引用:日本文化いろは辞典 http://iroha-japan.net/iroha/A02_holiday/10_keiro.html
「敬老の日は、長い間社会の為に尽くしてきた高齢者を敬い、長寿を祝う日です。
高齢者の福祉に関心を深め、生活向上に努めるよう、若い世代に促すという気持ちが込められています。
俗説らしいのですが・・
593年9月15日 聖徳太子が 隋を手本に
大阪の四天王寺に「悲田院〔ひでんいん〕」を設立したそうです。
身寄りのない老人 貧しい人や 孤児を救うために作られた施設でした。
敬老の日は この「悲田院」の設立にちなむと考えられています。
「悲田」とは、仏教の言葉で
田に種を蒔けば、豊かに育ち、やがて 蒔いた人が収穫できるように、
「慈悲の心をもって 貧苦病苦の人を救えば、福を生む田となる」意味だそうです。
ただし、布施行は簡単ではありません。
「名利のために千金を投げ出すは、ひげをなでるよりも易く、
慈悲のために一銭を出すは、生爪はがるるよりも痛し」
昔の人は、うまいことをいうなあ~と感心します。
「お釈迦様が 苦しんでいる人を支えなさいと仰っても、
今、私がこんなに苦しいのに、人のことまで考えられるか!」
と反発するのが私たち。
経済的に余裕ができたら、そのうち寄付します よりも
おにぎり1個でも 今 困っている人に与えれば
周りに 慈愛が集まるのですね。
ところで、日々、どこかで起きている悲惨な出来事で
苦しむ人を、助ける人が必ずいます。
その人々が、損得勘定で動いているとはとても思えません。
余裕のない中で頑張る人を 助けたいと思うのは、
人の本能かもしれませんね。
格差社会が広がって、高齢者も大人も子供も 貧困に直面しています。
毎年、敬老の日がくるたびに、
弱い立場の人に 慈悲の心で接することを 決意する日にしたいと思います。