笑顔浴

優しい時間

鍵のない部屋

2010年02月10日 | Weblog
敗戦までの日本の家屋は土と草木の家でした。
大木で枠組みを造り、土や木材で壁を塗り
かわらを焼いて風雨をしのぎました。

紙と竹と雑木を用い、ふすまや障子で部屋を仕切り
廊下はわざと音が出るように工夫したり、畳のへりを錦の布で飾りました。
影が浮かび、かすかな音が響く、家人の気配を感じる家。

そういえば、
私が子供の頃、机を買ってもらった部屋に鍵はなく
気持ちよく居眠りしていると「ま~た寝とる!」と
起こされて、ココアを飲んで勉強してました。

いつからか子供部屋に鍵がつき、小学生から家族と過ごさず孤室に居て、
うるさい親はシャットアウトされる有様。
「そもそも家族の間で、部屋に鍵が必要なのでしょうか?
 夫婦の間ならわかるけど、親子には不要です」
参加者の中にニートの若者がいたかもしれないのですが
「親に向かって「俺の部屋から出て行け」とは何様のつもり?
 誰が家を建てた? いくら俺はお金を出した?
 親の家の中に部屋を作ってもろとんじゃろ。」とバッサリ。
 優しく、そして厳しい先生の、いい格好しない本音トークに毎回惹かれます。
昨日は若者サポートステーションのWSで参加者と話ができ
自分の気持ちを正直に語ろうとする姿に勇気をもらいました。


干渉されない子供が年を重ねて社会に出てみたら
世間は「批判」や「評価」の大嵐。いちいち煩いことでしょうね~!!
ちっこい時から思い通りにならない事も多いよと慣れておく方が
気楽に働けるし、上手くいった時には凄く嬉しいですから、おススメです。

でも度を越して周囲を意識すると 己を見失って生き苦しいから
「気持ちよく話す」と「上手にお断りする」ワークをします。
私達の迎合する力と反発する力がともにバランスよく
どちらかに偏りませんように。

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