昨夜、財布を買いました。
本当に軽い素材で、防水加工しており
お店のポイントカードもたくさん入ります。
値段も890円でした。
置き忘れても、財布と気付かないかも。
今の私にぴったりの選択基準でしょう。
昨日まで使っていた財布を眺めると、
いつのまにか傷だらけで、破れたところもあって
なんだか急にみすぼらしく見えました。
皮の光沢は残っていて、まだ使えるもったいなさもあるけれど
<大きさ>と<重さ>に嫌気がさしていました。
しっかりした製品=大人の持ち物って感じで
皮革の財布にあこがれて購入したんです。
その前は、デザイナーの名前に惹かれました。
高価で有名なロゴが入っていると
自分の値打ちまで高まると勘違いしました。
そのひとつ前には、色にこだわりました。
真紅の美しい財布を三越でローンを組んで買った時
きれいな女性になったつもりでした。
そのまた前は、機能重視で、
新札を二つ折りしない縦長の財布が嬉しかったです。
お金を一人で持つようになったのは中学3年生。
それまでは、養護学校の寄宿舎にいて
所持金なしの暮らしでしたから。
通学定期券と、おやつが買える程度の小銭が入るものを
母が買ってくれました。
その母は、今ではカーブスの帰りのランチ
転倒防止もあって、「何も持って行かんでいいんやろ」と
杖をついてマイペースにお店に入ります。
自分でお金を持たなかった頃
お金の存在を知らなかった頃
どんな感じだったのか 思い出せないのですが
この世で手にしたものを
全部置いて、身体一つで旅立つときに
未練を感じない私でいられますように。