笑顔浴

優しい時間

財布

2014年11月14日 | Weblog

昨夜、財布を買いました。

本当に軽い素材で、防水加工しており

お店のポイントカードもたくさん入ります。

値段も890円でした。

置き忘れても、財布と気付かないかも。

今の私にぴったりの選択基準でしょう。

 

昨日まで使っていた財布を眺めると、

いつのまにか傷だらけで、破れたところもあって

なんだか急にみすぼらしく見えました。

皮の光沢は残っていて、まだ使えるもったいなさもあるけれど

<大きさ>と<重さ>に嫌気がさしていました。

しっかりした製品=大人の持ち物って感じで 

皮革の財布にあこがれて購入したんです。

 

その前は、デザイナーの名前に惹かれました。

高価で有名なロゴが入っていると

自分の値打ちまで高まると勘違いしました。

そのひとつ前には、色にこだわりました。

真紅の美しい財布を三越でローンを組んで買った時

きれいな女性になったつもりでした。

そのまた前は、機能重視で、

新札を二つ折りしない縦長の財布が嬉しかったです。

 

お金を一人で持つようになったのは中学3年生。

それまでは、養護学校の寄宿舎にいて

所持金なしの暮らしでしたから。

通学定期券と、おやつが買える程度の小銭が入るものを

母が買ってくれました。

 

その母は、今ではカーブスの帰りのランチ

転倒防止もあって、「何も持って行かんでいいんやろ」と

杖をついてマイペースにお店に入ります。

 

自分でお金を持たなかった頃

お金の存在を知らなかった頃

どんな感じだったのか 思い出せないのですが 

この世で手にしたものを 

全部置いて、身体一つで旅立つときに

未練を感じない私でいられますように。

 

 


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