水の門

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歌集『カインの祈り』

澤本佳歩歌集『カインの祈り』
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アドヴェント2011(1)…『おもいでのクリスマスツリー』

2011年11月27日 07時00分00秒 | クリスマスに寄せて
まもなく12月。イエス様のご降誕を待ち望むアドヴェントの季節がやってきました。今年は四週にわたって、クリスマス絵本について取り上げたいと思います。毎年毎年のクリスマス・シリーズでさすがにネタ尽きだなぁ…と思いあぐねていたところに 降って湧いたアイディアが、クリスマス絵本の紹介。なんて、はなから切っ掛けをバラしちゃうと 呆れられそうですが、思いついたらまっしぐら、半年間びっちしクリスマス絵本を探索してましたよ~。だから“絵本の”内容はお墨付き!あと勿論、音楽もね(笑)。
第一週目の今日お届けする絵本は、グロリア・ヒューストン文、バーバラ・クーニー絵による『おもいでのクリスマスツリー』です。
北米の<松ガ森>という小さな村では、毎年 村の教会のためにクリスマスツリーを持ち回りで切り出して提供する慣しがありました。今年はルーシーの家が当番。パパは爺が岳のてっぺんのバルサムモミを選んで印をつけておきました。けれど、夏になるとパパは徴兵されて海の向こうの戦地へ。残されたルーシーとママは貧しい生活を何とかやりくりして凌ぎます。パパが帰らずに迎えたクリスマスイヴの前の晩、牧師はルーシーのママにクリスマスツリーの用意を他の方に代わっていただくよう強く勧めます。しかし、ママは「トムは約束を守る人です」と毅然と断ります。その日の夜遅くママはルーシーを起こして爺が岳に行き、木を切り出して教会の鐘楼のそばにこっそり立てました。その後ルーシーを休ませると、ママはクリスマス礼拝の降誕劇(ページェント)で天使を演じるルーシーのために自らのウェディングドレスをほどきました。そして、袖口のゆるやかな可愛らしい衣装を仕立て、ツリーのてっぺんに飾る天使の人形もこさえました。ページェントを終え、ルーシーはツリーの上の人形を貰います。でも、何よりのプレゼントは 教会から出たところでルーシーを待っていました…。
ルーシーとママは、貧しさの中でもパパへの信頼を胸に無事にツリーを用意し大任を果たしました。この絵本を読んで、私には一つの聖句が浮かびました。「神は、あなたがたがいつもすべての点ですべてのものに十分で、あらゆる善い業に満ちあふれるように、あらゆる恵みをあなたがたに満ちあふれさせることがおできになります」(コリントの信徒への手紙 二 9章8節)。木を切り出した後も横にならずに ルーシーの衣装を縫う献身的なママの態度が光ります。しかし、毅然と振る舞っていたママを支えてくれていたのは、他ならぬ神様だったんだろうなぁと私は思います。もう一つ聖句をシェアさせてください。「あなたがたの中で善い業を始められた方が、キリスト・イエスの日までに、その業を成し遂げてくださると、わたしは確信しています」(フィリピの信徒への手紙1章6節)。
生活の折々に自分を頼りなく感じることがあっても、神様の御手が私たちを包んでいてくださることを覚えて日々を過ごせたら幸いだと思います。

今日ご紹介するクリスマス・アルバムは、ホール&オーツの『Home for Christmas』。ダリル・ホールの男気のあるヴォーカルと懐かしさたっぷりのロック・サウンドは、家族の絆を描いた絵本のBGMにしっくりマッチします。
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