<とろけるきなこ>で安倍川餅
今日は冷えますね。
大林宣彦氏の「最後の講義」NHKを拝聴しました。
もう80代になられていることに驚きました。
いつまでも、若さを感じる作品が多くて!
「余命3ヵ月の癌の告知を受けたけれど、現在も生きており、
<最期の講義>は、僕にぴったりだ」と、お話が始まりました。
会場は大林監督のお話を聴講したい若者の熱気を感じました。
3時間に及ぶ講義の中で
フィロソフィー(哲学)というキーワードが何度も使われました。
映画を通して何を伝えるかが、重要であり
表現者は、ゆるキャラになってはならぬと若者達に
語り掛けておられました。
濃いキャラを貫き、受け入れてもらえなくても
100年後に評価される映画作りを受け継いで欲しい・・・
黒澤 明監督の続きを大林監督が受け継いだように。
「花筐」公式ホームページより
「自分の命さえ自由にならない太平洋戦争勃発前夜を生きる若者たちを主軸に、
心が火傷するような凄まじき青春群像劇を、圧倒的な映像力で描く。
原作は三島由紀夫がこの一冊を読み小説家を志したという、檀一雄の純文学「花筐」
『この空の花』『野のなななのか』に続く本作は、
余命宣告を受けながら完成させた大林宣彦的 “戦争三部作”の締めを飾る魂の集大成である。
7歳で終戦を迎え、戦争が美化されることに危機感を感じてきた大林氏。
2017年の映画「花筐」を<シネマゲルニカ>にしたいと語りました。
そして、
戦後生まれの私達が 今の平和が永遠に続くと思い込んで暮していますが
「あなたがたは、戦前を生きているんだよ」と、仰いました。
次の大戦も、かつてそうだったように ある日のニュース速報で知るのでしょうか。
私は 今日をどう生きればよいのか、
大林監督は 問いを投げかけて、去ってゆかれました。