聞茶(32)…金木犀の花びらティー

この写真のカップの中のオレンジの小さいもの、何だか分かります？…って、記事タイトルでバレバレですけど（苦笑）。そう、答えは、金木犀の花びら。【南アルプスファーム フィールドトリップ】 で今年初めて少量作られた「金木犀の花びらジャム」をお湯に溶いたものです。
このファームは作業所と関わりがあって、今年に入ってサンプルを数瓶 置いていってくださりました。

見た瞬間、「綺麗！！」と目が釘付け。何でも、花びらの形を崩さないように摘んで洗うのが大変だったそうです。あまりお安くないので、一週間ほど買うのをためらっていましたが、やっぱり欲しいと思い切って購入。
早速、茶さじで２杯を掬い淹れてみます。みかんのようなさっぱりした風味が最初に来ますが、後味の甘味が意外にしっかりしているのが特徴のようです。やさしい味で、午後の気分転換にここ数日飲んでいました。
この味に合う音楽は…と考えて、結構困りました。まず浮かんだのが、このブログで既に紹介済みのケイト・ラズビーだったから（このエントリーとこのエントリーで）。後者にいたっては≪聞茶≫の記事でしょう…（泣）、どうしようどうしようと考えあぐねて、思わずＣＤのネットショッピングまでしましたが（苦笑）、いざアルバムを通しで聴いてみると、いま一つイメージと違う感じ。
それで、ＣＤラックを色々探索していてぶち当たったのが、このLasairfhiona Ni Chonaola（ラサニーラ・ニ・ハニーラ）の『An Raicin Alainn』でした。アイリッシュトラッドで、ケイト・ラズビーの柔らかな声に少しだけアクが加わったようなヴォーカル。この声質が、舌に残る甘味にちょうど重なるような気がします。

父の気遣い

雪のあさ　八ヶ岳（やつ）南麓より　父来たり
吾（あ）を作業所に　車で送る
（とど）