バスーンふぁんたじあ

アマチュアバスーン吹きのメモ書き。

帰って来たピュヒナー

2012年07月14日 | 楽器
先日、メンテナンスに出していたピュヒナーを受け取りに剱持バスーンワークスさんを訪問した。

剱持さんからメンテナンス箇所のことだけでなく、楽器や音楽に纏わる色々なお話を伺っていると、また今年も一年がんばろうと、なんだかとても楽しくなってくる。リードについてもアドヴァイスをいただいた。これからどの方向でリードを作っていこうか少し迷っていたので、大変参考になった。

今回メンテナンスしていただいた箇所は、ストラップリングの交換、硬化したタンポ交換、キーガードねじの交換、ボーカル(VCDE1)とのマッチング調整、全体調整など。

ストラップリングは、すり切れていたものをはずし、新たに作ったリングをつけていただいた。以前のものより少し太めになり、また、楽器を構えたときにちょうどよくなるように少し角度がついた。







タンポは硬化したものと、少しカビのようなものがつきはじめたタンポ、水がついてしまったタンポを交換していただいた。

キーガードのねじは、ピュヒナーのものはあまり良くなかったらしく、木部を痛めてしまうということで、ヘッケル仕様のネジと交換となった。



ボーカルとのマッチング調整と全体調整をしていただき、少し音程に不安のあったB♭3やC3からG3 にかけて音色が柔らかくなり、音のつながりがよくなり、音程もとりやすくなった。テナー音域がとても吹きやすくなり、楽器を吹くのが楽しい。

キータッチも調整していただき、とても軽くなった。運指はフェザータッチで、とのアドヴァイスもいただいた。指に力が入っているのといないのでは音の響きが違う。代替えで吹いていたアドラーはがっしり指を押さえないと音孔がふさぎきらず音がでないが、調整していただいたピュヒナーは軽く押さえてもちゃんと音孔がふさがるので、指から力を抜いて吹くことができる。

剱持さんのような超超一流、いやそれ以上の方に楽器をみていただけている私はとても幸せである。また、私のようなそんなに上手でもないアマチュアの楽器も、プロ奏者の方の楽器同様に区別なくみていただける。本当に剱持さんには感謝、感謝です。

コメント
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