ブログへの掲載が遅くなりましたが、日曜日に来月十日締め切り分の歌稿を投函して来ました。
今回は、10月に惜しまれつつ閉店した【お~くぼ食堂】さんをテーマにまとめてみました。お店の閉店の間際に父が他界し、最後にお伺いできなかったことが心残りです。iPhoneで【くぼ食】さんのブログを見るのが「ほぼ日」の日課になってましたので、最近は何だか心にぽっかり穴が開いた感じです…。
駅前に「キャロル」というカフェありしこと古書に挟まれた栞にて知る
気の向いて仕事帰りに訪う店の灯りまばゆく闇で手招く
清里に越したるカフェを引き継いだ店を彩る無国籍料理
着ぶくれてロボコンに似た吾を見て厨房のシェフ汗を拭いぬ
ももちゃんの腕にかかれば何だって美味しく変わる まな板の鯉
ネーミングをやや悔いており「とどです」と名乗る予約の電話に吃りて
服薬に酒を控える吾が快気祝いはゴーヤにマンゴーラッシー
特急の満席告げるニュース聞き遠出の意志がぐんにゃり萎える
終演の時間しつこく問う母に上京するとはついぞ切り出せず
上京をやめ迎え火のくゆる道をゆるゆると行く「お~くぼ食堂」
父の余命ひと月と聞き「くぼ食」の終(つい)なるライヴの予約取り消す
(2011年12月10日締め切り分、『樹海』2012年2月号掲載予定)
今回は、10月に惜しまれつつ閉店した【お~くぼ食堂】さんをテーマにまとめてみました。お店の閉店の間際に父が他界し、最後にお伺いできなかったことが心残りです。iPhoneで【くぼ食】さんのブログを見るのが「ほぼ日」の日課になってましたので、最近は何だか心にぽっかり穴が開いた感じです…。
駅前に「キャロル」というカフェありしこと古書に挟まれた栞にて知る
気の向いて仕事帰りに訪う店の灯りまばゆく闇で手招く
清里に越したるカフェを引き継いだ店を彩る無国籍料理
着ぶくれてロボコンに似た吾を見て厨房のシェフ汗を拭いぬ
ももちゃんの腕にかかれば何だって美味しく変わる まな板の鯉
ネーミングをやや悔いており「とどです」と名乗る予約の電話に吃りて
服薬に酒を控える吾が快気祝いはゴーヤにマンゴーラッシー
特急の満席告げるニュース聞き遠出の意志がぐんにゃり萎える
終演の時間しつこく問う母に上京するとはついぞ切り出せず
上京をやめ迎え火のくゆる道をゆるゆると行く「お~くぼ食堂」
父の余命ひと月と聞き「くぼ食」の終(つい)なるライヴの予約取り消す
(2011年12月10日締め切り分、『樹海』2012年2月号掲載予定)