笑顔浴

優しい時間

依頼

2009年05月17日 | Weblog
「どうか、私を●●●につれて帰ってください」
「私の夫は、■■と申します。
 迎えに来るよう電話をかけてください。
 はよう、電話して!」
「どうぞ、おたのもうします」
と力強く依頼すると、涙を流して
声を出さずにお泣きになるのです。

電話をかけるふりをしたり
もうご主人がつく頃かもしれませんねと
その場限りの気休めを言ってみても、切ないばかり。

「帰宅したら何をなさるのですか?」
「そこに、弁当があるから食べなさい」
「おかずに何を作ったのですか?」
「知らん。はよう食べてくれんと片付かん!」
「はい、ではお弁当をいただいてきます」
しばらくベットを離れて戻ると
また、同じ会話を繰り返し、お泣きになります。

どうか、ご主人がご存命で
早くお見舞いにきてくださることを
願ってやみません。

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