去年までは、特大の渋柿を
スーパーを何件も探しまわって
うんこらどっこいしょと
母が待つキッチンに届けたら、
新聞紙を広げて、さあやるぞー!と
季節の手仕事にとりかかったもんだ。
伯母が元気だった頃は、余分に作って持参した。
「これは立派な渋柿じゃあ、甘い干し柿ができそうな。楽しみが増えたわい」
物干し竿に吊るしながら ニコニコして喜んでくれた。
伯母も母も 姿を消してしまい、
私一人分なら、別に無くてもいいかと思っていたけれど
今年も 6個だけ 渋柿を干した。。
皮を剥いている間は、想いでの中で過ごせる。
心まで、独りぼっちになってはいけない。