笑顔浴

優しい時間

過程

2009年05月18日 | Weblog
平田オリザ氏がフランス人観客のために構想し
日仏共同で上演した作品「別れの唄」を
テレビの舞台中継で、ぼんやり見たことがあります。
葬儀屋の男以外はフランス語で、芝居は進行してました。

日本人男性と結婚したフランス人妻が急逝し
女性の通夜の夜更けが演じられる物語です。
妻の父母、弟、そして前夫までフランスからやって来て
異文化摩擦がコミカルに描かれていました。

葬儀屋「明日の朝に変更してもいいので、とりあえず 今決めて欲しい」
仏男 「明日の朝に変更するなら、その時に決めたのでよい」

とりあえずの計画をたて、
段取りよく進めようとする習慣の中で暮らす私は、
知らず知らず、
何も決まっていないと不安で落ち着かない。
すぐ後のことが すごく気になる。
私が葬儀屋の男なら、同じように懇願するでしょう。

とりあえずの段取りを持っていれば
明朝、少々トラブルが起きても
プランのアレンジで済むから
半分くらいは安心できそうです。

たとえ、結果が全然違ったとしても
それまでの「過程」の期間を、
不安に過ごすか、半分安心して過ごすかは
私にとって大問題です。



写真はフランスのお土産
パーツを集めると「街」ができるそうです。


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