一日だった。感謝。