本の雑誌 333号 | |
クリエーター情報なし | |
本の雑誌社 |
本の雑誌3月号の特集は「いま冒険本・探検本が熱い!」。わたしも巻頭で高野さんと対談させてもらってます。
高野さんと対談した時に驚いたのは、高校生の時に、オカルト雑誌「ムー」と川口探検隊の合間に、レヴィ=ストロースを読んでいたという話。そんな読み方で誤解なく読めているのか疑問に思ったが、「野性の思考」の解説をリンネの分類学を持ち出して説明するところに、高野さんの、ムベンベ的なものとはまた別の奥深さを感じた。
特集では服部さんも極地本について紹介している。わたしのことを例にとり、冒険の行為者が、表現として世の中に伝えることの難しさにも触れている。開高賞の受賞の言葉にも書いたが、書くことを前提に冒険行為をした場合、原稿に書くことを常に意識して行動するため、行為がどうしてもそこにひきずられてしまう。わたしの場合は書くことを前提に探検や冒険をするので、よって行為としては純粋ではない(だから冒険家という肩書は基本的に断っている)。服部さんはそのことも鋭く指摘している。
わたしの受賞の言葉を読んでいない人は、こちらを見てください。
http://www.shueisha.co.jp/shuppan4syo/kaikou/kakuhata.html
Facebookは置いといて、このページに貴殿へ最初にコメントした後の返答コメントを思い出した。
角幡さんは、物書きだった事を改めて認識しました。
以前に、ブログの副タイトル文にいちゃもんつけましたが、
冒険家も探検家も小市民は同じイメージと思っているので、
副タイトルの探検家は括弧付、若しくは「探検同好者」で表現されては如何でしょうか?
同好ってKOTOBAには内向きイメージも感じるので、そうですねぇ、
「大自然を愛する」なんてのどうですか?