笑顔浴

優しい時間

脱皮

2011年10月26日 | Weblog

 

少し前に、蟹の誕生から成長過程を美しい映像で見るチャンスがありました。

生まれてから成長過程の殻は柔らかく、脱皮の途中で、魚やヒトデに食べられてしまいました。

少々傷つけられても、新しい甲羅が体内で造られているので、傷ごと脱ぎ捨ててゆきます。

甲羅はより頑丈に サイズは徐々に大きくなって、脱皮を10回以上繰り返し、

やがて大型の硬い甲羅をもつと、今度はヒトデを捕まえて食べておりました。

 

私たちは、皮膚が伸びますので、脱皮しなくてもサイズを変えてゆけます・・・

ただ、細胞の再生能力が衰えるので、いつまでも赤ちゃんの肌のままというわけにはいかず

加齢で見た目がずいぶんと変化するので、成長は変則的な脱皮ととらえています。

厄年のような 身体の調子の変わる節目を充てるとよいのかもしれません。

 

肉体の変化は目で見えますが、心の成長は感じるものです。

心が殻に守られているイメージをお持ちください。

どんどん大きなサイズに成長し、だんだん傷を上手に癒せるようになるイメージです。

私の場合は、10歳 20歳 30歳 40歳 50歳 60歳・・・

と10年ごとに脱皮の時期を定めていますが、

いつ、新しい私の殻が私の中で作られるかわかりません。

突然の脱皮もしばしばで。

 

脱皮する時は、

カニと一緒で、周囲よりも自己に集中するので襲撃される危険が伴います。

カニのように、するりと脱ぎ捨てたいものですが、なかなか執着だの葛藤などあって

脱ぎたいけど、脱げず、無理やり引き剥がす苦しい作業を経ないと、

新しい自分の殻を手にできないと感じました。

変化するときは、少々の傷みも覚悟しなくてはいけません。

死を迎えるその時まで、成長し続けますから、こころと身体の変化を愉しみたいものです。

 

 

 

 

 

 

 

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