笑顔浴

優しい時間

もういいよ先生

2018年09月21日 | Weblog

 

緑色をした早生みかんが店頭に並びました。

7月の西日本豪雨で山崩れがおきた畑で収穫した

小ぶりの蜜柑も<復興蜜柑>として出荷が始まるそうです。

「少しでも収入になれば助かる・・」と

インタビューに応えておられた男性の想いに

見つけたら私も買いましょうわい。

 

昨日は、前期試験後の気の抜けた授業になりました。

28人中3人が病欠、季節の変わり目で体調が乱れたのでしょうか。

教科書の内容が、お客様からよく質問を受ける

髪や肌の健康増進についてなので、関心を持ってほしいのですが

教科書が文字の洪水で、眠くなるのでしょう。

座学よりも美容師とお客のロールプレイにしたほうが

臨場感がでるかなあ、と企んでいます。

 

起立、礼!で着席したとたん

「先生、やっぱり教科書がなかったんよ」

「3月に国家試験があるから、無いままでは心細いね」

「うん、コイツの本、コピーさせてもらう」

「1冊分のコピーかあ、金額も労力も バカにならんなあ~」

「うん・・」

「私が使ってない教科書でよかったら 使う?」

「マジすか? やべー!」

どこがヤバいのか、ちょっとわかりません。

 

追試を受ける学生が一人だけいて、

「期末試験の解説をしてほしい」とわざわざ、ご依頼がありました。

2009年9月から非常勤講師を引き受けて9年めに初めて? 

放課後に補習の約束なんて、もう、嬉しくてたまらない!

「なんだ、私わかったよ!」というタイミングで

正解を自分の言葉で説明してもらうと

おお、理解できてる、すごーい!

40分の補習が達成感で終われて本当によかったです。

 

2限目に10人以下の小人数のクラスに行くと、

フェイスtoフェイスの貴重な環境です。

「先生、お腹がいたーい」と、申し出があると

 他の学生には申し訳ないのですが、説明は一旦停止。

「今、下痢してる?」「No!」

「便秘してる?」「ノーノー」

「冷えたのかなあ、お腹を温めてみようか?」

「湯たんぽ!」

「そー湯たんぽ!」

学生が配布プリントを仕上げている間に

職員室でペットボトルにお湯をいれて持参します。

「あったけ~ ありがとう」

「どういたしまして」幸せな気持ちです。

 

本日は、他にも訴えがありました が、解決に至れませんでした。

「先生、寒い! 俺の立毛筋がこんなに収縮しとる」

「ジャケットを取りに行っていいよ」

「持ってない」

「クーラーをちょっと切ろうか?」

「いかーん!俺ら最適温度なのに」

「こまったわねえ、どうしたらいいかしら?」

「もういいよ、先生」

 

「先生、脚が痒い!たまらん」

「脚、見てもいい?」

「いいよ」

「痒いた痕が赤くなってるね、ぽつぽつは片足だけ?」

「両方にでてる、肩や腕にも」

「広範囲なのね、虫にかまれたのかなあ 何だろう」

「俺、アトピーある、でも副腎皮質ホルモン塗りたくない 全然、治らんし」

「そうなんだ・・困ったわねえ、どうしよう」

「もういいよ、先生」

 

 ごめんね、力になれなくて。

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