メンタルケアハウスの清原加代子さんの
「心の救急箱」という11回のコラムがDnetに掲載されました。
どの回も読者の心に気付きを与え、なるほど!と思わせる素敵なお話です。
5回目の「癒しのために」の体験談を何度も読み返しました。
読むたびに、涙ぐんでしまうのは似たような経験があるからですね。
「長女が帰省し、久々の団欒を囲み、また大阪へ戻る日
八代駅で見送り、長女の乗った列車を次女と二人で
泣きながら追いかけ、プラットホームで肩を落としていたら
あるご婦人が歩み寄ってこられて、「づつなかですな」
と声をかけてくださり、さらに、売店でガムまで買ってこられて
「これば食べてこらえなっせ」と次女に手渡されたのです。
長女との別れで悲しい中に、そのご婦人の優しいお心使いが
溶け合って私と次女は帰りの車中でも泣きました。
泣きやんで空を見上げると、竜峰山の上に美しい虹がかかっていてとても癒されたものです。」
直面している 苦しさも 寂しさも 悲しみも 怒りも 悔しさも
何かもらって 解決するわけではないのですが、
辛い気持ちをくんでくれて、慰めようとしてくれると、こらえる助けとなるのです。
私も いただいたチョコレートで おいおい号泣したことがありました。
優しい気持ちに触れると、せきをきって、無性に涙が溢れてきます。
「これば食べてこらえなっせ」
私も自然にそう言って、美味しいものを手渡す大人でいたいと思います。