笑顔浴

優しい時間

実るほどに

2013年10月12日 | Weblog

登校途中に、田んぼの近くを通ります。

お祭りも済んで、すっかり秋です。

 

「実るほど 頭を垂れる 稲穂かな」って聞いたことありますか?と

学生の皆さんに訊いてみたら

ほとんどの反応が???と頭をかしげました。

スマホで検索してる学生もいるので、本当に知らないみたい。

「これには意味があってね」というと

「そろそろ、稲刈りの時期ですよ~!」と教えてくれました。

 

田植えの稲は10cmくらいの身長

夏が来て、天に向かってぐんぐん伸びて

背丈が伸びた頃には 台風が来て、折れやすくなるけど

花を咲かせて、実を結び

実が熟して重くなって垂れたら

お辞儀してるみたい。

 

人生に例えると、

ちょうど皆さんの年齢は、

俺が俺がと希望や野望を持って競争しながら

稲のように まっすぐ すくすく伸びてゆく年頃。

再来年は、就職して

その後、フロアリーダーになったり店長になったり

結婚して、お母さんやお父さんになって

どんどん人間的に熟していくと

お辞儀している稲のお年になる。

自然にお辞儀できるのは、他者を尊重できるからで

自分への信頼があるからだと思う。

私を馬鹿にするなって、威張る必要がないし、競争もしない。

私もあなたも 同じくらい、優れていると考えることができる。

私は、こんなに年を重ねたけど、ちゃんと謙虚になれているかしら?

今朝、稲穂を見て反省したんです。

 

「謙虚って、よくわからん」

「もしも、私がお礼として 大きなケーキをあげたら

独り占めしないで、分けるとか・・」

「宿題も 分けるとか」

「あなたの宿題は、分けないでください」

 


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