水の門

体内をながれるもの。ことば。音楽。飲みもの。スピリット。

歌集『カインの祈り』

澤本佳歩歌集『カインの祈り』
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目覚めの音楽(4)

2005年04月28日 21時32分19秒 | 時間帯にあわせて
前回のコーラスに引き続き、今回はアカペラのゴスペルを取り上げます。
私は二十歳の時に体を壊したのがきっかけで受洗しました。それまではジャズのビッグバンドで名ばかりのセクション・リーダーを務めていましたが、体を壊して退部を余儀なくされてからは約一年間、どんな種類の音楽でも聴くのが苦痛になり、例外は唯一、礼拝中に歌う賛美歌だったという苦い経験をしました。
小坂忠、鈴木雪夫、岩渕まことの『VOICE』を手に入れたのは、22歳か23歳の時。ようやく痛手から立ち直り始め、少しずつではあるけれど再びCDを買ってプライベートで聴く精神的余裕が出てきた頃でした。
まだ社会人になって1年位。完全な夜型人間だった私は、朝普通に起きられず苦労しました。目覚ましは二つかけても効果は無く、友達のモーニング・コールには気付かず…といった私は、意識を素通りしてしまうほどは静か過ぎず、寝ぼけたまますぐに消してしまうほどはやかましくなく、といった音楽を常に探していました。
このCDはそんなニーズに合致して、冬場の約3ヶ月、朝の目覚ましとしてCDプレイヤーに据えられました。ひんやりした空気に冴え冴えと響き渡って、気持ちがきりりと引き締まる思いがしたものです。
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